No.5  キッスは 
      殺しのパスポート

               
(脚本)小山内美江子(撮影)下村和夫(監督)山口和彦
                  (出演)土井かつえ、渡辺文雄、山本昌平、中田博久、ほか


 ☆『
恋の風車』(作詞:清水真智 作曲:菊池俊輔)を挿入歌に桜田局長が過去遭遇した事件を
 絡めてハードボイルド・タッチで展開するミステリーサスペンス編。
 挿入歌は『キイハンター』No.134「
ピストル市場の女」、No.204「殺人001監房の男」でも使用され
 たが、元々は『ザ・ガードマン』No.256「アムステルダム空港の女」(70年2月27日放映)で使用
 された挿入歌であった。(『ザ・ガードマン』での曲名は「悲恋のアムステルダム」)
 桜田に絡む、悲劇を背負う女性役でGメンでもおなじみの土井かつえさんがゲスト出演。
 (何と桜田ボスとのラブシーンも。。)
 笑いとアクション、ドラマ展開のバランス、そしてGメン75No.32「死んだはずの女」を彷彿とさせる
 ラストシーンなど見応えある一作である。韋駄典介役・沖雅也さんの華麗なバイクアクションも
 お見逃しなく。
 アイキャッチ前のナイスショットや謎を小出しにする展開は次のロールへの期待感を高めている。
 小山内美江子脚本らしい計算されたドラマ展開はバーディでも健在だ。

 
−あらすじ−
 桜田局長は、今でも夢の中に出てくるほど思いを寄せたエリカという女性がいた。
 ところがひょんなことから裕二が謎の男に狙われているエリカと知り合い、バーディ探偵局を紹介
 した。バーディの事務所に来た彼女は桜田を見るや否や出て行ってしまう。
 エリカは桜田が警視庁に在籍していた頃、同僚の捜査員・雪村が接近した女性だった。彼女は
 雪村と結婚。だが警視庁管内で発生した宝石強盗事件に雪村が絡んでいたことが判明。しかも
 雪村はエリカを撃って逃走し姿を消した。雪村の真の姿を知ったエリカは苦悩し、桜田に辛い思
 いを打ち明けていたのだった。
 桜田は裕二とともにエリカの行方を追う。そんなとき、桜田の下へエリカからすぐに来てほしいと
 いう電話が入った。指定場所のクラブに出向いた桜田と裕二は謎の男と出会う。
 そして次々と殺人事件が発生し、桜田にも殺しの矛先が向けられる・・・。

 



逃げることなんか
   
ありゃしねぇんだ・・



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