あらすじ

キイハンター 第108話 25時発国際線逃亡ルート

キイハンター 108話は、挿入歌「鳥になった少年」に載せて送る純愛哀歌!国際警察特別室員・小田切慎二(中丸忠雄)の眼前で舞う国家反逆罪に問われ脱走した日系米兵(西沢利明)!その米兵と少女(高見エミリー)の運命のはじまり、そして待ち受ける非情な末路

第108話 25時発国際線逃亡ルート 
(共同調査:NWP夏目プロダクツ)
仮題 25時発国際線逃亡ルート(シナリオ#109
シリーズ名
放送 70.04.25
脚本 高久進(池田和雄、井口真吾)・佐藤肇
撮影 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞)
監督 佐藤肇(佐藤肇回顧録
役名(台本) ボブ・一ノ瀬一等兵(日系二世)
ナタリー
グロスマン書記官
深町
尾形
古賀英之(UPU通信特派員【モデル:UPI通信】)
MP
出演 黒木 啓子 ユミ 風間 小田切
主演 小田切慎二
ゲスト 西沢利明
高見エミリイ(高見エミリー
川辺久造
小林稔侍バーディ大作戦/行内刑事、Gメン75スペシャル/鬼沢平吉警部)
吉田潔
フランツ・グルーバー(フランツ・グルーベル)
某国
タイアップ
ロケ地 横浜
類似シーン
番組設定 キイハンターとは
備考 挿入歌「星になった少年」(作詞:山上路夫 作曲・編曲:高見弘 歌:田中のり子/フィリップスレコード 1969年12月)

キイハンター 第108話 25時発国際線逃亡ルート あらすじ(ストーリー)

グロスマン書記官が米軍の機密書類を持って来日した。東南アジアの戦場へ派兵されるのを拒否し軍事基地から脱走兵したボブ・一ノ瀬一等兵はこの書類を奪って世界的なジャーナリスト・古賀英之に渡そうとした。しかし、大使館員の狙撃を受け古賀特派員は負傷。

捜査を開始した国際警察特別室の捜査官・小田切慎二とキイハンターの島竜彦は古賀のいる病院に出向く。軍事機密書類のコピーは古賀の手元にあるが、うわ言のように言う「紀伊国屋書店、奥の一段、ピーターパン」という言葉の真相がわからない。

機密書類の本通を奪い返そうと大使館員はボブの行方を追っていた。古賀が入院する病院に現れたボブだが大使館が放った工作員・深町と尾形の手で古賀は射殺。ボブは身柄を拘束されグロスマン書記官がいる大使館に拉致されてしまう。

小田切と島の策略によりボブを救出し機密書類を隠した場所に案内させようとするが、ボブは小田切たちすら信用していなかった。小田切の保護下からも逃走したボブは歌が好きな一人の少女・ナタリーに救われる。

キイハンター 第108話 25時発国際線逃亡ルート 解説・見どころ

キイハンター 第108話 25時発国際線逃亡ルート
  • 脱走米兵と孤独な美少女との逃避行
  • 従軍を理由に国家の歯車と化すことに耐えられなかった米兵
  • 逃亡兵を逮捕しなければならない立場の小田切が真実を知る

東西冷戦時代を象徴するかのようなテーマで切なく哀愁を込めた結末が幕を下ろすハードボイルドタッチの作品。タイトルだけで興味が膨れ上がるような硬派なサブタイトルもいい。

今回は痛烈な戦争批判を縦軸に、国家により自己を抹殺されることを拒む脱走米兵と純真な心を持った孤独な少女との心のふれあいを横軸に、幻想的な映像もまじえて丹念に描かれる社会派ハードボイルド。

筋書きを追うだけの展開ではなく戦場で行われた真実に葛藤する軍人の心を少女の目を通して浮き彫りにしている。

操車場での小田切慎二と島竜彦の追跡シーンで流れる重厚な劇伴もドラマを盛り上げて行く。1970年度では忘れられない傑作。

ちなみにノンクレジットだが、可憐な美少女・ナタリー(高見エミリイ)の唄う挿入歌は「鳥になった少年」(作詞:山上路夫 作曲・編曲:高見弘 歌:田中のり子/フィリップスレコード 1969年12月)

今回のお休みは、FBIこと吹雪さん(川口浩)(サブタイトル別出演ランキングはこちら

キイハンター 108話

キイハンター 第108話 25時発国際線逃亡ルート 放送当時の記事

キイハンター 第108話 25時発国際線逃亡ルート
※脱走兵ボブが奪った機密書類は軍の機密ではなく戦場でのむごい真実が記録されていた。
番組コラムとして子供好きな中丸忠雄氏のロケ風景が紹介されていた。

出典:週刊TVガイド

キイハンター 108話 25時発国際線逃亡ルート
※放送当日の土曜夜9時台の競合番組。

出典:週刊TVガイド
キイハンター 第108話 25時発国際線逃亡ルート
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