バーディー大作戦 42話は、危機一発!おとり捜査官・歌手としてゴーゴーバーに潜入したミッチー(安西マリア)は麻薬中毒者の青年と接触し人間性に惹かれて行く
第42話 赤い唇おとり捜査官 | ||||||||||
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仮題 | 危機一発!おとり捜査官(シナリオ#42) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 75.02.22 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
プロデューサー | 近藤照男、原弘男(TBS) | |||||||||
音楽 | 菊池俊輔=主題歌<愛と死のパスポート>作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:嶋崎由理、コロムビアP-359 | |||||||||
劇伴 |
1)アイフル大作戦 55話「探偵専科 愛と死のたわむれ」の劇伴から流用 2)87話「冬のパリの殺し屋」へ継承される劇伴 3)202話、203話「Gメン対香港カラテ軍団」などへ継承される劇伴 |
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挿入歌 |
唄:安西マリア 1)エンド・マーク(作詞:安井かずみ 作曲:かまやつひろし) 2)恋の爆弾 ※ハミングのみ(作詞・安井かずみ 作曲・柳田ひろ) 3)早いもの勝(作詞:千家和也 作曲:鈴木邦彦 編曲:鈴木邦彦)(1974年5月5日、東芝EMI) |
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役名(台本) |
竜夫(※中毒屋/トランペット吹き) 森部(※麻薬密売組織の幹部) お銀(※密告屋) 深尾(※売り屋) 花岡(※始末屋/麻薬密売組織の一員) 明美(※結城が放ったおとり捜査官) 結城(※厚生省麻薬Gメン) チンピラA チンピラB |
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出演 | 桜田 | 裕二 | ドラゴン | 吾郎 | 三平 | マリ | ミッチー | 追出 | 行内 | - |
主演 | ミッチー、ドラゴン | |||||||||
ゲスト |
大門正明(シークレット部隊/東チェックマン) 渡辺文雄(非情のライセンス/橘警部) 小林勝彦 司美智子 田中浩 中田博久 松井紀美江 西本良治郎(現・株式会社ジャパンアクションエンタープライズ代表取締役副社長) |
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タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
備考 | - |
バーディー大悪戦 第42話 赤い唇おとり捜査官 あらすじ(ストーリー)
ドラゴンが不用意に声をかけた女・明美が殺された。明美は厚生省麻薬Gメンの密告屋でおとり捜査官として密売組織を極秘捜査中の身だった。そして第二のおとり捜査官も消された。
責任を感じたドラゴンは、厚生省薬務局と協力して桜田の指揮のもと組織摘発に乗り出す。桜田の警視庁時代の情報屋・お銀がミッチーと繋がりがあったことからミッチーが歌手に化けて組織の息がかかったバーに潜入することになった。
ドラゴンはミッチーを護衛する任務に就き竜夫という麻薬中毒の青年の情報を伝えた。竜夫に接触するミッチーは、竜夫が麻薬に手を出したきっかけを知る。竜夫の死んだ恋人はミッチーによく似た女だった。
竜夫の動きに不信感を抱いた組織はミッチーの素性を探ろうとする。
バーディー大悪戦 第42話 赤い唇おとり捜査官 解説・ポイント
- ドラゴンが声をかけた女は麻薬Gメンの囮捜査官だった
- その囮捜査官が組織に消された
- 麻薬Gメンと協力する桜田はミッチーをおとり捜査官として潜入させる
- ミッチーを護衛するドラゴン
- ミッチーが接触した青年は死んだ恋人の面影をミッチーに感じはじめる
ナイスショット42打目は、Gメン75 6話に通じるような麻薬密売組織潜入捜査!ミッチー(安西マリア)メインでおとり捜査官としてドラゴン(倉田保昭)と組み麻薬組織摘発に乗り出すサスペンス・アクション。
黒幕が判明するまでのクライマックスを盛り上げるような効果的な劇伴選曲もいい。
町の探偵にしておくには惜しい男だと桜田局長(丹波哲郎)が組織の黒幕に告げられるシーンがあるが、ドラマ自体、探偵というより警察の外部団体のような秘密捜査が展開する。
ドラゴン(倉田保昭)の壮烈なカラテアクションとともに、今回はミッチー(安西マリア)の唄も楽しめる潜入捜査。
麻薬中毒患者(大門正明)に接触して行くうちにミッチーにとっては精神的に辛い結末となって行く。
脚本(高久進)、撮影(下村和夫)、監督(鷹森立一)ともにGメン75黄金チームが作品の根幹を仕上げるだけに、Gメン75 33話「1月3日 関屋警部所・殉職」で使われたカメラワークや展開が興味深い。
歌手として潜入するミッチー(安西マリア)のシーンは後のGメン75 205話「新Gメン対ニセ白バイ警官」の津川螢子警部補(夏木マリ)の登場シーンを思い起こしてしまう方もいるかもしれない。
コミカルな要素はほとんど少なく、桜田ボスもGメンの黒木警視<後に警視正>を彷彿させるムードで全編ハードボイルドタッチ!
バーディー大作戦 第42話 放送当時の資料
※本編のクライマックスは競馬場だったが、シナリオでは廃工場の予定だった。ラストシーンは高層ビルの上で準備されていたが変更となった。