キイハンター 238話は、津川啓子(野際陽子)活躍編!某国諜報機関の車に追われる銀行ギャング!奪った金を横取りしようと企む同業者強盗団の追跡と勘違いしたギャングは・・・
第238話 それ行け!ギャングとスパイの大追跡 (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
仮題 | -(※台本#-) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 72.10.21 | |||||||||
脚本 | 佐藤純弥(佐藤純彌) | |||||||||
撮影 | 星島一郎 | |||||||||
監督 | 竹本弘一 | |||||||||
役名(台本) | - | |||||||||
出演 | - | 啓子 | - | - | - | 風間 | - | - | 壇 | - |
主演 | 津川啓子 | |||||||||
ゲスト |
岡田真澄 三浦真弓 大橋一元 中井啓輔 武藤章生 榎木兵衛 影山龍之(辰馬伸) 徳久比呂志 中山克己 森田峰子 河野ミサ |
|||||||||
某国 | カメリア | |||||||||
タイアップ | - | |||||||||
ロケ地 | - | |||||||||
類似作品 | - | |||||||||
番組設定 | キイハンターとは | |||||||||
備考 | - |
キイハンター 第238話 それ行け!ギャングとスパイの大追跡 あらすじ(ストーリー)
国際警察特別室の捜査員・壇俊介はキイハンターの風間洋介と津川啓子の協力を得てカメリア国が絡むスパイ事件を追っていた。三億円相当のマイクロフィルム取引現場を張りこんでいた風間と啓子のもとへ壇がやってきて今日の取引は中止らしいと告げる。
諜報機関の中で内紛がありスパイのジョージ相田がマイクロフィルムを奪って姿をくらましたとの情報が国際警察に入った。壇、風間と別れた啓子は取引が中止になったにもかかわらずカメリア国の工作員が現場に現れたことから単独で追跡を開始する。
一方、都内にあるアジア銀行で一億二千万円を強奪した三人組ギャングは、逃走途中のジョージと内縁の妻・ノリコに遭遇。ノリコを人質に車を奪ってさらに逃走を図った。ジョージは啓子が乗った車に拳銃を突きつけ妻の行方を追うよう命じる。
啓子はジョージが組織を裏切り妻とともに自由の国へ脱出しようとしていることを知る。
神奈川県の山間部に敷かれた県警の非常線を突破した銀行ギャング。ジョージを追っていたカメリア諜報機関はジョージが車を奪われたことも知らず、ギャングたちが乗った車を執拗に追跡する。
ギャングたちは諜報機関の車を現金横取りの悪党だと勘違いしたことからすさまじいカーチェイスが始まった。諜報機関の追跡をかわしたギャングはノリコがただモノではないことを知り正体を探ろうとする。
キイハンター 第238話 それ行け!ギャングとスパイの大追跡 解説・見どころ
- 神奈川県の山中を舞台にしたスリリングなカーチェイス!
- 二つの事件に巻き込まれた啓子さんのサスペンスアクション!
今回は、2時間サスペンス「京都殺人案内」シリーズを彷彿させるような哀愁のメロディがクライマックスを盛り上げる啓子さん(野際陽子)の活躍編!
国際的なスパイ事件と国内の銀行強盗事件がクロスし啓子さんが逃走劇に巻き込まれる。拳銃を構えた風間くん(千葉真一)のカッコよさにもご注目!
今回のお休みは、ボス(丹波哲郎)、FBI(川口浩)、島ちゃん(谷隼人)、ユミちゃん(大川栄子)(サブタイトル別出演ランキングはこちら)
キイハンター 238話 放送当時の記事
※追跡また追跡!というギャングとスパイを手玉にとってのカーアクション
※今週土曜夜の番組欄より。この時期のポリス&スパイ・アクションドラマは以下のとおり
土曜:21時~「キイハンター」TBS
日曜:-
月曜:19時~「ワイルド7」NTV、21時~「プレイガール」東京12
火曜:22時~「FBI」(米国)TBS
水曜:22時~「特別機動捜査隊」NET
木曜:21時~「スパイ大作戦」(米国)フジ
金曜:20時~「太陽にほえろ!」NTV、「燃える兄弟」TBS
週刊TVガイド・キイハンター特集記事|「いま火を噴くかもしれないピストルの前に立つ勇気があるか」
※この週は見開き4ページで「キイハンター」特集記事もあった。「ドラマの中の人生(19)キイハンター」の中でのテーマ”キミにはいま火を噴くかもしれないピストルの前に立つ勇気があるか”。
キイハンターを題材に「英雄の条件」「勇気とは」「現実は複雑すぎる」「”勇気”なしで生きられる社会」と称して4人のライター<西村みゆき/竹内大/木谷典子/ゆうづき・ゆうぞう>が執筆。
主人公であるキイハンターは英雄としての資格をそなえており多彩なストーリーを貫くテーマは「正義」であり「勇気」だ。という出だしから、キイハンターの世界観、勧善懲悪ではない複雑な「現実」にもスポットを当てた内容になっている。
危険な任務を終えて意気揚々と遠ざかって行くのを見て視聴者である自分たちは、「現実の日常」へと帰って行く。勇気を発揮する余地もない住みやすい世の中に優るものはないんだという社会の尊さ。この願いは50年後である現代にも十分通じる。
勇気とは-
彼らの身分は「国際警察の秘密警察官」ということになっている。この職業の全貌はナゾに包まれているが、犯罪や不正に対する特別な嗅覚を備えており、その捜査や解決になみなみでない力を持っている・・・(中略)・・・おまけに鉄の団結をほこる。チームワークも見事である。・・・(後略)
コラム|50年後の現代社会とキイハンターからGメン75の世界観
・・・あれから50年、世の中は住みやすい社会になっているだろうか?
2022年の現代は、何が真実で人々はどこへ誘導されようとしてるのか非常にわかりにくい世の中になってきたと感じる。
『キイハンター』で培ってきたモノをベースに、後の『Gメン75』では「現実」を目の当たりにした「人間」の強さ、弱さを抉るような描写で問いかけてゆくというさらに突っ込んだ表現方法に変貌して行く。
こんな場合あなたならどうする(123話・124話)、真の勇気とはなにか(47話)などそれぞれのテーマを味わいながら「キイハンター」「Gメン75」などが人気を博した時代を思い浮かべながら見比べてみるのもいい。
勧善懲悪が主の世界観であるキイハンターに酔いしれ、社会に生きる人間の奥底に思いを馳せ、提起された社会問題の余韻に浸りながら見ていられたGメン75の時代。
2022年の現代社会は当時とは異なり自ら情報を掴み精査し判断できるようにもなってきた。そうしなければならない難しさにも直面してる気がする。
何が真実で自分たちはどこへ誘導されようとしてるのか。
普通に考えれば事件の疑問点を追及すべきなのになぜか触れようともしない捜査陣、報道陣。そこにある正義は本当に正義なのか。何かを隠蔽しようとしている結果ではないかという疑心暗鬼。
今のような世の中だからこそ、フィクションであるキイハンターやGメン75のような「警察本体」とは別の「秘密警察的な組織」が必要であり、求められるのではないかと思う。