プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・
No.6 影のメロディー (68年5月11日放映) |
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脚本・小川英 撮影・西川庄衛 監督・島津昇一 出演者・黒木、啓子、風間、ユミ 主役・黒木 ゲスト・楠侑子、フランツ・グルーバー、 上田忠好、三島耕、田武謙三 チャーリー・ギルモア、カール・ヘンリーほか |
☆今回は秘宝<ターナの奇跡>をめぐって、黒木が中心となって 事件を追うキイハンターの活躍を描く。島ちゃんは欠場。 秘宝、すり替え、友好関係への陰謀・・となると、後のバーディ 大作戦No.26「燃えよ!ドラゴン日本上陸」を彷彿とさせるシーン も。 黒木ボスらがゴーゴークラブへ潜入するシーンでは当時の若者 文化も懐古できる。ユミちゃんも実にキュートな潜入捜査で 画面に花を添えている。 黒木ボスは第1話から見る限りでは、悪と闘うプロというキャラク ターを前面に押し出して渋くキメている。この渋さも初期の見所 であろうか。 −あらすじ− 禿鷹ハンスと異名を取るユダヤ人・ハンス・シュワルツがフランス から来日した。彼は国際紛争を種に巨額の金をせしめるプロの 犯罪者だった。黒木は彼をマーク。 そんな時、東京では中東某国の秘宝展が開催されていた。 秘宝に詳しい古美術愛好家・シモーヌはハンスに命を狙われて いた。 事件は古美術マニアによる犯罪かと思われたが、黒木の調べ では、日本と中東の友好協定を脅かそうとする何者かの陰謀が 介在していることが判明。 その陰謀にハンスが絡んでいる。 黒木に救われたシモーヌは、秘宝が贋物と摩り替えられたと告 げる。それを目撃したため命を狙われたらしい。 |
No.7 ギャング同盟 (68年5月18日放映) |
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脚本・池田雄一 撮影・下村和夫 監督・鷹森立一 出演者・黒木、啓子、風間、ユミ 主役・黒木、啓子、風間 ゲスト・玉川良一、金内吉男、有馬昌彦、 須藤健、林田博ほか |
☆キイハンターと悪党グループの知恵比べの対決を軽妙なタッ チで描く作品。悪党一味の和久井が登場するシリーズの第一 弾。後のNo.18「新ギャング同盟」は続編である。 玉川良一氏は初ゲストで悪党・和久井を好演するが、カラー 編のようなドタバタ・ナンセンスなシーンは無し。 予想に反して割とシリアスな展開であった。 TVドラマというよりはアメリカ映画の雰囲気である。 新宿の夜間ロケや都内の空撮を交えた都会的な作品。 後にハードアクション・ドラマへと変貌する『キイハンター』だが 初期のしっとりとした大人のロマンが感じられる作風は実に 新鮮である。その中で風間くんこと千葉真一氏のさりげない 三枚目的な演技が絶妙なスパイスとなっている。 今週も島ちゃんはお休み。次回予告は無し。 −あらすじ− 国際警察特別室の村岡から黒木に捜査の依頼が来た。 一流企業を隠れ蓑にして大掛かりな密輸で儲ける組織の 摘発である。 啓子が組織の一員である輸出部長・武藤をマーク。 彼には三億円近い隠し財産があった。 武藤に近づいた啓子が証拠を握り、風間がそれをネタに 揺すって組織の動きを探ろうというのだ。 この三億円の背後に密輸組織が介在している。 それを聞きつけた喫茶店「標的」のマスター・和久井は 二人のバーテンとともに武藤たちの密談の内容を知り 動き出す。 |