プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・



No.63 
サイコロ仁義 
       潜入作戦 
        
 69年6月14日放映)
 
 

 脚本・高久進、清水啓司  撮影・村上俊郎
 監督・山内柏 
 出演者・啓子、島、ユミ、風間  
 主役・風間
 ゲスト・名和宏、有沢正子、須藤健、丹羽又三郎
     上田吉二郎、渡真二ほか

 






















 

 ☆今回はぐっとクラッシックな任侠路線。
 当時ヒットした東映ヤクザ映画の雰囲気を
 モチーフにキイハンターの活躍にピントを
 合わせながらヤクザ稼業の悲哀を描いた
 作品。後の「サイコロGメンシリーズ」の前身。
 ヤクザや芸者、板前などが登場するコミカル
 ・アクション編。
 風間くん、啓子さん、島ちゃんの化けっぷりが
 見物だった。
 風間は一匹狼のヤクザ、啓子は芸者で、島は
 板前というもの。ちなみに千葉ちゃんこと
 千葉真一氏は、当時、大立ち回りは何のその、
 長い長い仁義の言葉が覚えられず苦心した
 そうな。ラストは3人そろってミエを切るという
 エンタテインメントに徹した活劇。
 (次回予告にゲスト名クレジットなし。)
 冒頭、車内張り込みシーンでの風間くんとユミ
 ちゃんの絡みはやはり千葉真一氏のアドリブ
 ??
  
 
−あらすじ−
 港を握る新興暴力団の親分・吉津が、シカゴから
 大量の拳銃を密売した。
 全国の親分を集めて開く賭場で、この拳銃を
 引き出物としてバラ巻き、実力を認めさせ勢力
 を拡大しようと狙っていた。
 犯罪組織に拳銃が出まわるのを阻止するため、
 風間は一匹狼のヤクザ、啓子は芸者、島は板前
 に扮して賭場に潜入した。
 風間は壷振りの久松を縛り上げ、まんまと吉津
 の壷振りに収まった。
 そして勝負の時にイカサマのサイコロを使って・・。



 

 


No.64 
がい骨抱いて
         珍道中 
        
 69年6月21日放映)
 
 

 脚本・池田雄一  撮影・下村和夫  
 監督・佐藤 肇 
 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間  
 主役・吹雪、啓子、風間
 ゲスト・田口計、穂積隆信、鵬アリサ、
     加地健太郎、山城新吾、マイクダニンほか
 協力・箱根観光ホテル

 

  ←ランキング番組より




















 

 ☆リアルタイム以来の動くモノクロ映像が
 ブラウン管に登場したことがあった。
 歴代ドラマの視聴率ランキング番組でのこと。
 放送日等詳細は記録漏れで不明。(90年代)
 最高視聴率をマークした作品で、キイハンターは
 51位。ちなみに50位は「Gメン75・十五年前の
 遺留指紋」であった。
 
 ★★★
 この作品は、初期の特色であるハードボイルド・
 タッチのものではなく、全編コミカル・タッチで
 描かれた軽快なアクション編である。
 啓子が拳銃、風間がマシンガンで応戦する。
 日劇ミュージックホールのトップダンサー・
 鵬アリサさんがスペシャルゲスト。啓子が
 潜入捜査でヌードダンサーに扮するシーンも
 話題だった。
 尚、この作品が好評を博したことから”珍道中”
 モノ第二弾「
バカをかついで珍道中」が制作され
 た。善玉、悪玉入り乱れてのおとぼけサスペンス
 もののはしり。
  
 
−あらすじ−
 黒木は広域犯罪シンジケートの総会が関が原
 のホテルで開かれるという情報をキャッチした。
 サル面ながら優れた才覚で実権を握っていた
 暗黒街のボス・木下会長が率いる組織だ。
 吹雪と啓子は、ホテルが雇ったベースマリン
 と専属楽団のストリッパーに化け、ホテルに
 潜入した。
 次期会長の座をめぐって組織内部では
 対立する勢力があった。
 キイハンターの使命はこの組織の一網打尽
 である。
 総会の席上で木下が次期会長を指名すること
 になっていたのだが、総会前に急死する。
 次期会長の座を狙う徳川は・・・。




 

 

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