バーディ大作戦 4話は、上手く行けば俺の人生に陽があたるチャンス!功を焦った法医学者の闇の深層心理と桜田局長
第4話 シャレコウベは女の顔! | ||||||||||
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仮題 | -(シナリオ#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 74.06.01 | |||||||||
脚本 | 池田雄一 | |||||||||
撮影 | 東光一 | |||||||||
監督 | 村山新治 | |||||||||
プロデューサー | 近藤照男、原弘男(TBS) | |||||||||
音楽 | 菊池俊輔=主題歌<愛と死のパスポート>作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔 唄:嶋崎由理、コロムビアP-359 | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | 桜田 | 裕二 | - | 三平 | マリ | ココ | 追出 | 行内 | - | - |
主演 | 桜田局長、伊吹裕二、井口マリ、原田三平 | |||||||||
ゲスト |
入川保則 北川美佳(喜多川美佳) 白石奈緒美 滝川潤(特別機動捜査隊/岩井田刑事) 藤岡恵子 広城さよ 相馬剛三 伊藤漠 八木啓子 山浦栄 |
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タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | 北部多摩地区 | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
備考 | 欠場:韋駄典介(沖雅也) |
バーディ大作戦 第4話 シャレコウベは女の顔! あらすじ(ストーリー)
復顔術の新しい技術を開発した男・鶴見。だが彼は上司には恵まれず、なかなか陽の目を浴びる事がなかった。いつしか保守的な体制に不満を募らせていった。
桜田局長は警視庁時代から彼をいつも影ながら支えていた。ある日、鶴見はハイキングの山中で殺人事件を目撃する。それを自分に活かそうと思案し被害者を見殺しにしてしまう。
-1年後-
鶴見は、桜田の紹介で知り合ったバーディ探偵局の伊吹裕二や原田三平、井口マリとハイキングに出かけた。場所は1年前の殺人事件現場で裕二らを殺しの第一発見者にしようと企んでいた。
三平が発見した白骨死体を鶴見が復顔し、身元とともにマスコミに公表したことで鶴見の功績は世の脚光を浴びることとなった。
死体は<ヤスコ>というモデルの女性だったがそれを知ったヤスコの友人・リツ子は、復顔された顔は<ヤスコ>ではないと言う。ヤスコは整形していたので復顔したら手術前の顔が現れる筈。なぜ整形手術した後の顔だったのか不審に思い、鶴見に直接会って確かめようとする。
バーディ大作戦 第4話 シャレコウベは女の顔! 解説・ポイント
- 教授に睨まれ目が出ない環境の、ある法医学者
- 桜田局長の旧知の法医学者
- 偶然目撃した第一の殺人で人生の歯車が狂う
- 第一の殺人、第二の・・と字幕が出る
- 視聴者には手の内を証し劇中主人公には明かされないミステリー
ナイスショット4打目は、名声を求め功を焦った法医学者の闇の深層心理を目の当たりにする桜田局長(丹波哲郎)。
「Gメン75」のような登場人物のモノローグで進行する無駄のない構成がいい。
名声を求め功を焦った法医学者が突き進んだ真実を封印することで名声を保とうとする人間の弱さが明かされて行く。悪いことはできんもんだなと思ったリアルタイムの自分。
Gメン75 161話 「嘘つき警官」を彷彿させるような展開が面白い。視聴者には犯行の全てを明かし、犯人の揺れ動く心理状態と謎を追うバーディ・スタッフがどのように事件の真相を暴いて行くかが楽しめる推理サスペンス。
近藤照男プロデューサーの作品はテーマの素材や作り方が実に多彩。今週はどんな展開かな?という期待感が常にあった。
桜田局長(丹波哲郎)の最後のセリフがいいね。環境は共感できるものの他に方法がなかったものか。初期「バーディ大作戦」の傑作のひとつ。
今回は韋駄典介(沖雅也)がお休み。なお、劇中で「第二の殺人」で殺されるタマエ(藤岡恵子)は鳥居恵子氏と思われる。