No.1 特訓開始! 美女の殺し方 (脚本)小山内美江子(撮影)下村和夫(監督)佐藤純弥 (出演)川崎あかね、岡崎二朗、小松方正、深江章吾、丸岡将一郎、五野上力、なべおさみ ほか ☆「アイフル大作戦」第1回。颯爽と登場する主役・岸涼子は、アイフル探偵養成学校の校長。 オフィスでは学校経営の傍ら、探偵稼業にも精を出す腕利きの実業家。 彼女を中心に、学校の生徒たちや警視庁捜査一課の桜田警部、追出刑事が絡み事件を解決 して行くという異色作。 そして彼女の周りに姿を現す謎の探偵・南条京太郎。元警視庁捜査官というが何故か権力機構 である警察を嫌っている。素性のわからぬミステリアスな登場人物がドラマに華を添え、 都会的で、華麗に、軽快に、そしてハードボイルドタッチで展開するユニークなアクションドラマ の登場だった。 実は、岸涼子の登場はこの回が初めてではなかった。 何と!前週放送の「キイハンター」(No.262また逢う日までキイハンター)で出演していたのだ。 但し、顔を見せるのは黒木らキイハンターたちが任務を解かれ銀座の雑踏に消えて行き、 黒木の顔のアップで終わったその後だった。 国際警察によるキイハンター裁判を傍聴していた赤覆面の人物こそ、岸涼子だったのだ。 しかしこのシーンは地上波やCSでの再放送ではことごとくカットされている。 さて、記念すべき第1回の今回。 シナリオでの仮題は「真夜中の美女殺人事件」。「Gメン75」風のサブタイトルが用意されていたが 軽快な作風に合わなかったのか、上記のタイトルに変更されてしまった。 スパイ活劇風の出だしが謎めいていて、こいつら何者なんだろう?と思わせるシーンの連続。 画面に惹きつけられる内に事件発生・・・。 (このシーンのBGMは「Gメン75No.126 南シナ海の殺し屋」での冒頭に使用されたものと同じ。 マカオの白亜の豪邸−ロケ地は当時ベラヴィスタホテル、現ポルトガル領事館−で殺し屋 孫展文が組織のボス・アダムチャンドラーの指示を仰ぐ時のものである。) 颯爽と登場する黒いスーツに黒いソフト帽の紳士。警視庁警部・桜田正三郎の登場であった。 キイハンターでは秘密捜査官のボスだったが、アイフル大作戦ではボスの座を涼子に譲り渡し 側面から番組を盛り立てて行くのであった。 −あらすじ− 深夜の大都会。超高層ビルに潜む男女が動き出した。無線機で連絡を取り合い金庫を開けようと 企む連中。そこへ頭上から血まみれになって落ちてきた女性。 事件を知って駆けつけた警視庁捜査一課の桜田警部、追出刑事は彼らの正体を知って驚く。 なんとこれは探偵学校の卒業試験で、金庫から卒業証書を盗み出したものは卒業、盗み出せ なかったものは落第といったものだった。 落下した血まみれの女性は校長・岸涼子。これも実地試験中のお芝居だった。 あきれた桜田らの前で、生徒のミチコが何者かに襲われ負傷、病院へ担ぎ込まれる。 とんだ卒業試験騒動が公になり負傷者も出たことから、退学者が増え学校経営は危機的状況に 落込む。 そんな時、来日中の石油王の妻・ヤクリーン夫人のヌード写真が出まわった。 そしてその写真を撮ったと見られる男が何者かに脅迫されているという事件が発生。 その男は負傷した生徒・ミチコの恋人だった。 涼子は学校経営の起死回生を狙って捜査に首を突っ込むことにした! |
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