メン75 制作エピソード  
        −今回は「週刊TVガイド」誌より要約引用

 ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。
 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。
 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には
 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。
 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。
 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _)



  
 

 南フランス・ニース郊外の
 キャプエステル・ホテル
 での捜査会議!

 
 ↑
 古都ベルギー・
 ブリュッセルをさ迷う女
 の末路・・・
 
        ヨーロッパ・ロケシリーズ
 No.86 パリ警視庁の五百円紙幣 
 No.87 冬のパリの殺し屋 
 No.88 パリ−紺碧海岸 縦断捜査
          (脚本)高久進、西島大(撮影)下村和夫(監督)鷹森立一
 No.88 ブリュッセル国際空港の女
          (脚本)西島大、高久進(撮影)下村和夫(監督)佐藤純弥

 
★ブリュッセル国際空港の女 特報予告は2種類存在する。
 
協力:匿名・T監督さま
 
Gメン75ファンクラブが存在した79年から83年のことであるが、当時、北九州でGメンの
 再放送があった。その際、流れた特報予告。(リアルタイムでも文字があったと記憶して
 いるが検証映像がないため参考として紹介しておきます。)

  
当時提供いただいた画像資料

 ベルギーの風景に「特報 ヨーロッパロケシリーズ」と銘打たれているが、東海地方の
 再放送、CSならびにDVDボックスでは、文字の表記はなし。

 

 CS、東海地方の再放送、DVD−BOX予告編集では「特報」文字なし。
 
−当時のGメン75ファンクラブ 会誌より− 


 ★Gメン75パリへ飛ぶ−週刊TVガイド誌(76・12月)より−
 協力:睡蓮75さま
 約3週間の予定で羽田を飛びたったGメン'75のスタッフ一行は、たび重なるトラブルで
 2日遅れのブリュッセル入りをした。
 撮影は、灰色の雲の立ち込める小パリと呼ばれるブリュッセルをスタートに、日差しの
 暖かな南仏のニース、そして初冬のシャンゼリゼ・パリへと強行ながらも快調にカメラは
 廻っていった・・・・・・。
 
〜この資料は当時、キリヌキしてしまったため手元になかったものである。
  睡蓮75さまのご好意により改めて完全版を目にすることができました。この場を借りて御礼申し上げます。〜

 


 ★「Gメン75」がヨーロッパ・ロケ
 −週刊TVガイド誌(76・12月)より−

 土曜のおたのしみ「Gメン75」は現在ヨーロッパ各地でロケーションを行なっている。
 (12月11日まで)
 参加しているのは津坂刑事役の岡本富士太を除く5人。残念ながらGメン本部に居残り
 の岡本は、「きっと今度は僕ひとりだけでハワイでも連れてってもらいます。」と孤軍奮闘
 している。
 一方、ロケ隊はブリュッセル→ニース→パリと延べ18日間で4本分の撮影とこちらも
 強行軍である。現在最後のロケ地のパリで撮影したが、ボスこと丹波哲郎の長男・義隆
 君が参加。
 東宝作品「アラスカ物語」で約1ヶ月にわたるアラスカ現地ロケを経験しているので寒さ
 やハードスケジュールに対しては若さで頑張っている。初冬のパリは、寒さが厳しい上、
 日照時間が3時間から4時間位しかない、この悪条件を乗り越えて楽しい作品を!
 と全員張り切っている。

 
★「Gメン75」パリ・ロケ
 −週刊TVガイド誌(76・12月)より−
 協力:睡蓮75さま
 冬のパリは朝の七時になってもまだ闇に包まれ眠っている。暖かいカフェ・オ・レと
 クロワッサンをホテルのベッドの中で食べながら夜明けを待つ。いかにもパリらしい朝だ。
 昼は撮影に追いまくられゆっくり見物もできない藤田美保子(現・藤田三保子)、
 倉田保昭。夜だけでも楽しもうと連れだって学生の街カルチェ・ラタンに出かけた。
 その一角にある有名なシャンソンバー”カボー・テスプリエット”。
 昔は地下牢だったという石の天井には鉄格子が冷たく光り、中世のコスチュームを
 まとった歌手たちが歌う。
 本場のシャンソンとワインに酔った二人は”tres bien”。

 
 
〜この資料も当時、キリヌいてしまいカセットテープのパッケージとなってしまったもの。
   完全版は久しぶりのご対面である。Gメンのメンメンはパリロケの際、凧持参で入国。資料右上の写真を
   ご参照下さい。初めての海外ロケゆえTV誌取材陣にも気さくに応えるGメンの姿が垣間見える。
 

 
★父子水入らず−週刊TVガイド誌コミコミコーナー(77・1月)より−
 協力:関屋二郎さま
 Gメンたちのボス・黒木警視役でこの番組でも活躍中の丹波哲郎。オカルトに凝ったり、
 ”忍者の家柄”を自称したりで、一説に大ボラ吹きの噂もある。
 しかし、一人息子・義隆君(成城大学二年生)を眼を入れても痛くないほど可愛がってい
 るのは、ホラではなくホントの話。
 今回のヨーロッパロケでは、この義隆君も参加。范文雀の弟役で登場することになった
 のだが、喜んだのは丹波哲郎。仕事が忙しくて、ふだん親子の対話もとぎれがち。
 この機会を利用しようとばかり、ロケのあい間をぬって、義隆君を連れ、パリ郊外の
 ロアール河周辺やベルサイユ宮殿にまで足をのばした。
 義隆君は、最近、東宝映画「アラスカ物語」にも出演。芝居歴はまだ浅いが、役者の血は
 争えない。ロケ隊の雰囲気にもすぐとけこみ、のびのびした演技を披露。将来が楽しみな
 丹波ジュニアだ。でも、ホラだけは幸い(?)似なくてすんだ様子。さて、父子水入らずの
 結果は?

 
★丹波二世が活躍−週刊TVガイド誌コミコミコーナー(77・1月)より−
 
協力:関屋二郎さま
 今日のGメン「ブリュッセル国際空港の女」は、ヨーロッパに大ロケーションを敢行して
 製作された豪華版。パリ、ブリュッセルを中心に鳥居清長の浮世絵盗難事件を追って
 Gメンがヨーロッパの街を動き回る。
 美しいヨーロッパの風景を随所にとり入れているのも見どころだが、何といっても興味の
 的は、丹波哲郎の長男、丹波義隆君がこのドラマに初出演していることだろう。
 (注:実際は欧州編の前にNo.36、51、66と3回出演ずみです。^^;)
 しかも、日本人画家・有吉(川津祐介)を殺害した犯人の容疑でパリ警察に逮捕される
 というおまけつき。
 ドラマの中では、有吉と関係のあった姉節子(范文雀)と並んで事件の鍵を握る重要な
 役どころだ。
 芝居経験はまだ浅い義隆君だが、親の血をひいてか、度胸は満点。一緒にロケに参加
 した父親の見守る中で、のびのびと演技。さすがは丹波二世の声があがっている。

★成人式=解禁日−週刊TVガイド誌コミコミコーナー(77・1月)より−
 
協力:関屋二郎さま
 1月15日の成人式を待ちこがれているヤングタレントは多いが、しまざき由理もその
 ひとり。
 この名前、聞き馴れないかたもたくさんいることだろう。じつは「Gメン75」の主題歌を
 歌っている女性。京都市出身で、現在は東京女子体育大学に通学中。日本的な顔に
 似合わず行動派タイプらしい。「成人式がすんだら、お酒が解禁になるし、ゴルフもやり
 たいなぁ」ですって。
 ドラマのほうは、ブリュッセル、ニース、パリと大ロケーションを展開。Gメンたちがヨーロ
 ッパで活躍する話なのだが、こちらはパリ、ブリュッセルの寒さにブルブル。
 南仏ニースに着いてホッとひと息というありさま。
 ”解禁日”を夢みる乙女より、大人のほうが現実には辛いことが多いようですね。

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★「Gメン75」初の海外ロケ編。2部構成で4本制作、サベナ・ベルギー航空などの協力
 によるフランス、ベルギー編。
 第一部3部作は三億円強奪事件の史実を絡め、偏見に満ちた日本から逃れ異国の地
 で第二の人生に夢を託す男女、そして異国へ逃亡した三億円強奪犯人の男女の荒廃
 した生き様、第二次大戦の悲劇を軸に異国の刑事とGメンとの葛藤など様々な人間模様
 を描写して行くところなど、見所に溢れたシリーズだった。
 そして第二部は、挿入歌・蜉蝣(かげろう)が奏でる異国での複雑な男女の愛憎劇。
 前3部作では登場しなかった歌詞つきによる蜉蝣(かげろう)の挿入歌(作曲・菊池俊輔
 氏)や下村和夫カメラマンの幻想的なショットが冬の欧州でのロケを盛り上げている。
 EDのロールクレジットは「バーディー大作戦」最終回以来であるが、劇場映画を多分に
 意識された作りとなっている点が興味深い。
 今回の2部構成による欧州編では、3パターンの特報予告が出たが、監督以外に撮影
 スタッフがクレジットされた作品は後にも先にもこのシリーズだけであった。
 

   
海外ロケ特集
 

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