スーパーポリス

        −それは自由な魂と強い意志の、やさしい愛の仲間たち−

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 「Gメン75」放送終了後3年を経ての土曜夜9時アクションシリーズ復活。
 当初25回、好評であれば1年以上の枠を与えられる筈だったが、第2回
 の10.6%(関東)の視聴率を最高に他は軒並み8〜9%代を低迷。
 あえなく幕を引くこととなった幻の作品。
 背景には、殺伐とした現代社会に、颯爽とした痛快なアクションドラマを・・
 という近藤照男プロデューサー側の狙いがあった。
 国際的、国家的な捜査に活躍する既成概念に捕われない自由な捜査集団
 のスーパーアクション!
 <あなたは、5秒に1度のアクションに耐えられるか?>がキャッチフレー
 ズだった。

 往年の「キイハンター」から「Gメン75シリーズ」の魅力が随所に散りばめら
 れた設定で、シリーズの集大成版といった要素も感じられた作品だった。
 当初、No.5あたりまでは「キイハンター」を意識した痛快なドラマ仕立てを
 目指していた。
 しかし、「Gメン82」の打ちきりによる終了から二年のブランクと、あまりにも
 現実離れした設定は新しい視聴者の心を捕えることはできず、
 ハードボイルド路線に戻そうと試みるも、設定上無理があり失速。

 ナレーターに小林克也を迎え、OP、EDを一新。
 アイキャッチやバラエティに富む素材、無駄のない構成等も廃止。出来るだけ明るくカッコ良くといった内容。
 斬新さを追求したアメリカンムードもオールドファンの指示を得るには無理があった。
 テコ入れも検討されたが、やむを得ず終了。
 しかし、
西田健(No.2)、原田大二郎(No.6)、清水健太郎(No.13)、范文雀、伊吹剛(No.15)という
 往年のレギュラー各氏のゲスト出演という嬉しいファンサービスがあったことは忘れられない。
 また、大滝刑事として「バーディ大作戦」の行内刑事役を務めた
小林稔侍氏が復活されたことは、ファンとして
 喜ばしい出来事でもあった。


 ★右上の写真はA4版雑誌(雑誌名不明:週間明星?)のカラースポット。
 4月13日(TBS・毎日放送系夜9:00〜)ピストルに松の木と瓦屋根は似合わない!との発想からイキでスレンダーな刑事たちが活躍する
 キャピキャピ・アクションドラマ。三浦友和がイメチェンのズッコケ演技をするので祐太朗くんもパパを見て大笑いかもね?

 
・・・と記されてあった。
 85年春は3本もの70年代風刑事ドラマが登場したが、バブル期を目前にした新しい時代でもあり、どの作品も新風を吹き込むことは
 できなかった。
 


1.「スーパーポリス」のタイトルは・・?

  「Gメン75」の仮題「スーパーカップ」から取ったものと思われる。

2.スーパーポリスとは・・・
  
文字通り、<超人警官>。
  当時のTBS番組宣伝部発行の企画書No.3590によると、

  
  ・ユニークな人材であること。
  ・一芸に秀でた者であれば、規格外れでも良し。人材は警察内外に限定しない。
  ・大きな視野を持つ者、人種国籍も不問。

  
  
といった選考基準で瀬島警視正に選び抜かれた自由な警察集団という設定であった。
  

  
この番組のみならず、近藤照男プロデューサー制作の一連のシリーズに共通な
  <
反骨精神、自由、不屈の闘志を秘めた主人公たちが活躍するアクションドラマ
  という伝統はしっかり受け継がれた。
  後の「Gメン75スペシャル−帰って来た若き獅子たち−」の設定にもスーパーポリス 
  の面影が感じられる部分があった。
  画一化されない人間の魅力を描く氏の作品の面白さでもある。



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 (脚本)高久進、西島大、長田紀生、山浦弘靖、酒井あきよし
 (監督)山内柏、下村和夫、小松範任、瀬川昌治、小山幹夫
 (プロデューサー)近藤照男、樋口祐三(TBS)
 (構成)深作欣二、佐藤純弥
 (音楽)義野裕明
 (制作協力)東映
 (制作)近藤照男プロダクション、TBS


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