アイフル大作戦−ファイナル・アドベンチャー・カリキュラム−
No.56 卒業式・
サヨナラ涼子という女☆
(脚本)小山内美江子(撮影)下村和夫(監督)佐藤純弥
(出演)中尾彬、水上竜子、北川めぐみ、佐藤由美、清川新吾、大泉滉、
森みつる、中村孝雄、松枝錦治、山本緑、河合弦司、五野上力、
川鍋智香、田沢祐子、三上よう子
☆「アイフル大作戦」の最終回は、実は私、本放送時に見逃してしまっていた
のである。よって、「バーディ大作戦」の第1回予告も当然記憶がない。
上記画像は番宣写真より引用。各々卒業証書を持っていることから推測する
と事件を解決した後、大介、マリ、三平は無事探偵学校を卒業できたものと
思われる。1年前はともに落第した身。そんな最終回であったが、2007年4月
にCSファミリー劇場にて初めて作品に触れることができた。
現代の放送コードにひっかかる言葉が多用されていると思われ、再放送実現
が危ぶまれたが杞憂だった。
ドラマのテーマは実に奥深いものがある。
法律と現実の矛盾、あたたかな人間の気持ち、醜い人間の欲望を”ファンタジ
ックな展開(オチ有り)+ブラックユーモア”という粋なセンスで印象的に描い
ている。
校長・涼子の内面の葛藤の描き方も上手い。
”岸 涼子”というキャラクターの総決算とも言える内容である。
桜田警部の一撃にも社会に対する痛烈な想いが込められていたことも忘れら
れない。
ラストシーンは『Gメン75』の草野刑事降板と通じるモノがある点も付け加えて
おきたい。
バーディ大作戦企画書の解説では、探偵武者修行に出る涼子という設定が伺
えるが、人間”岸 涼子”の新たなる旅立ちという思いを強く感じた。
一生に一度は
国家権力と闘わなければならないときがある!
−あらすじ−(一部「テレビジョンドラマ」通巻16号を参考に肉付けしています)
アイフル探偵養成学校で設立1周年記念パーティが開かれた。
警視庁側からは桜田警部、追出刑事も参加。和気藹々としたムードの中、
桜田らはある事故に思いを馳せる。
子煩悩な冬木という男は妻と娘を交通事故で亡くし、そのショックで精神傷害者
となってしまっていた。加害者は脇見運転。
この事故は桜田警部にとってもやりきれない思い出だった。
冬木は加害者である高瀬に娘の身代わりの子供を要求する。
しかしそんな要求が呑めるはずも無い。かなわぬ要求と知ると、今度は金で
施設の子供を買いたいという。
冬木に同情した涼子は、施設のルリ子という子供に会わせた。
ぜひ養女に・・と告げるがそんなことが叶うはずもない。
そんな時、冬木はルリ子とともに姿を消した。
そしてこともあろうことに銃砲店から銃を奪った冬木は、ある店舗に押し入る。
冬木の暴走に驚いた涼子は、彼の救出を賭けて三平らに一計を提案する。
この捜査を最後に、岸涼子は学校を裕二に任せ、海外へ探偵武者修業
の旅に出る・・・。
BIRDIE>>
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