No.6 密室 女はそれを?
        ガマンできない!! 


              (脚本)長田紀生(撮影)下村和夫(監督)下村和夫
              (出演)
原田大二郎、里見和香、監物房子、岡重淳子、山浦栄、ほか


 ★
プロットはGメン75No.17「死刑実験室」と同様。犯人に自白を迫る草野刑事の活躍の再現
 であった。
 当時、世間を騒がせたロス疑惑事件をモデルにリメイク。草野刑事の役を、かとうかずこ
 さんが演じ、時効を目前に、したたかな抵抗を試みる犯人役を元Gメン関屋警部補役で
 おなじみの
原田大二郎氏が熱演。
 関屋警部補の面影がまだ随所に感じられる表情がファンにとっては応えられない作品に
 仕上がっている。 
 しぶとく涼子に食い下がる犯人・三崎は、立場こそ違え、容赦無く犯人を取調べる関屋
 警部補と通じるものがある。勝ち誇ったかのように万面の笑みをたたえ、部屋を出て行き
 真相を知り愕然とする三崎。関屋警部補の面影を探り、比較してみても面白いのでは?
 しかし、あっと驚くラストのトリックは、Gメンを見た視聴者には新鮮味がなく、少し物足り
 ない思いが残る。
 
 「スーパーポリス」は、近藤照男氏が手がけた各ドラマで熱演された俳優、女優がこぞって
 ゲスト出演され、近藤氏を支えるという涙もののドラマでもあった。
 西田健、小林稔侍、原田大二郎、伊吹剛、范文雀、清水健太郎、ジョニー大倉、梅津栄、
 西沢利明、寺田農、山浦栄、、。実に贅沢なキャスティングである。
 
 第5話までの「キイハンター」「アイフル」「バーディ」タッチから軌道修正を試みようとしたかの
 ようなスリリングで重厚な展開が興味深い。呆然とする三崎に手錠を打ち、そこで間髪入れず
 にEDへ・・・となれば、ムダがなかったが、「Gメン75」で培った巧みなドラマ構成は既に
 忘却の彼方へと忘れ去られたことが惜しい。
 この作品を境に「スーパーポリス」は「Gメン」タッチに近づこうとするのだが、設定や
 キャラクターに無理があり、方向性を見失うこととなった。
 

−あらすじ−
 Super Police!the next episord・・・・
 15年前、妻を強盗に殺された三崎は、事件後多額の保険金を受け取った。
 そのことからマスコミに”疑惑の人”として騒がれた。そしてついに真犯人は逮捕されず
 5日後に時効が成立するという。
 涼子は、三崎に独占インタビュー。うまく三崎を誘い出した涼子は、睡眠薬を三崎に
 飲ませ手錠をかけ密室に監禁した。
 時効成立まであと数十時間。真相を巡って涼子と三崎との攻防戦が始まった・・!


 
 
      ゲームは、終わったわ・・・・


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