No.51 午前零時13分の 
       完全犯罪
 
        
(脚本)池田雄一(撮影)吉田重業(監督)村山新治
          (出演)有吉ひとみ、佐々木功、滝田裕介、梅津栄、宗方奈美、山浦栄ほか


 ☆スリラータッチのサスペンスが堪能できる作品。
 BGMにGメン75長野県黒谷町シリーズでお馴染みの曲が使われている。
 Gメン75ではNo.116「
エクソシスト殺人事件」で初めて使われた曲である。
 実はこの曲は、「キイハンター」から長年使用されたもので、もともとは邦画「
怪談せむし男
 用に作曲されたものだった。
 怪談作品には欠かせないBGMとして土曜夜9時のシリーズに定着している名曲である。
 Gメン75以前の作品では、あらかじめ犯行に至るまでの課程を序章で見せておき、
 謎を追う主人公たちの活躍ぶりを楽しんでいただくといったドラマ展開が少なくなかった。
 今回もそんな展開ではあるが、死んだ女性の無念の魂が現世の人間に訴えかける?という
 その謎を伏せたまま、ドラマは渦中へと突き進んで行く。
 視聴者の興味を最後まで離さないテクニックが光っていた。
 
−あらすじ−
 裕二は、すし屋の娘・ゆきよという女性から婚約者・宮尾の素行調査を依頼された。
 彼はどうやら浮気をしているらしい。
 相手は推理作家の第一人者・中原真也の奥さん。早速、マリを伴って調査を始めた裕二。
 そんな時、ゆきよは中原の奥さんから電話を受ける。宮尾は旅に出るという。
 驚くゆきよの前に宮尾が現れた。彼女の前で恐るべき犯罪計画を告げる。
 作家・中原真也を殺し、完全犯罪を遂げたいという。それにはゆきよの死体が必要だ・・と。
 数日後、ゆきよの首吊り死体が発見された。
 そしてゆきよの遺書も発見された。鑑定の結果、筆跡はゆきよ本人のもの。
 ゆきよを良く知る裕二は、自殺に疑問を感じ、婚約者・宮尾が何か知っていると睨み
 公園に呼び出す。しかし真相はわからない。
 裕二はゆきよの父親が経営するすし屋に職人として潜入し、自殺の背景をさぐろうと
 懸命になる。そこへ宮尾が現れた。
 宮尾を良く思わない父親は、敵意を剥き出しにするが、宮尾の一言に釘づけとなった。
 毎晩、午前零時13分。包丁を振りかざすゆきよの夢を必ず見るのだという・・・・。



 



 午前0時・・・
    
いよいよ僕たちの完全犯罪が  
     
幕を開ける・・・



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