Gメン82 6話は、殺しの容疑者は沢田刑事(清水健太郎)?!島刑事(三浦浩一)が警官を目指した過去と早坂警部補(篠田三郎)とのつながりが明るみになる!
第6話 サラ金に来た雨合羽の男 | ||||||||||
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仮題 | サラ金に来た雨合羽の男(※シナリオ#6) | 放送 | 82.11.28 | |||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 林兆 | |||||||||
監督 | 小西通雄 | |||||||||
製作協力 | 東映株式会社 | |||||||||
役名(台本) |
門馬竜治 門馬忠夫 門馬幸子 門馬ふさ子 細谷徹 松永寅夫 島 耕一郎 吉永警部 捜査一課長 井本巡査 サラ金の店長A サラ金の店長B 女子事務員 初老の警官 派出所の警官 参考人たち 刑事たち |
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出演 | 黒木 | 立花 | 早坂 | 沢田 | 島 | 陽子 | - | - | - | - |
主演 | 沢田刑事・島刑事・早坂警部補 | |||||||||
ゲスト |
山田吾一(江戸川乱歩シリーズ明智小五郎/波越警部) 三浦リカ 直江喜一 佐藤京一 深江章喜 十勝花子 武田博志(当時の「若林プロモーション」関係者) 堀礼文 坂口芳貞 大下哲矢 相馬剛三 長谷川弘 山田光一(山田甲一) 中野大輔 岩井泉 石川正則 原田岩 |
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類似作品 | - | |||||||||
ロケ地 | ||||||||||
協力 | - | |||||||||
備考 | - |
Gメン82 第6話 サラ金に来た雨合羽の男 あらすじ(ストーリー)
歓楽街の一角にある雑居ビルのサラ金事務所。そこに雨合羽を着た拳銃強盗が押し入った。逃げようとした店長を射殺、雨の降りしきる中、さらに不審尋問した警官・井本巡査を撃って逃走した。
現場に急行した立花警部、早坂警部補らGメンは警視庁捜査主任の吉永警部らと合流。犯行に使われた拳銃は五年前、派出所の警官が盗まれたもので、その拳銃で島刑事の父親・耕一郎が殺されていた。
サラ金店長殺人事件第一発見者の女子事務員の話では金庫に700万円近い現金があったが、現金には手がつけられていないことが判明する。女子事務員は雨合羽を着た男が店長と口論していたことを思い出す。
貸付台帳から鬼沢という男が浮かび上がり早坂と賀川陽子刑事が鬼沢のアパートへ向かうが、そこで寝ていたのは何とGメンの沢田健一刑事だった。しかも玄関には雨にぬれた雨合羽があった。
Gメン82 第6話 サラ金に来た雨合羽の男 解説・見どころ
- 沢田刑事が殺人容疑者として逮捕される?!
- 父親を殺され刑事を志願した島刑事の過去
沖縄育ちの沢田刑事のほか、島刑事が警官を目指した理由、早坂警部補のリーダーシップにもスポットを当てた作品。早坂警部補は、島の父親が殺された事件を担当した所轄署・港南署捜査課の捜査員だったことが判明する。
島刑事(三浦浩一)の当初の設定
所轄の捜査課に所属する新米刑事。やがてGメン本部に。彼の夢は、動物園の飼育係になる事であった。所が、どこでどう間違ったのか、なんと警察官になって自分でも驚いている。と言うのは、無頼の動物好きの彼は、自分の愛犬のセパードを警察犬にしたくて、所轄に相談に行った。
その時、丁度、警察官の募集中で、自分も犬と一緒に受験した所、両方ともうかってしまった。島刑事は最初、警察官を訓練する鑑識係を希望したが、これまでにコソ泥を大勢捕えた点を買われ、刑事に抜擢され、現在、所轄の捜査課の末席を汚し、大きな体を小さくして恐縮している。
彼は、非番の日は、必ず警察犬訓練所に顔を出し、犬と共に嬉々として走り回る。だから走るのはめっぽう速い。
拳銃は、これまで実地には一度も撃ったことはない。その彼が、やがてどうしても拳銃を撃ち、犯人を射殺しなければならない極限状況に立たされる。
「Gメン82」レギュラーでは最も設定が変わったGメンが島刑事(三浦浩一)。
「Gメン82」第一話は警察犬を絡めた作品を準備していたが没になった。ソースは「Gメン82DVD-BOX 封入の解説書(高久進氏スペシャルインタビュー)」。この小冊子内にメインライター・高久進氏の言葉で詳しく書かれてある。
Gメン82・幻の第一話は製本されたものではなかったが、プロットではなくシナリオとして近藤照男プロデューサーに見てもらったとのこと。映像化が見送られた後、その台本がどうなったかまで解説書に書かれてある。
この件に関しては、高久進氏の親族の方にお会いした時直にお聞かせくださったとおりである。
Gメン82の当初予定されていた1話については、もともとは島刑事を主役にした作品だったかもしれない。しかし、未確認の為あくまで推測として末尾に記しておきたい。
そんな島刑事の設定は、第6話「サラ金に来た雨合羽の男」で変更。『父・島耕一郎(自動車修理工場の経営者)を殺した犯人を逮捕するために刑事を目指した。』となった。