Gメン75 218話は、真夏の富士山麓ロケ!手斧を持った凶悪犯(蟹江敬三)が警察拳銃で村井刑事(有希俊彦)を撃ってパトカージャック!警視庁・小田切警視(夏木陽介)、Gメン空と陸の大包囲網
第218話 梟の森みな殺しの夜 | ||||||||||
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仮題 | 鷹の巣村・真夏の夜の殺人(シナリオ#216) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 79.08.04 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 吉田重業 | |||||||||
監督 | 鷹森立一 | |||||||||
役名(台本) |
望月警部補(※35才・冨士松井田署) 佐久間捜査課長(※冨士松井田署) 足立署長(※50才・冨士松井田署) 徳永清一(※35才・凶悪犯・前科四犯) 荒木金夫(※25才・徳永の弟分) 美佐子(※27才・一杯飲み屋の女主人) 信江(※18才・一杯飲み屋の手伝い) 叶刑事(※冨士松井田署) 沼田刑事(※冨士松井田署) 渋川駐在(※冨士松井田署) 辺見巡査(※冨士松井田署) 牛島(※徳永の東京での仲間) 杉本信彦・少年(※小学五年生) 望月の妻・節子 望月の長男・勉 望月の長女・美加 東京の医師 外科医A 外科医B 看護婦 パトロール警官 農家の六人 質屋の一家 刑事・警官多数 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 中屋 | 村井 | 田口 | 螢子 | 小田切 | - | - | - |
主演 | 小田切警視、Gメン全員 | |||||||||
ゲスト |
河原崎長一郎 山口いづみ 蟹江敬三(Gメン75/望月源治・柿崎源造、さすらい刑事旅情編II~山崎五郎巡査部長) 市川好朗(市川好郎) 近藤宏 山本清 近藤準 平田守 大友龍三郎 高月忠 志方亜紀子 田川勝雄(田川恒夫、田川勝男、特別機動捜査隊/田川鑑識員、水野鑑識員) 武田博志(当時の「若林プロモーション」関係者) 前田晃一 山口正一郎 伊藤慶子 |
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タイアップ | - | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
撮影日 | - | |||||||||
ロケ地 | 山梨(富士吉田) | |||||||||
収録 |
(1)FOREVER:- (2)BEST SELECT:- (3)BEST SELECT(女Gメン編):- (4)DVD-COLLECTION I:◎ (5)DVD-COLLECTION II:- (6)SELECTION一挙見Blu-ray(=DVD1~5):◎ (7)DVDコレクション:73号 |
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主題歌 | Gメン’75のテーマ「レクイエム」(作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:ささきいさお) | |||||||||
挿入歌 | - | |||||||||
劇伴特記 | - | |||||||||
備考 | 使用機材:ヘリコプター |
Gメン75 第218話 梟の森みな殺しの夜 あらすじ(ストーリー)
富士山麓の山村で老夫婦、息子夫婦、子供が手斧で惨殺された。犯人は前科四犯の徳永清一とその手下・荒木金夫で逃走途中、居酒屋に立ち寄ったところを地元・冨士松井田署の捜査員の手により逮捕された。
徳永は三ヶ月前、東京で質屋に押し入り一家を惨殺し200万円を奪って逃走した凶悪犯。事件の唯一の生き残りである子供・杉本信彦はショックで言語障害になっていた。
その事件は警視庁の小田切警視が手がけた事件だった。黒木警視正は、中屋刑事、村井刑事、田口刑事を現地に派遣し徳永護送を命じる。しかし冨士松井田署・足立署長は地元で発生した殺人事件の捜査を理由にGメンの護送を拒んだ。
その矢先、現場での実況検分の最中に徳永は一瞬の隙をついて警官を人質にパトカー・ジャック!
徳永逃走の事実を知った中屋らはパトカーを追跡し銃撃戦となったが村井は徳永の銃火を浴びて負傷する。状況を確認した小田切警視は立花警部、津川警部補を伴いヘリコプターで現地へ急行した!
Gメン75 第218話 梟の森みな殺しの夜 感想・ポイント
- 凶悪犯護送のため富士山麓へ向かうGメン
- 地元での一家皆殺しが発覚した凶悪犯が脱走
- 追跡した村井刑事が撃たれ重傷を負う
- 県警とGメンの確執
真夏の富士山麓を舞台に大掛かりな空撮を絡めた陸と空の攻防戦!
手斧を持った凶悪犯(蟹江敬三)脱走と何やら後の「長野県・黒谷町」シリーズの望月源治(蟹江敬三)を思わせるが「(4)DVD-COLLECTION I」のブックレットで脚本家の高久進氏が黒谷町編の原型ではないと語られていた。
しかし、県警、Gメン全員交えて大勢の捜査員が一人の凶悪犯・徳永清一(蟹江敬三)を追いつめてゆくシーンは、どうしても望月源治クラスかそれ以上の強者として関連付けて見てしまいがち。
Gメン75ではよく描かれる地元暑との対立場面。今回もちょっとしたことでイザコザが露出してくるが、そこのとこの立花警部(若林豪)のあのシーンも視聴者を惹きつける。
見どころいっぱいのハードアクション編!
当時ファンの間で笑えると評判良かったのが、徳永清一(蟹江敬三)と一杯飲み屋のママ・美佐子(山口いづみ)の会話。
「長野県・黒谷町のシリーズ」は216話と関係ある?!
長野県黒谷町シリーズ
(1)273話「怪談・死霊の棲む家」
(2)276話「夜囁く女の骸骨」
(3)281話「夜歩く魔物の花嫁」
(4)285話「満月の夜女の血を吸う男」
(5)290話「X’masカードの中の人骨」
(6)296話「雪の夜悪魔が生んだ赤ん坊」
(7)302話「露天風呂に浮かんだ白い死体」
(8)315話「独房の中の花嫁」
(9)326話「闇の中の女子大生殺人」
(10)351話「幽霊の指紋」
(11)16話「花嫁強盗団」・最終回<Gメン82>
Gメン75 216話「梟の森みな殺しの夜」は公式では後の「長野県・黒谷町」を舞台とするシリーズとは関係ないと記されている。(「(4)DVD-COLLECTION I」のブックレット)
しかし、凶悪犯の武器が手斧である事、凶悪犯・徳永清一(蟹江敬三)が自己中的なキャラクターであることなど共通点がある。
参考作品として「黒谷町」のシリーズも合わせて鑑賞しておいても面白いと思う。
映画で言えば、「終電車の死美人」と「警視庁物語」シリーズのような関係かと自分は思っている。
Gメン75 第216話 放送当時の資料
週刊テレビ番組・夏木マリ特集|スタジオでこんにちは
-○月×日のわたし 夏木マリ-
午後0時30分:『Gメン75』川口ロケに向かう。
2時15分:ロケ地到着。用意された昼食はまたも幕の内弁当。「でも好きだから平気」
4時:ヘリコプターに乗り込んで撮影。「飛行機はあんまり好きじゃないけど、ヘリコプターは気分爽快ね。」
5時45分:撮影終了
6時:ロケ地を出発、ロケバスで東映大泉撮影所へ
8時:撮影所着
8時50分:完成フィルムの試写を見る
9時30分:ナレーション部分の音入れ
10時30分:終了。スタッフとお寿司を食べながら談笑。「だんだんGメンらしい目つきになってきた」といわれごきげん。
深夜0時:帰宅。明日の撮影に備え台本を読み返す。
午前2時:就寝
出典:週刊テレビ番組(資料協力:関屋二郎さま)
週刊テレビ番組誌には上記エピソードのサブタイトルが記載されていなかったが、夏木マリ氏がGメン75に出演中ヘリコプターが登場した作品は以下の通り。
217話「3時間30分 銀行支店長夫妻の秘密」・・・158話「警官だけを殺せ!」からの流用
218話「梟の森みな殺しの夜」
222話「大暴走!バスジャック」
223話「バスジャック対四人の狙撃者」
230話「零下50度からの逃亡者」
239話「親を撃ち殺す子供たち」
241話「囚人護送」
この中で津川螢子警部補(夏木マリ)がヘリに乗り込んだのは218話のみ。しかも掲載された記事は8月10日号(79年)である。消去法で検証すると8月4日放送(撮影はおそらく1ヶ月前)分の218話と思われる。
よって上記記事は今回の218話「梟の森みな殺しの夜」とほぼ確定してみた。
作品の舞台は山梨県であるが、小田切警視(夏木陽介)、立花警部(若林豪)、津川螢子警部補を乗せたヘリが離陸するシーンのみ埼玉県の川口市で撮影されたようである。
次回予告!南太平洋ニューカレドニアロケシリーズ第三弾
Gメン75 214話「ニューカレドニア大追跡」につづく第三弾だが、次回予告編は特報ではなく通常パターンの予告だった。213話・214話の前後編とは別枠のエピソードで小田切警視(夏木陽介)が単身現地へ飛ぶという設定。
>>Gメン75 219話「ニューカレドニア新婚殺人事件」