--> Gメン75スペシャル −帰って来た若き獅子たち− の伏線! 2000.10.23月曜夜9時、Gメン75ファンの熱い想いに応え、新作がスペシャルとなって復活しました。 25年前の1975年にスタートした「Gメン75」の流れを受け継ぐ新作と前評判は上々でした。 あのテーマ曲、そして滑走路を横並びで歩くあのオープニング、エンディング。 その新作が企画される迄には、幾度かの苦難の道程がありました。 惜しまれつつ終了した「Gメン75」。 復活したものの意に反して終了せざる負えなかった数々の続編。そして実現しなかった新シリーズ。 Gメン誕生25周年を向かえた2000年。 ファンの熱い想いは、プロデューサー・近藤照男氏の番組に対する熱い想いでもあったと思います。まずは、 「Gメン75」復活を現実のものとしてブラウン菅に蘇らせていただいたスタッフの方々への感謝の意を表し、成功と 発展へ・・・、今後への期待を込めたいと思います。 新作「Gメン75スペシャル」が生み出されるまでには幾度かの助走期間がありました。 そこでは「Gメン」と銘打たれてはないものの、確かに「Gメン」の面影を垣間見ることができました。 そんな「Gメン75スペシャルの原点」の数々をここに記録しておきたいと思います。 |
五つの顔の変装刑事 右京警部補ファイルE (脚本)今井詔二、横田与志(撮影)松村文雄、臼木敏博(監督)瀬川昌治 (プロデューサー)近藤照男 (プロデューサー補)多賀さつき、斉藤勢津子 (テーマ曲)YOU ONLY LIVE TWICE music by JOHN BARRY Song Sung by NANCY SINATRA (制作協力)東映 (制作)近藤照男プロダクション、TBS −1996.5.20月曜ドラマスペシャル枠で放送− 「Gメン93春・・・」の終了後は黒木ボスのみが一人歩きをしていた。 96年5月20日に放送された「五つの顔の変装刑事 右京警部補ファイルE」。 20年後、警察庁長官となった黒木は、迷宮入り捜査の部署を警察庁内に設立。 その名も<警察庁特別捜査室> この作品は、バラバラ殺人事件を追う右京らの活躍を描くという設定ではあるが 犯行の手口はGメン時代の黒木長官が手がけた事件の手口と酷似・・・という いわばGメンシリーズの姉妹編という位置付けの作品だった。 (但し、Gメンシリーズのどのエピソードにも該当するストーリーはなかった。) 荒唐無稽な変装捜査を取り入れているものの、Gメン本部だった東京海上火災ビル が<警察庁特別捜査室>という設定、浮いた部分が無い右京、水原両捜査員の 描き方は、まさにGメンの再来であった。(VTR撮影作品) 坊条警視、黒木長官 右京警部補 水原警部補 ★これぞGメン黒木ボスの正装!!再び (A) (B) 資料協力:睡蓮75さま ■シナリオ検証■ ・シナリオタイトル「右京警部補ファイルE−姿のない殺人−特殊メイクの達人!千の顔を持つ男」 ・警察庁全景・・・本作品では東京海上ビル(シナリオ段階でも同じであった。おなじみGメン本部) ・大介はFBI留学時代に特殊メイクのスキルを身につける。 マニュアル化された捜査方法より自分独自の捜査方法を見つけようとしたためであった。 近藤照男プロデューサーが生み出すヒーローの共通点・”型にはまらないキャラクター”の一端が垣間見える。 ・黒木の登場 本編同様、警察庁屋上(ロケ地:日比谷国際ビル)。セリフも本編とは大差ない。(参照:画像<A><B>) 警察庁長官・黒木がGメンの黒木だったことが明確に打ち出されている。 オリジナルキャラクター・右京大介、水原真木子のクールなセリフに”Gメン75”のスピリッツが受け継がれている点が 興味深い。(本編にも忠実に映像化されている。) 3年前の『Gメン’93春 第一級殺人の女』があまりにも『HOTEL』よりの作り方だったため不評だったことから 本作品の作風は、近藤氏のGメンに対する熱い思いが込められているように感じる。 Gメン75時代の作風を再び呼び覚まそうとしたのか、原点回帰への熱い意思は、警察庁ビルをGメン本部があった東京海上 ビルに設定したことからも伺える。 できればこの点は後の”鬼沢Gメンシリーズ”にも継承していただきたかったものである。 ”特殊メイク”という遊びは”Gメン”というよりは、”キィハンター”であるが^^; −CAST− 警察庁・特別捜査室(SPECIAL CRIMINAL TASK FORCE) 右京大介警部補<高嶋政伸>・・・28歳・特技:変装、FBI留学経験有 水原真木子警部補<工藤静香>・・・26歳・射撃のプロ、FBI留学経験有 坊条克昌警視<松方弘樹>・・・49歳・特別捜査室室長 黒木警察庁長官<丹波哲郎>・・・年齢設定なし、元Gメン ---------------- 神奈川県警・箱根署 安元刑事<赤坂晃>・・・25歳 鳥山警部<鈴木ヒロミツ>・・・35歳 谷崎署長<沼田爆>・・・56歳 江藤刑事<亀山忍>・・・33歳 −あらすじ− 箱根の山村で手斧を使った連続女性殺人事件が発生した。所轄署の捜査で 一人の青年・公也が逮捕されたが彼は無実を主張。捜査は暗礁に乗り上げた。 その頃、警察庁特別捜査室では連続ビル爆破事件を内偵していた。 特別捜査室とは所轄や警視庁では手に負えない迷宮入り事件を扱う特殊セクションで 1年前に新設された部署だった。 ある日、特別捜査室に一人の女性が坊条警視を訪ねて来た。公也の母親だった。 連続女性殺人事件の捜査を買って出た坊条は、右京警部補と彼の同僚・水原真木子 警部補を箱根へ向かわせる。 坊条は今回の連続殺人の手口が20年前のある事件に酷似していることをつきとめる。 それは警察庁長官・黒木がGメン時代に手がけた事件だった・・・。 変装の達人!!警部・鬼沢平吉のファイルE <原題 「変装の達人 警部・鬼沢平吉の事件ファイル−箱根山荘に消えた幻の女!?−> (脚本)横田与志、池田雄一(撮影)山崎忠、佐多賀 剛(監督)佐藤純彌 (プロデューサー)近藤照男、斉藤勢津子、橋本孝 (プロデューサー補)多賀さつき (音楽)義野裕明 (テーマ曲)LOVE THEME FROM ST.ELMO’S FIRE 作曲 DAVID FOSTER (制作)近藤照男プロダクション、TBS −1999.12.6月曜ドラマスペシャル枠で放送− シナリオ:舞台となる”五十嵐家内部ロケ現場(つつじケ丘)までの地図つき” 1999年12月6日、装いも新たに黒木長官が登場するシリーズが再編成された。 組織名は前作「右京警部補ファイルE」と同じ警察庁特別捜査室ではあるものの、迷宮 入り捜査班からミスやトラブルを引き起こした捜査官が集められた組織に設定変更された。 <特別捜査室 CRIMINAL INVESTIGATION TASK FORCE> 一度のミスを責め、特殊な捜査技術を持った捜査官を葬るのは惜しい・・という黒木の 発案で設立された部署。 前作よりラフな描き方で、『Gメン75』よりも『キイハンター』に近いタッチである。 前作「右京・・」との関連付けは特になされてはおらず、黒木長官も元Gメンである旨の 関連付けが感じられるシーン、セリフは一切無し。 黒いソフトに黒スーツ姿の黒木長官。 この姿のみ、一連のシリーズの面影が感じられる唯一のシーンであった。 また、鬼沢室長が秘密カジノの女性と語り合うシーンのセリフ。「あら、起用なのね」 「こっちの方が性に合ってるんだが・・、刑事になるか?」「刑事なんてまっぴら・・」 Gメン75第一話の関屋警部補とスナックのママ。二人の会話の再現という遊びはあったが・・。 (左)Gメン75第一話、(右)鬼沢平吉のファイルE しかし、「Gメン75スペシャル−帰って来た若き獅子たち−」の本放送の前。 2000年10月21日(土)午後3時30分からTBSでこの番組の再放送をぶつけるという編成から 考えると、平成版Gメンへの序章あるいは企画の原点と捕えるのが自然と思われた。 予想通りこの作品は「Gメン75スペシャル」の原点で、関連付けも本編で明確になされた。 ストーリーはGメン75「覗かれた女の部屋」、バーディー「全員、覗き盗聴開始!」 スーパーポリス「OH!女子大寮で張り込み生中継」と同じプロット。 監視する部屋で起こる強盗団と揺すられる一味の葛藤、そして室内で起きる 殺しのトリック・・等、見所は同じ。張り込むところがこの作品ではホテル・・という 若干「ホテル」の匂いがする作品だった。劇伴も「Gメン'93春・・」と同じだったことが残念で ならない。 「前前から京本がこういうポリスアクションをやりたい、といっておったんだな。 各人の技も楽しく、面白いものになってよかった。」(丹波哲郎・談) <株式会社団地通信・The New Key 99年12月発行分・番組解説欄より> −CAST− 警察庁・特別捜査室(CRIMINAL INVESTIGATION TASK FORCE) 白川達也刑事<赤坂晃>・・・新人警官 小森四郎刑事<春田純一>・・・ハードアクション、ギャンブル 高木圭子刑事<斎藤陽子>・・・パソコン、射撃、読唇術 鬼沢平吉警部<小林稔侍>・・・変装の達人 結城肇刑事<京本政樹>・・・霊感とトランプ占い 黒木警察庁長官<丹波哲郎> −あらすじ− 警察庁特別捜査室に一人の若い巡査が配置転換されてきた。名は白川達也。 前所属・上野西署。彼は捜査中に拳銃を盗まれ、責任を追求され左遷。 だが、達也は室長以下捜査員たちの無気力ぶりに驚かされる。 一見やる気のないダメ刑事ばかりの捜査室。息消沈する達也だったが その時、現金輸送車襲撃事件発生。 犯行に使われた拳銃は達也が盗まれた拳銃だった。 鬼沢警部の指揮のもと、妙な同僚らが動き出した。 達也は彼らと行動を共にするうちに、彼らが実は特殊技術を持った捜査員である ことに気づく。 圭子と組んだ達也は山荘を張り込むことに・・・。 彼らは各々の特技を駆使して、強盗団を追い詰めて行く・・・。 Gメン75スペシャル 帰って来た若き獅子たち!>> |