Gメン75 175話は、【’78香港マカオロケシリーズ第一弾】!香港からの運び屋を裁いた検事、裁判官が狙撃され山田刑事(藤木悠)も負傷!捜査線上に浮かんだ元警視庁捜査員(小林稔侍)は香港へ逃亡する
第175話 香港カラテ対Gメン | ||||||||||
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仮題 |
前編:香港チャイニーズ・コネクション 後編:香港カラテ対Gメン(シナリオ#175・176) |
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シリーズ名 |
’78香港マカオロケシリーズ (台本)’78香港・マカオ・ロケシリーズ |
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放送 | 78.09.30 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 山内柏 | |||||||||
役名(台本) |
周老人 張麗英(※20才) 張少年(※10才) 勝部治(※香港チャイニーズ・コネクション) 折口保安二課長 張の長男 張の次男 張の三男 唐沢検事(※東京地方検察庁) 畑中裁判長 大場 覚醒剤の中毒の犯人 — 中国人の売人 スタンリー刑事(※香港地区警察本部) 香港の警官 中国人のやくざA 中国人のやくざB 黄 李 躄の老人 江蘭(※香港チャイニーズ・コネクション) 陳展文(※香港チャイニーズ・コネクションのボス) 仔(チャイ)端興 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 草野 | 山田 | 中屋 | 涼子 | - | - | - | - |
主演 | 草野刑事、中屋刑事 | |||||||||
ゲスト |
米雪<MICHELLE> 楊斯<YEUNG SEE> 川津祐介(スパイキャッチャーJ3/J3壇俊介、ザ・ガードマン/荒木隊員、ワイルド7/草波勝、トリプル捜査線/夏木) 森塚敏 遠藤征慈 小林稔侍(バーディ大作戦/行内刑事、Gメン75スペシャル/鬼沢平吉警部) 三浦真弓 柄沢英二 河合絃司 加地健太郎 きくち英一(菊池英一) 伊達弘 萩野尋 竜咲隼人 中村勇 |
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タイアップ |
コンパスクラブツアー日新航空 TOURS JAPAN LTD |
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類似プロット | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 |
【イギリス領・香港/1978】前編 <九龍> 香港啓徳空港(現・啓徳郵輪碼頭) 九龍城(現・九龍城広場周辺)※市場 彌敦道 尖沙咀渡輪※スターフェリー乗り場 <香港島> 香港仔※水上生活の船、市場 湾仔※香港地区警察 銅羅湾※トラム車庫(現・商業施設) 【ポルトガル領・マカオ/1978】前編 大三巴牌坊(聖ポール寺院跡) 大炮台(モンテの砦) マカオ市内路地裏 ※斜面の墓地は香港島のどこかで撮影し合成したと思われる。 |
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収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:◎ (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:- (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):◎ (7)DVDコレクション:59号 |
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音楽特記 | エンディング主題歌変更:「面影」3番 | |||||||||
備考 |
【使用機材】 ヘリコプター(※後編) 【日本語吹き替え】 当初は中国語(広東語)は字幕スーパーの予定だった |
Gメン75 第175話 香港カラテ対Gメン あらすじ(ストーリー)
台湾、韓国ルートの麻薬シンジケートが日本のブラックマーケットを独占しつつあった頃、香港では「香港チャイニーズ・コネクション」が日本への進出を計画していた。
大量の麻薬とともに運び屋が日本に向かったという情報をインターポール(国際刑事警察機構)本部から受けたGメンは運び屋を逮捕し監房へ送り込んだ。
それを知った香港チャイニーズコネクションは激怒し、腕利きの狙撃者を日本へ送り込み裁判官、検事を射殺。そしてGメンの山田刑事も銃火に倒れた。
狙撃者は警視庁捜査四課の元捜査員・勝部治であることがわかり、黒木警視は香港ルート壊滅のため草野、中屋両刑事を香港へ派遣する。草野らは香港地区警察本部のスタンリー刑事に協力を得ようとするが、快く迎えられない。
殺し屋・勝部の情報を求めて草野は運び屋の姉弟(張麗英、張少年)を訪ねる。無法地帯・九龍城へ足を踏み入れた草野たちは、巨漢・仔端興によるカラテの洗礼を受け意識を失った。
第二次世界大戦(大東亜戦争)中、日本軍の軍人だった父と自分の世話をしてくれた中国人・周と再会し、草野は一命を取り留める。
<<後編へつづく
Gメン75 第175話 香港カラテ対Gメン 感想・ポイント
- 香港、マカオロケでカラテバトルを全面に押し出す
- 覚せい剤の運び屋を裁いた検事、裁判官、山田刑事が狙撃される
- 周老人と再会した草野刑事は護身用に拳銃を預かる
- 香港チャイニーズコネクションのカラテ使いが草野と中屋に迫る
今回から格闘アクションを前面に押し出した香港ロケ編となる。(今シリーズを持ってマカオロケは最後)
前後編とも倉田保昭氏と香港アクションスターたちとの壮烈なカラテアクションが披露される。特に後編の「草野(倉田保昭)VS仔(楊斯)」のカラテバトルは必見!さらに、柔道の技を駆使して闘う中屋刑事(伊吹剛)の死闘も見逃せない。
香港チャイニーズ・コネクションの配下は日本人アクション俳優(竜咲隼人他)だが現地アクションスターと何ら遜色ない実力派が選ばれていることはたしか。
新しい劇伴<KUN-FU FIGHTER>(*ミュージックファイルVOL1の12に収録)に載せて、Gメン史上屈指の名場面が展開する。
アクション面のみならず、テーマも見ごたえあり。第二次世界大戦(大東亜戦争)・終戦後の混乱期における中国大陸と日本本土での人間の悲哀を盛り込んでドラマは突き進んで行く。
本放送当時、日本テレビ系では新番組・「姿三四郎」(主演:勝野洋)がスタートすることになっていた。放送開始は10月7日からだが時間帯はGメンと同じ土曜夜9時。
中屋刑事のセリフ<俺はカラテはやらん、柔道だ!姿三四郎よりも強い!>というセリフは本編でもシナリオでも織り込み済みという笑えるシーンもある。
あと、今回は海外ロケ編初の日本語吹き替えである。しかし、台本によると中国語(広東語)は基本的に日本語字幕スーパーの予定だった。
ゲストの張麗英(米雪)、張少年がカタコトの日本語で中屋と草野に話しかけ、なぜ日本語が少しできるのかという理由も語っていた。
個人的には当初の予定通り制作していただきたかったところ。
175・176話は、「Gメン75DVDコレクション(デアゴスティーニ)」で59号に収録予定。(2021年3月時点)全国発売&全号発売祈願!
香港スター・米雪、楊斯
米雪<MICHELLE>|張麗英
香港仔で弟と水上生活する蛋民。日本で兄三人が運び屋として逮捕されるが草野刑事たちの捜査に協力する。
シナリオでは母親が日本人で戦後の混乱期に死亡。母に習い日本語が少し話せるため弟に日本語を教えたという設定だった。
楊斯<YEUNG SEE>|仔(チャイ)端興
香港チャイニーズ・コネクションのカラテ使いの殺し屋。半年後、草野刑事がGメンを去ることになる因縁の宿敵。(まだシナリオには記されてない)
Gメン75 第175話 香港カラテ対Gメン 当時の資料
※放送当日、「8時だヨ!全員集合」で「倉田保昭&楊斯」で空手の演武あり。
※資料提供:関屋二郎さま
次回予告!’78香港マカオロケシリーズ(176話)
特報文字はないが、シリーズ名以外はナレーションが無く、効果音、劇伴のみの特報クラスの予告編。