プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・



No.79 
馬鹿をかついで 
         珍道中  
     
   69年10月4日放映)
 
 

 脚本・池田雄一  撮影・下村和夫
 監督・佐藤肇
 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ 
 主役・吹雪、啓子
 ゲスト・平 凡太郎、嘉手納清美、田口 計、   
     潮 健児、河合弦司 / 川口恒ほか
 振付・平塚のり子
 浪曲・広沢虎造

  






















 

 ☆浪曲に乗せて展開するコミカルタッチの作品。
 6月21日放送の「
がい骨抱いて珍道中」が番組
 スタート以来最高視聴率(32.3%)をはじき出した
 ことからシリーズ化することになった珍道中モノ。
 今回の見所は、吹雪一郎こと川口浩氏の女装!
 南洋女性への変装シーンは必見の面白さ。

 今回の企画の発端は裏番組 『女殺し屋花笠お竜』
 (東京12チャンネル:現・テレビ東京/東映)に対抗
 してとのこと。
 カルーセル麻紀さん出演の話題性と、この原作が
 『ハンターお竜』という漫画のネーミング。
 当時のスタッフが闘志を燃やしたそうである。しかも同じ
 東映制作。その結果の吹雪一郎女装作戦であった。
 仮題は「石松外伝”女に化けて珍道中”」
 タイアップは焼津ガーデンホテル。
 尚、川口浩氏の親族でもある川口恒氏が特別出演。
 今回もプロデューサーは近藤照男氏のみクレジット。
 グアム島が舞台のシーンは、国内で撮影されたもの。
 同時期に放送されていた『ザ・ガードマン』に対抗して
 現地ロケする位の勢いもほしかった期首特番であった。
   

−あらすじ−
 南太平洋某国の砂金鉱の地図を持った使いが、
 南太平洋舞踊団に混じって来日することになった。
 南の島で見つかった砂金をめぐり、それを横取り
 しようと企む国際陰謀団が暗躍する。
 組織の目をくらまして日本へ向かう密使と連絡を取る
 ため、キイハンターの吹雪と啓子がセスナでグアム島
 へ飛んだ。来日する舞踊団に潜入する作戦である。
 現地へ着いた吹雪らは、その舞踊団が何と女ばかり
 であることを知って大慌て!
 仕方なく吹雪も女に化け、レイをかけ、腰ミノを振って
 フラダンスを踊ることになった・・・。
 一方、国際陰謀団は警備員をスパイに仕立てあげ・・。


 


              くらやみ
No.80 
暗闇で 
    ドッキリ大作戦 
     
   69年10月11日放映)
 
 

 脚本・山浦弘靖  撮影・下村和夫(和男)
 監督・村山新治
 出演者・黒木、啓子、吹雪、ユミ、島 
 主役・啓子
 ゲスト・室田日出男、中村孝雄、江幡高志、
     山浦栄、リンダ・ソーバー(クレジット無し)
     北原義郎、木原規是ほか

 
















 

 ☆国際スパイ組織を相手に盲目の女スパイに化けた
 啓子の潜入捜査編。
 大きな瞳をパッチリ開けた盲目の女を演じながら、
 国際犯罪組織を追いつめて行く・・・、という設定。
 現代の放送禁止用語が多用され、再放送見送りか
 と危ぶまれたが、CSでは放送実現となった。
 視覚障害者に扮する難しい役柄をこなす野際陽子氏
 の好演が見所。
 Gメン75No.40「
硫酸とビキニの女」の響刑事を彷彿と
 させるスリリングなシーンに仕上がっている。
 タイトルとは裏腹なシリアスで国際的なサスペンス・
 ドラマ。尚、今回もプロデューサーは近藤照男氏のみ。
  

−あらすじ−
 日本が開発した新型ミサイルの設計図がスパイ組織
 によって盗まれた。盲目の教師・ナターシャは、設計
 図を受け取る筈だったが、羽田空港で持病の心臓
 麻痺により死亡。
 国際警察本部は、黒木らに設計図奪還を要請。
 ナターシャの死が組織に知られてないことを利用し、
 啓子をナターシャとしてスパイ組織の中に送り込んだ。
 ナターシャの連絡相手は梅津という日本人。
 彼はナターシャのかつての恋人だった。しかし、彼も
 両目の視力を失っていて、啓子の潜入に気づかない。
 梅津は拳銃の名手だったが、今は居合い抜きの名手
 になっていた。
 そんな時、第三の勢力・ギャング組織が啓子らに
 立ちふさがって・・・。


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