プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・
No.44 殺人急行007号 (69年2月1日放映) |
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脚本・池田雄一 撮影・佐々木祐二 監督・小西通雄 出演者・黒木、島、ユミ、風間 主役・黒木 ゲスト・弓 恵子、今井健二、加地健太郎、 松本朝夫、仙波和之ほか |
☆どこかで観たシーン、セリフが続々登場する今回。 Gメン75No.5「純金の死体」の原作ともいうべき作品 で、ほぼ同一プロット。<*参考:Gメンへ> 脚本はGメンと同じ池田雄一氏。 関屋警部補の役を当時は丹波哲郎氏が演じた。 深く検証するとネタバレになってしまうので、Gメン75 と見比べていただきたい作品。 ●Gメン→キイハンター 関屋→黒木 山田→風間 早苗(佐野厚子)→理恵(弓 恵子) 永尾(中村孝雄)→佐野(今井健二) 川名(菅貫太郎)→山口(加地健太郎) ストーリーは黒木ボスを中心としたハードボイルド・ タッチのサスペンス・アクション。神戸港などでロケ。 >>参考作品:軽井沢夫人 −あらすじ− 南フランスで画材専門の輸入商・山口秀夫が 自動車で走行中、運転を誤って死んだ。 事故死に見せかけた殺しだった。 国際警察では山口が密輸に絡んでいることを つきとめ内偵中の矢先だった。 山口の妻・理恵がいる家に、佐野という男が やってきた。 佐野は山口が自分と同じ国際犯罪組織の一員 であることを理恵に告げ、彼女は愕然とする。 山口のやり残した仕事を片付けにやってきた のだという。 そこへ山口の名を語る男が家に現れた。 キイハンターの黒木だ。佐野が理恵を脅迫する 事を既にキャッチしていたのだ。 死んだ筈の山口の突然の帰宅に驚く佐野。 しかし黒木がニセ者ということを証明できない。 山口がフランスから送った絵の具の送り状を探して いるらしい。 黒木は絵の具の受け取りに急行で神戸へ向う途中、 車内で佐野のボスという男に襲われる。 ボスが現場に落としたネクタイピン、これはかつて 理恵が山口に贈ったものだった。 |
No.45 死体置場で今晩は (69年2月8日放映) |
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脚本・高久進 撮影・下村和夫 監督・竹本弘一 出演者・黒木、啓子、島、ユミ、風間 主役・島、ユミ ゲスト・青木義朗、永山一夫、宮口二朗、 高須賀夫至子ほか |
☆今回はスリラータッチのサスペンスドラマ。 前半の島の恐怖と、後半のドンデン返しが見物。 夢の中の殺人が現実とリンクする・・・という 展開はバーディ大作戦No.18「キャーッ!死体が 訪ねて来た」と同様のプロット。 バーディでは<催眠術>がキイワードだったが キイハンターでは・・・。 暗闇の中で展開する戦慄と恐怖の活劇はモノクロ 画面ならではの演出効果。出だしからスリルいっぱい の作品。 −あらすじ− 島は、幻覚症状の中で郡司という男を刺し殺してしま った。バー<ドラキュラ>という店で目覚めた島は 悪夢を思い出し何かしっくりこないものを感じる。 その時、島は自分の腕に付いていた歯型から血が 流れているのを知り、愕然とする。 夢の中で見た自分の殺しの痕跡である。 そして次々と殺人の証拠が島の前に現れる。 極めつけは、殺人の決定的瞬間の写真だった。 わけがわからなくなり恐怖におののく島は、ユミと ともに夢で見た場所を探しに行く。 島はある船を思い出し、現場を発見するが、 何者かの手によって捕えられる・・・。 そしてヘロイン密輸事件に巻き込まれて行く・・・。 |