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Gメン82 第14話 香港の女必殺拳

Gメン82 14話

Gメン82 14話は、香港カラテロケシリーズ第四弾!バンコック-香港-東京・国際麻薬ルートに絡む運び屋(吉岡ひとみ)を追って香港へ飛ぶ津村冴子警部補(江波杏子)と島刑事(三浦浩一)

第14話 香港の女必殺拳
仮題 GメンVS女少林寺(※シナリオ#14)
シリーズ名 香港カラテロケシリーズ
放送 83.02.20
脚本 高久進(池田和雄、井口真吾)
撮影 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞)
監督 下村和夫
製作協力 東映株式会社
役名(台本) 孫 秀麗
滝口 健(35歳)※麻薬シンジケートの幹部
野本マリ(23歳)※運び屋
蔡 剣雲(27愛)※麻薬シンジケートの殺し屋
路 洪全(40歳)※店主
汪 学忠
医師
看護婦
バンコックの男
出演 黒木 立花 早坂 沢田 陽子 冴子
主演 津村冴子警部補・島刑事
ゲスト 三妹(サン・ムイ)
陳恵敏(チャーリー・チャン)
楊斯(ノンクレジット:回想シーンのみ)
小林稔侍バーディ大作戦/行内刑事、Gメン75スペシャル/鬼沢平吉警部)
吉岡ひとみ
阿藤海(阿藤快)
石橋雅史
三重街恒二
平井雅士
竜咲隼人
中村重徳
内間和浩
(声)
田中真弓(誤植:田中真由美)
大塚周夫
類似作品
ロケ地 香港<イギリス領時代>
★九龍(尖沙咀<診療所>、シグナルヒル、啓徳空港<現・啓徳郵輪碼頭>、九龍城彌敦道旺角
★新界(丙崗村<ピンコンチゥ/粉嶺の廟がある村、孫秀麗の道場がある村>、鹽田仔<イムチンツァイ/漁村>)
タイ
★バンコック(実写/旧王宮前
協力 コンパスクラブツアー日新航空、ツアーズジャパン、マルコポーロホテル(ノンクレジット)
備考 オープニングなし、通常のエンディングあり
シナリオでは欠場予定だった:賀川陽子刑事

Gメン82 第14話 香港の女必殺拳 あらすじ(ストーリー)

警視庁警備部の津村冴子警部補は日本と東南アジア一帯を結ぶ国際的なヘロイン密輸ルート解明のため、タイのバンコックに潜入していた。そこで麻薬を製造するタイ国人と運び屋の日本女性・野本マリを突き止める。

マリは麻薬を香港へ運ぶため旅客機に乗り込んだ。同じ便で後を追った冴子は香港で京劇の仮面を被った謎の中国人カラテ使いに襲撃され視力を失ってしまう。

付き添った島はそこで掃除婦をしている孫秀麗と再会するがなぜか秀麗は島のことを知らないと告げる。

島刑事は秀麗のことを冴子に告げ、マリをマークするためバンコックに向かった。マリがバンコック側の人間からブツが入っているとみられるフランス人形を受け取ったことを確認した島は、機内で人形をすり替えることに成功する。

一方、人形が掏りかえられたことを知らないマリは香港側の元締・滝口健にフランス人形を渡してしまう。

Gメン82 第14話 香港の女必殺拳 解説・見どころ

Gメン82 第14話 香港の女必殺拳
  • 香港カラテロケシリーズ第四弾(見納め!香港カラテ)
  • 最後の出演!香港功夫スター(三妹・陳恵敏・楊斯<回想>)
  • 島刑事(三浦浩一)の見せ場たっぷり
  • Gメン75 126話・127話 松村明子(風吹ジュン)さんの診療所再び
  • 意外なボスがシグナルヒルで姿を見せる!

シナリオ上の仮題は「GメンVS女少林寺」。全17話のうち4作品本場香港の功夫アクションスター大量出演という映画並みの香港カラテロケシリーズいよいよフィナーレ。

全4作のカラテ編であるが「10話・11話」、「13話・14話」と2回に分けて渡航し撮影するという贅沢な手法がとられた。

Gメンシリーズ、日本のテレビ映画からは1983年2月20日をもって功夫アクションスターを見ることができる番組は姿を消す

タイ・バンコックの組織と繋がる香港側の元締・滝口健役で小林稔侍氏がゲスト出演。このときのアクションシーンについて、後の『テレビ探偵団』(TBS・’91年6月23日放送)で自らこのエピソードに触れられていたことが思い起こされる。

香港側アクションスターの動きに合わせた立ち回りの裏話は興味深いものがあった。その他の話題としてはGメン75「300回記念ハードアクションシリーズ」での吹雪杏子刑事(中島はるみ)との立ち回りでの興味深いエピソードが披露されていた。

ロケ地ではGメン75 126話・127話 で使われた診療所も再登場。草野刑事(倉田保昭)にほのかな思いを寄せる松村明子(風吹ジュン)が勤務していた診療所は当時の名場面も感じながら見ることができる。

この診療所は九龍半島の繁華街を縦断する大通り彌敦道沿いから少し奥まったところにあった。

最後に確認したのは2012年の秋。建物は改装されて幼稚園になっていたが当時の雰囲気はそのままで健在だった。2020年時点では物理的にも政治的にも行きづらい場所になったことが悔やまれる。

場所が不明なのが香港ロケ手帳に記されてあった路地裏撮影の「リョウユウ」。シグナルヒルや彌敦道と同じ日に撮られているので台本に記載のあった九龍城あたりの一画だろうか。見つけだすことはできずじまい。

クライマックスのシグナルヒルもおなじみの場所。診療所からも近いのでよく足を運んだが90年代の時点でビル建設ラッシュ。丘から見渡せたはずの海や香港島はほとんど見渡せない場所になっていた。(※1994年8月の時点ではまだシグナルヒルから香港島が見渡せた。)

尚、バンコックのシーンは王宮が見渡せる道路からの風景のみの撮影。ドンムアン国際空港のシーンは香港・旧空港(啓徳空港)での撮影だった。

冒頭、8ミリ映写機で写されるフィルムを見ながら事件のあらましをGメン全員で検証するシーンはオールドファンにとっては感慨深いシーン。『キイハンター』時代からの名残である。
Gメン82 14話

Gメン82 14話 三妹・陳恵敏・楊斯|香港功夫スター登場!

Gメン82 第14話 香港の女必殺拳

今回の香港アクションスターが演じたキャラクターは左から汪学忠<陳恵敏(チャーリー・チャン)>、孫秀麗<三妹(サン・ムイ)>

ノンクレジットだがこれが見納めっていうことで、回想シーンに悪僧(楊斯)も。<粉嶺の廟での孫秀麗(三妹)との闘い>

Gメン82 第14話 香港の女必殺拳

Gメン82 第14話 香港の女必殺拳 雑誌記事

Gメン82 第14話 香港の女必殺拳
※東南アジア一帯に暗躍する国際麻薬密輸組織壊滅の為バンコックに潜入していた津村冴子警部補は、運び屋の女を追って香港に飛ぶ!

出典:週刊TVガイド

Gメン82 第14話 香港の女必殺拳
※香港で目を負傷してしまう冴子をガードする島刑事は孫秀麗と再会するが・・・

出典:朝日新聞

Gメン82 香港ロケーション-ロケ手帳-(13話・14話)

Gメン82 第13話 赤いサソリVS香港少林寺 14話 香港の女必殺拳
13話・14話:香港ロケ行程(抜粋)
日付(1983年) 移動 撮影場所・備考
1/25(火) 新宿スバルビル前出発
当時の場所
(7:15)
成田(10:00)
↓JL731
香港(13:30)
現地役者衣装合わせ・打ち合わせ
1/26(水) 香港島 浅水湾タイガーバームガーデン
1/27(木) ホテル出発(7:30)
香港島
九龍
銅羅湾
鑽石山
1/28(金) 九龍 鑽石山、九龍ステーション(当時の駅ビルがあった場所
1/29(土) 九龍
香港島
実景撮影(九龍・香港島<タイガーバームガーデン>)
成田(10:00)
↓JL731
香港(13:50)
入国(近藤照男、阿藤海)
1/30(日) ホテル出発(7:00)
新界
丙崗村
1/31(月) ホテル出発(7:00)
新界
鹽田仔
成田(10:00)
↓JL731
香港(13:50)
入国者(江波杏子、石橋雅史)
香港(11:50)
↓JL002
成田(16:20)
帰国者(近藤照男、黒田福美)
※フィルム、録音テープ、スクリプト持ち帰り
2/1(火) 成田(10:00)
↓JL731
香港(13:50)
入国(小林稔侍、吉岡ひとみ)
香港島 タイガーバームガーデン
2/2(水) ホテル出発(7:30)
九龍
彌敦道シグナルヒル旺角
2/3(木) ホテル出発(7:30)
九龍
彌敦道シグナルヒル、リョウユウ
香港(15:05)
↓JL64
成田(19:35)
帰国者(小林稔侍)
2/4(金) ホテル出発(13:00)
香港(15:05)
↓JL64
成田(19:35)
全員帰国
機内撮影

※JL:日本航空、ホテル:マルコポーロホテル
Gメン82 第14話 香港の女必殺拳

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