71新春特別企画(72)(73  
    No.144 荒原牧場 
      必殺の決闘 
  
                (脚本)池田雄一(撮影)瀬尾脩(監督)鷹森立一
                (出演)夏八木勲、小池朝雄、下沢宏之、河合絃司、安部れい子、
                     石橋雅史ほか

                
(登場レギュラー)黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間  
             
(主役)風間、吹雪


 ☆富士山麓の牧場でロケした新春2日放送のウェスタン・アクション特番。
 サイコロGメンシリーズと同様、特にシリーズ名はないが、ウェスタンアクションシリーズ
 もキイハンターの特色である。
 当時好評を博した邦画での任侠路線、洋画での西部劇をうまく取り入れた作品群の
 一作。後のGメン75の香港カラテロケシリーズ、黒谷シリーズと同じ制作スタンスが
 感じられる。
 澄みきった青空と白銀の富士山を背景に、正月らしい娯楽アクションがブラウン菅狭し
 と繰り広げられる!
 劇中では<アロー牧場>と称されるが、Gメン75No.2「散歩する囚人護送車」で使用され
 た牧場<柾牧場>と同じ場所でロケされたと思われる。
 今回の見所は無国籍タッチのウェスタンアクションであるが、父親の面影を求める息子
 と風間との心のふれあい、父親とは名乗れない殺し屋と息子との心のぶつかりあいも
 見物。幼少の真田宏之氏が
No.109同様、見事に演じている点も見逃せない。
 黒木ボス以下6名全員がウェスタンルックで登場するラストシーンは特番ムード満点。
 ドラマはハードボイルドタッチで描かれる。タイアップはお馴染みホテルマウント富士。
 
−あらすじ− 
 アメリカ・テキサス州で細菌兵器を製造した秘密組織。そこをFBIが急襲したが、組織が
 雇ったプロの暗殺者・ジョーの手で捜査官は射殺され荒野の木に吊るされた。
 ジョーは捜査官専門の殺し屋。デカ殺しのジョーと異名を取る男。
 なぜか執拗に警官に敵意を剥き出しにしているのだ。
 黒木は吹雪と風間を富士山麓にある牧場へ向わせた。同じ手口で5年前、国際警察の
 刑事が殺されていた。事件につながる男の家族が牧場にいる。
 FBIからの情報によると暗殺者・ジョーは祖国日本へ向ったという。そしてFBI本部捜査官
 も後を追って来日。
 風間はジョーになりすまし、牧場に潜入。吹雪と連携を保ちながら家族に接近する。
 しかし息子・進と祖父、姉のほかに既に父親と名乗る男がそこにいた。
 進は男を本当の父親ではないと言う。
 
     


 
俺が刑事殺しの・・・
ジョーだ!




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