No.109 俺は西部の 殺し屋キッド (脚本)池田雄一(撮影)東光一(監督)鷹森立一 (出演)室田日出男、下沢宏之、富田仲次郎、高宮敬二、 小林千枝ほか (登場レギュラー)黒木、啓子、島、ユミ、風間 (主役)風間 −週刊TVガイド誌・「キイハンター」での千葉真一より− 五月二日放送の「キイハンター・俺は西部の殺し屋キッド」のロケが静岡県 御殿場に ある”忠ちゃん牧場”で行われた。テンガロン・ハットをかぶったウェスタン・スタイルの 千葉真一の独断場である。 銃を持ったり馬に乗ったりあわただしいシーンがあいつぐ。ロケに慣れない馬が暴走 してしまうアクシデントがあって全員肝を冷やした。少々無理な撮影でも根をあげない 千葉真一も強風に雨という天候に”サムイ サムイ”を連発。さすがの彼もからだを ブルブルふるわせていた。 ☆富士山麓ロケ。中央高速で1時間、山中湖のホテルマウント富士・・・と元気よく 行く先を復唱する島のシーンがタイアップ効果抜群?(^^;) 牧場を舞台に千葉真一氏の爽快なアクションが軽快なBGMに乗って炸裂する アクション編。 牧場で知り合った明少年役に、子役時代の真田広之氏が好演。真相を追う風間と 少年、その父親との人間的なふれあい、劇中の風間のナレーションで進行する構成、 第一回に使用されたBGMがハードボイルドな展開を盛り上げて行く。 非情な暗殺者の、殺し屋として、親としての揺れ動く心理。そして、捜査官である風間 との心理的な対決劇。風間との心の交流・・・。少年への願い・・・。 様々な人間模様が交錯する人間ドラマに仕上がっている点が見応えある。 辛口のハードボイルド・タッチが堪能できる作品。<No.144参照> −あらすじ− 来日した平和主義者が14名、次々と暗殺された。 犯行に使われた銃は金色の銃というだけで、犯行の痕跡は何一つ残されていなかった。 黒木は犯行に使われた銃の事件ファイルを調査して奇妙なことに気づく。 1962年から8年間、その銃が火を吹くことは無く、8年後になって再び火を吹いたこと だった。 一方、風間は少年雑誌に載っていた絵が、犯行に使われた金色の銃に酷似していること に気づく。絵を描いたのは工藤明という少年。風間は山中湖近くの牧場へ少年を訪ねる が、牧場主の父親はなぜか風間を忌み嫌う・・・。 |
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