Gメン75 8話は、夏の陽の大包囲網!麻薬シンジケート撲滅を賭けて大芝居を打つ関屋警部補(原田大二郎)らGメン
第8話 裸の町 | ||||||||||
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仮題 |
-(※シナリオ#-) | |||||||||
放送 | 75.07.12 | |||||||||
脚本 | 池田雄一 | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 黒木 | 関屋 | 草野 | 津坂 | 山田 | 圭子 | - | - | - | - |
主演 | 関屋警部補、草野刑事、響圭子刑事 | |||||||||
ゲスト |
河原崎健三 児島美ゆき 室田日出男 川谷拓三 梅津栄 三谷昇 田中浩 滝波錦司 須賀良 山田光一(山田甲一) 清水照夫 城恵美 根本節子 長尾信 東島祐子(結城なほこ、Gメン75/岡村節子巡査) |
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備考 | プロット継承:229話「暴走トラック殺人ゲーム」 |
Gメン75 第8話 裸の町 あらすじ(ストーリー)
国内の麻薬密売シンジケート撲滅のため、黒木警視の指揮の下、Gメンが動き出した。草野刑事は悪徳捜査官に扮し、ひとりのチンピラ門脇に接近し、響刑事は門脇の恋人・幾代が勤めるスナックにウェイトレスとして潜入、組織の動向をさぐった。
草野は門脇の信用を得ようと二人で警視庁の小田切警視室に侵入、麻薬組織捜査に関する重要文書を盗み出す。草野の粗っぽい手口は門脇の心を捉え草野を慕うようになる。そんな時、麻薬患者の強盗殺人事件が起き、幾代は門脇が麻薬の売人であることを知ってしまう。麻薬患者であった父を持つ幾代は、門脇に泣いて更正を頼むが、激怒した門脇は聞く耳を持たない。
Gメン75 第8話 裸の町 解説・見どころ
- Gメン捨て身の大芝居!
- 麻薬シンジケート撲滅を賭けた非情の捜査線
- 全てを知ってしまった男の末路…
放送は1975年7月12日だったが、実際の撮影は1ヵ月前の蒸暑い日と思われる。この作品で特に印象に残っている点は、大胆な潜入捜査に「キイハンター」の名残を感じたことと、工場地帯でのじりじりと照りつける夏の太陽、張り込むGメンらの顔の噴出す汗。工場から吐き出される煙突の煙に、渋滞する車、車、、、。大都会・東京を画面から通して感じたことであった。
ロケ地は、「スタア」誌(75・9月号)によると、東京湾に張り出した神奈川県鶴見の大黒町埠頭だったそうだ。この張り込みシーンが実に臨場感たっぷりで、待つ時間の長さを感じたものだった。後の60話「暑い南の島沖縄の幽霊」、166話「女医の告白」などでも再現された夏の日の長い長~い張り込みシーン。「キイハンター」や「アイフル大作戦」など「Gメン75」以前の近藤照男プロデュース作品では見られないシーンであった。
噴霧器の水滴がなくてもあのスーツ姿。上着まで着せられたら十分キツイ。。
画面を見ていると、関屋警部補(原田大二郎)のみならず、山田刑事(藤木悠)、津坂刑事(岡本富士太)、草野刑事(倉田保昭)、響圭子刑事(現・藤田三保子)・・・、皆、したたる汗をぬぐいながらの厳しい撮影だったことがよくわかる。
Gメン75 第8話 当時の資料
(1)おーい、大ちゃん、出番だよォ/スタア9月号
「ほんとうに、この世界(芸能界)の人間て、不思議ですよね。大の男がさ、一日中こんなところでブラブラしていてさ。やることといやぁ、子供みたいにピストルかざして、ね。エ、出番?さあ、いつになることやら」
するとそのとき、はるか遠くの撮影隊から、待ちに待ったお声がかかった。
「おーい、大ちゃん、出番だよォ」
彼は脱ぎ捨てていたスーツをはおり、勢い込んで駆けつける。
「ピストルはどこ?いや、そっちのほうがいいな。これ、チャチだもの」
そのピストルは腰につけるだけのものだ。しかし第一線のGメンとしては、腰にピストルの重みを感じないことにはサマにならないらしい。巨大な橋桁の陰にかくれて、麻薬団の取り引きを窺うシーン。本番直前、彼の顔に噴霧器から水滴があびせかけられる。するとたちまち、汗の噴き出たたくましい男の顔ができあがるというわけだ。
「大ちゃん、ちょっとかがんでみて、よし、行くよ。ハイ、本番!」
ほんの数秒のシーン。終わって、ヘナヘナと地面にへたり込む原田。
「さて、つぎなる出番は何時間あとかいな。」・・・(以下略)