村井刑事
 
 
◆新Gメン意外な素顔・・・有希俊彦

 警視庁警備部(セキュリティ・ポリス)所属の若手エリート捜査員。
 日本人離れした容姿端麗なGメン。田口、津川警部補と同時期にGメン着任。
 登場編「
新Gメン対ニセ白バイ警官」では、東京サミット警護を担当する予定
 だった若手刑事としてデビュー。射撃の名手でもあった。
 「
ニューカレドニアの逃亡者」、「海抜3170米の空中ブランコ」で見せた
 無線機やハイテク技術の解説から、メカにも強い一面がうかがえる。

 関警部補という先輩がいたが、Gメンと出会うエピソードで殉職。
 この捜査が縁で、Gメンとなる。
 数あるGメンレギュラーの中で、唯一主演作品がなく残念でならないGメン。
 セリフも一言二言・・といった目立たない刑事だったが、登場編と
 「
出刃包丁を持った男」での田口とのやり取りには、光るものを感じた。

 
←「5月26日絞首刑」冒頭での射撃シーン  

 彼独自のエピソードが無い為、性格付けは容易に察する事はできないが、
 クール、冷静さ、といった通常のイメージとは裏腹に登場編クライマックスや
 「
少年野球チーム誘拐」などで見せた火傷しそうな位、熱くなる側面も見逃せ
 ない。
 一方、上司でもあった関 警部補とのやりとりから若干、見え隠れするこんな
 素顔も見ることができた。

  関  「お前、SPだろ!飛べぇーっ!!」
  村井 「・・・。。。」
     深く深呼吸して、助走。一気に飛ぶ!

 ビルとビルとの間を飛び越えるシーンで一瞬見せた気弱な部分にも人間味を
 感じた。
 当時、降板編は麻薬組織の手により蜂の巣にされ殉職という案も出されたが、
 実際は海外研修という名目で去ることとなった。
 しかし、これは設定上の理由づけで、番組内では降板理由も、最終エピソードも
 語られることはなかった。

 翌週の「
Gメン対香港の人喰い虎」新聞欄には、出演者に「有希俊彦」と記載が
 あった。推測ではあるが、準備稿段階ではこの香港編でもって殉職させる予定
 だったのかもしれない。
 射撃の名手という設定を生かしきれていないのが残念である。
 狙撃者との一騎打ちや、地下取調室での非情な取調べなど、見せ場が作れた
 のでは?と思う。もっと活躍させて欲しかったキャラクターである。
 No.226「電話魔」を最後にGメンを降板する。活躍した作品は全22作品。



 

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