キイハンター 165話は、開戦30年後の幻の舞踏会!第二次世界大戦(大東亜戦争)開戦前夜のハワイ真珠湾での悲劇。国家と国家を超えて暗躍する謀略組織の陰謀に直面するキイハンター
第165話 真珠湾から来た謎の女 (共同調査:NWP夏目プロダクツ) |
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仮題 | 真珠湾から来た謎の女(シナリオ#164) | |||||||||
シリーズ名 | - | |||||||||
放送 | 71.05.29 | |||||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾)、佐藤肇 | |||||||||
撮影 | 村上俊郎 | |||||||||
監督 | 佐藤肇(佐藤肇回顧録) | |||||||||
役名(台本) |
紅林秀之(※日本の外交官) 紅林朝子(※紅林外交官の娘) 戝前(※朝子の叔父で政治評論家/政治家や軍人を操る影の国際謀略組織の一員) 杉坂(※国際ジャーナリスト) ゴードン(※アメリカ特別大使) 少女時代の朝子 エドワード(※ゴードンの息子) 大使(※アメリカ外交官) ベル長官(※アメリカ軍・軍人) 配下 フロント ボーイ メッセンジャー |
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出演 | - | 啓子 | 吹雪 | 島 | ユミ | - | - | - | - | - |
主演 | 島竜彦 | |||||||||
ゲスト |
清水まゆみ(清水マリ子) 西沢利明 宇佐美淳也(宇佐美淳、宇佐美諄) 木村元(木村玄) 岡野耕作 林宏 菅原壮男 岩本良子 瞳ちえ(小林千恵) ※ノンクレジット ゴードン役 エドワード役 ベル長官役 ユセフ・オスマン(オスマン・ユセフ、ジョニー・ユゼフ、オズマンド・ユセフ/ダンスするエキストラの一人として登場) |
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某国 | - | |||||||||
タイアップ | フローティングホテル「ホテルスカンジナビア」(その後1)(その2)(その3)(当時の係留地) | |||||||||
ロケ地 | 静岡の西伊豆(沼津市西浦) | |||||||||
類似シーン | - | |||||||||
番組設定 | キイハンターとは | |||||||||
備考 | ステラポラリス、ホテルスカンジナビアとは |
キイハンター 第165話 真珠湾から来た謎の女 あらすじ(ストーリー)
とある日米外交官は船上でつかの間の舞踏会を楽しんでいた。時は1941年12月のハワイ。
太平洋戦争(大東亜戦争)開戦前夜、日本の外交官・紅林秀之の手元から宣戦布告の文書がベル長官に渡されるはずだったが保管庫から文書が紛失。その書類は何者かに盗まれるところを紅林の娘・朝子が目撃していた。
宣戦布告文書が渡せなかったため、日本は真珠湾攻撃という奇襲を仕掛けた汚名をこうむることになり紅林は責任を感じ自害した。
それから時は流れ30年後の1971年。キイハンターの吹雪一郎はアメリカ大使館から特使の護衛を依頼された。特使は軍用機で来日するゴードンで、激化するベトナム戦争の戦場に機密文書を持参する密命を受けていた。
30年前自害した外交官・紅林の娘、朝子は今はアメリカ大使執務室の秘書となり、叔父である財前の世話を受けていた。
吹雪と島竜彦は厳重な警戒態勢を敷き任務にあたっていたとき一本の電話が入る。朝子の叔父を人質に取ったことをほのめかし、ゴードンが持つ秘密文書を要求する。しかも自殺した朝子の父親・紅林は生きていると告げる。朝子が文書を渡せば父親に会わせると告げられる。
キイハンター 第165話 真珠湾から来た謎の女 解説・見どころ
- 真珠湾攻撃の真相?!
- 国と国を越えた二組の親子の悲劇
- 30年の時を隔てた舞踏会
真珠湾攻撃の裏にこんな真相があったかもと思いながら鑑賞できる傑作!
本放送当時の激化するベトナム戦争や第二次世界大戦(大東亜戦争)の史実を背景にフィクションを絡め、幻想的なシーンを織り交ぜながら描く国家的なハードボイルド・サスペンス。163話以降3話連続で送る反戦をテーマにした作品。
宣戦布告の文書を利用し私腹を肥やそうとする国際的な謀略組織、戦争を回避しようとする密使をガードしながら死闘を展開する島ちゃん(谷隼人)の活躍編。
なんともやりきれないのが冒頭のハワイ・真珠湾(パールハーバー)での開戦前夜の船上舞踏会。
日米外交官の若き子息子女の出会いとほのかな感情。国家間では敵対せざるをえない状況になっても親同士の個人間の会話には心温まるものがある。
戦争に突入してなければお互い離れ離れになることもなく、大人になった外交官の子息子女のその後もまた違った未来になっていたかもしれない。非常に身につまされる骨太なテーマである。
国と国の争いごとを拡大させ私腹を肥やす国家の裏に暗躍する謀略組織の介在。一件絵空事のように感じるが、国家や軍隊を莫大な資金力で操る影の支配者層のような秘密結社が現実にあったとしたら。
フィクションとはいえ不気味な妄想すらしてしまいそうな作品である。
影の組織の一員が、戦場からのTVニュースを見ようとするシーンで『キャプテン・ウルトラ』のアクションシーンが何度も流されるというお遊びカットは火消しのような中和剤に感じてしまう。
1971年、この頃のキイハンターは研ぎ澄まされたスタッフの底力を感じるまさに黄金期で傑作・力作揃い!
なお、舞台となったのは当時、伊豆に停泊していた人気海上ホテル「ホテルスカンジナビア」。現在の近況はこちらにまとめあり。
今回のお休みは、ボス(丹波哲郎)、風間くん(千葉真一)(サブタイトル別出演ランキングはこちら)
後の「いんちきキイハンター探偵局」カオルちゃん(瞳ちえ・小林千恵)登場!
キイハンター 210話「いんちきキイハンター探偵局」カオルちゃん(瞳ちえ)登場!悲劇のヒロインで重要な役どころ「紅林朝子の少女時代」を熱演!
キイハンター 210話にも登場!
演じる瞳ちえ氏は当時中学一年になる歳。滝くん役の沖雅也氏とのやりとりも絶妙。このままセミレギュラーでも良さそうなコンビだった。
「いんちきキイハンター探偵局」キイハンター第210話
キイハンター 第165話 真珠湾から来た謎の女 放送当時の記事
※30年前真珠湾奇襲攻撃となってしまった責任で自害した外交官は生きているのか?「鳩は再び飛ばず」。父親の存在を盾にしてスパイ行為を強要する影の人物とは。島竜彦の前に現れる30年前の真相と悲劇。
キイハンター次回予告|「キイハンター」「にご期待下さい」が消え「サブタイトル」のみ
今回の予告編より、サブタイトル以外の文字「キイハンター」「にご期待下さい」がなくなりサブタイトルのみの表示となる。