Gメン82 4話は、ママを助けて!立花警部(若林豪)にかかってきた一本の電話に込められた真相
第4話 悪魔の電話 | ||||||||||
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仮題 | 悪魔の電話(※シナリオ#4) | 放送 | 82.11.14 | |||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 原秀夫 | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
製作協力 | 東映株式会社 | |||||||||
役名(台本) |
岡本安子(27) 岡本めぐみ(5) 岡本勝之(30) 竹内部長刑事(45) 川口英明巡査(27) 野崎 署長 捜査主任 刑事A、B パトロール警官A、B 労務者風の男 高校生達 川口の妻 川口の子供(2) 運送業者 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 早坂 | 沢田 | 島 | 陽子 | - | - | - | - |
主演 | 立花警部 | |||||||||
ゲスト |
伊佐山ひろ子 西沢利明 平泉征(現・平泉成、平泉征七郎) 成瀬正 入江正徳 宇南山宏 新井瑞 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 山口正一郎 汐見直行 福島歳恵 内田恵理 佐川二郎 田村公哉 村田功 内藤正順 小笠原東一郎 山形紳也 矢作信宏 |
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類似作品 | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
協力 | - | |||||||||
備考 |
第4話までの台本:音楽欄空欄 フルネーム:立花吾郎(名刺) |
Gメン82 第4話 悪魔の電話 あらすじ(ストーリー)
Gメン本部に「ママを助けて!」という電話が入った。逆探知で現場にかけつけた立花警部らGメンたちはそこで岡本安子という女性の死体を発見した。
安子は一年前に起きた通り魔殺人の犯人・岡本勝之の妻だった。その安子のアドレス帖の中から「警視庁Gメン・警部 立花吾郎」という名刺が出てきた。賀川陽子刑事は、安子の娘・めぐみが母親殺しの現場を見ておびえていることに気づく。
安子は夫の罪をつぐなおうとしていたが、司法解剖の結果、彼女は覚せい剤の中毒者であることが判明する。
Gメン82 第4話 悪魔の電話 解説・見どころ
- 被害者の夫と加害者の妻の交錯する心理描写
- 立花警部と少女の前で明らかになる真実
西沢利明、平泉征をはじめ「Gメン75」でも好演したベテラン俳優が脇を固めたサスペンス編。当時も社会問題だった覚せい剤による通り魔事件をベースに、被害者の夫である警官と加害者の妻である女の交錯する心理描写が面白い。
Gメン75シリーズで貫かれている二つの大きな柱。ひとつは真実との対峙による人間の葛藤、もうひとつは、今回のような正義と悪は紙一重。
誰しも運命ともいうべき出来事いかんによっては悪魔にもなる危険性を孕んでいる。人間の脆さを今回も浮き彫りにしていた。被害者側の正義と法の下での正義がぶつかりあい生み出された結末。立花警部のラストの一言が心に突き刺さる。
「Gメン82」音楽担当は当初未定だった?!
他のスタッフ欄とは異なり、「Gメン82」第1話から4話までシナリオ上では「音楽担当」欄が空白となっている。第5話から最終話までは「義野裕明、ピエールポルト」と記載。「Gメン82」スタート当初は、主題歌やオープニングテーマ、劇伴の変更も視野に入れていた可能性がある。
原点回帰?!「Gメン82」の黒木警視正
「Gメン75」中期からはGメンルームからの指令役専門だった黒木。「Gメン82」では現場に繰り出し的確な指示を下す姿に「Gメン75」への原点回帰が感じ取れる。
立花警部主役作であるが、早坂警部補、沢田刑事らの絶妙なコンビネーションによる逮捕劇など他のGメンの活躍にも光を当てながらバランス良く仕上げている。今回もボス・黒木警視正は、黒ソフト着用で威厳を放っている点がうれしい。