Gメン82 10話は、香港カラテロケシリーズ第一弾!宝石店襲撃事件の容疑者を追って早坂警部補(篠田三郎)らは香港へ飛び、カラテを武器にする刑事(陳觀泰)と女武芸者(三妹)に出会う
第10話 燃えよ!香港少林寺 | ||||||||||
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仮題 | 燃えよカンフー!必殺拳(※シナリオ#10) | |||||||||
シリーズ名 | 香港カラテロケシリーズ | 放送 | 83.01.23 | |||||||
脚本 | 高久進(池田和雄、井口真吾) | |||||||||
撮影 | 下村和夫(1975年度日本テレフィルム技術賞・受賞) | |||||||||
監督 | 長石多可男 | |||||||||
製作協力 | 東映株式会社 | |||||||||
役名(台本) |
周酔虎(チャン・カン・タイ)※陳觀泰(27歳) 周警部(40歳) 孫秀麗(サン・ムイ)※三妹(27歳) 孫秀文(55歳) 内海辰男(30歳) 内海竜二(27歳) ルーサー・ボイド本部長(45歳) クラーク・パーカー(35歳) 蘇学傑(チャーリー・チャン)※陳恵敏 悪僧(ヤン・シー)※楊斯 巨漢(ストロング金剛) 賀 崔 第七分署の警官A 看守の警官 小間使い コールガール 第七分署の警官達 |
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出演 | 黒木 | 立花 | 早坂 | 沢田 | 島 | 陽子 | - | - | - | - |
主演 | 早坂警部補・沢田刑事・島刑事 | |||||||||
ゲスト |
チャンカンタイ(陳觀泰) チャーリーチャン(陳恵敏) サンムイ(三妹) ストロング金剛 ヤンシー(楊斯) ジェイソン・グレゴリー レオ・メンゲティー テリー・オブライエン 辻萬長 堀田真三 中田譲治 竜咲隼人 岩井泉 佐々木修平(元倉田保昭アクションクラブ講師) 林孝一 五野上力(斎藤力、斉藤力、五之上力、五ノ上力) 久慈英明 伊藤漠 (声) 納谷悟郎 大塚周夫 塩見龍介 田中真弓 |
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類似作品 | - | |||||||||
ロケ地 |
香港<イギリス領時代> ★九龍(シグナルヒル、啓徳空港【現・啓徳郵輪碼頭】、鑽石山、香港シェラトンホテル) ★新界(丙崗村) ★香港島(タイガーバームガーデン、ビクトリアピーク) |
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協力 | コンパスクラブツアー日新航空、ツアーズジャパン、香港シェラトンホテル | |||||||||
挿入曲 |
※11話、13話、14話も同じ サーベル・タイガー(タイガー・ジェットシンのテーマ) |
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備考 | オープニングなし、通常のエンディングあり |
Gメン82 第10話 燃えよ!香港少林寺 あらすじ(ストーリー)
東京で宝石店を襲撃し、500万ドル相当の宝石を強奪したギャング・内海辰夫、竜二兄弟が香港に現れた。Gメンの早坂警部補は、沢田刑事、島刑事を伴って香港へ急行する。
香港地区警察・第七分署の周酔虎刑事らと協力し弟の竜二を逮捕したが、兄の辰男は盗んだ宝石と引き換えに竜二奪還を香港シンジケートのボス・蘇学傑に依頼する。
蘇の配下は竜二が留置された香港警察第七分署を襲撃し、竜二を奪還しようと行動を開始した。窮地に陥った早坂らは東京の黒木警視正に救いを求める。
Gメン82 第10話 燃えよ!香港少林寺 解説・見どころ
- 香港カラテロケシリーズ復活!
- 香港功夫スター大量出演!
- Gメン75でおなじみのロケ地が再び登場
第10話、11話は完全なつづきものの前・後編ではない。今回は、別々のエピソードが底辺で繋がっている構成である。
Gメン75 105話「香港-マカオ 警官ギャング」、106話「女刑事殺人第一課」のようなイメージか。香港シンジケートのボス・蘇が不敵な笑みを浮かべるところで一旦幕引きというのもなかなかいい。
シナリオ段階での仮題は「燃えよカンフー!必殺拳」。当時人気を博した香港映画「少林寺」に肖ろうとしたのか、サブタイトルに”少林寺”を採用し上記の正式タイトルとなった。
バーディ大作戦 26話「燃えよ!ドラゴン日本上陸」を思わせるようなアクション・マインドあふれるサブタイトルの復活である。
「Gメン82」になっても本場香港のカラテアクションスターが大挙して出演という豪華版は変わらず。草野刑事役だった倉田保昭氏の影のサポートの賜物であろうか、炸裂するボディアクションは『Gメン82』でも楽しめた。(ちなみに格闘の時の新BGMは「ストロング金剛のテーマ曲」の流用)
Gメン75でお馴染みだったロケ地が続々登場するのもなんともなつかしい。
香港の第七分署はおそらく日本国内での撮影と思われるが、沢田刑事らが窓から見る周酔虎刑事(陳觀泰)の演武はシグナルヒルでのロケ。ネイザンロードから細い道を上って行ったところにある公園である。
惜しむべき点は2つ。
まず日本語の吹き替えであろうか。早坂警部補や立花警部らが現地の登場人物とスムーズに意思疎通している点は違和感アリアリ。異国での緊張感が伝わってくる字幕スーパーならまた違った感想になったかもしれない。
そして2つ目は香港アクションスターに手錠。やはりカラテバトルで決めてほしかったところ。
香港カラテ編4本の視聴率次第で「Gメン82」の存続が決まるとのことだったが、その結果を待たずに17回で番組も幕を引くことになってしまった。
前週の「かくし芸大会」TBS特別番組放送後の特報(ショートバージョン)
Gメン82 9話「車椅子の女」の後に今回の予告はなく、特別番組放送後に「Gメン75」で言う「特報」っぽい予告編が流れた。
こちらのバージョンは10話、11話からピックアップしたシーンで構成されているが、DVD収録はされなかった。
尚、今回の香港ロケは1回の渡航で4本撮るのではなく2回の渡航で4本撮ったという贅沢な制作方法でもあった。
Gメン82 第10話 燃えよ!香港少林寺 雑誌記事
※500万ドル相当の宝石を強奪した日本人兄弟が香港へ逃亡した。早坂警部補は沢田刑事、島刑事を伴い香港へ飛ぶ!
※マスコミ告知用スチール写真。第10話のクライマックスをイメージさせるショットとなっている。