Gメン75制作エピソード −今回は「週刊TVガイド」誌より要約、引用− 資料提供:関屋二郎さま ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _) |
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↑ 時効寸前の極秘作戦 |
No.17 死刑実験室 (脚本)池田雄一(撮影)村上俊郎(監督)小西通雄 (出演)谷村昌彦、大橋芳枝、有馬昌彦、清水理恵、丹古母鬼馬二ほか 当時の山陽地方の新聞記事(新聞名不明) 草野刑事の過去と時効までのタイムリミットをテーマに描いた心理サスペンス編。 設定は荒唐無稽だが、時効を巡って虚々実々の対決劇が面白い。 本作は、Gメン75DVD−BOXCコレクションTに収録されてあるので、 ぜひ堪能していただきたい。 影のある気弱な初老の男を演じさせたら右に出るものはいないと言われる名俳優・谷村 昌彦氏と倉田保昭氏とのぶつかりあいが絶妙。 刑事ドラマとして見るより、人間ドラマとして見た方が自然かと思う。 賛否両論ある作品であるが、個人的には好きなエピソードである。 この設定は、近藤照男プロデューサーもお気に入りなのか、後の「スーパーポリス」 第6話でも流用されている。 <エピソードガイド> ★ブロマイド異変 −週刊TVガイド(75・9月・コミコミコーナー)より− 二ヶ月ほど前から、ブロマイド屋に「岡本富士太さんの写真!」という問い合わせが多く なった。ブロマイド屋、あわてて彼の写真をとって売り出したら、凄い売れ行き。 いまでも間に合わなくて品切れになっている店が多いくらい。 岡本富士太、「Gメン75」の七人刑事の中でもヤングの津坂刑事。 仕事がしたくて、うずうずしている男だ。まさか自分ひとりで、この世の中の犯罪を一掃 できるとは思っていないだろうが、ともかく張りきっている。 非番の日でもノコノコ出て行って、ひとの事件にハナをつっこむので先輩から「でしゃばる な」と怒鳴られたりする。 そんなわけで脱線の危険もあるが、新鮮なフィーリングにあふれているところがブロマイド の売れる理由なんだろう。 ======================================================================== ★当時の岡本富士太さんの人気ぶりが窺える記事である。 若手Gメンの津坂刑事、75年初期は前作『バーディー大作戦』一条吾郎の雰囲気が 時折顔を覗かせることもあった。 「警視庁殺人課」で関屋警部補が一時欠場するあたりから徐々に性格付けが確立されて ゆくわけだが、沈着冷静なキャラクターを前面に打ち出した末期には見られないような 熱さ、明るさがあった。振り返ってみると実に新鮮な感じを受ける。 背番号3長島対Gメン 津坂刑事のキャラクター設定も紹介されているが、どこかで読んだような、、と思い起こし てみると、ペップ出版から発売されたノベルズ『Gメン75』の人物設定の要約であった。 ノベルズは企画書を基にしたと思われるが、上記記事はノベルズ発売前のものである。 まだ拝読したことのないGメン75企画書の一部も見え隠れしていて興味深い。 |