メン75エピソード・ガイド  
  
   制作エピソードがない作品はあらすじのみ紹介して行きます。


    
 
  
 
↑No.35
 偽証した女の心に潜む
 復讐の炎・・

 


  


 No.35 豚箱の中の刑事 
        (脚本)西島大(撮影)下村和夫(監督)鷹森立一
        (出演)赤座美代子、樋浦勉、藤山浩二、矢野間啓二、大塚崇、中丸忠雄<結城警視正>ほか
      
 
あらすじ

 暴力団の抗争事件に巻き込まれ夫を失った新婦。
 謝罪の念を込め掘った仏像を山田刑事に託した加害者。
 被害者と加害者の埋めようもない心情のぶつかりあいが、真実を歪めた事件へと
 発展する。

 この作品は、後のNo.265死化粧の女(脚本:西島大)でリメイクされる。

  
山陽地方の新聞記事
 

 
 Gメン75のメイン脚本家のひとり・西島大氏初の参加作品。
 以後、アクション、フィクションの真骨頂・高久進氏、
 ミステリーの大御所・池田雄一氏、
 そして、西島氏は、社会の不条理に起因する悲劇、現実に起こりえる恐怖を描写する
 作風を引っ提げ、Gメン75初期にはない独特な世界観を持ちこんだ。
 西島氏の加入は、他の刑事ドラマ、アクションドラマとは一線を画する人間と社会を
 掘り下げた奥深さを作品に吹き込み、Gメン75ならではの世界観を確立。

 初参加の1976年度においては、今作品とともに、No.47終バスの女子高校生殺人事件、
 No.53殺人ドライブの謎、No.66警視庁の中の密室殺人など人間社会のやりきれない
 悲劇、現実をえぐるように見せつけ問題提起した傑作も多く輩出した。

 今後、Gメン75のDVDボックスが販売再開されるならば、脚本家による作風の違いが
 堪能できるセレクトも面白いだろう。
 香港カラテ編やアクション編だけではなく、単発作品にも数々の名作が散りばめられ
 ているということを再確認させてほしいものである。

 西島大氏は、2010年3月3日(水)、お亡くなりになられました。
 (享年82歳)謹んでご冥福をお祈りいたします。
 
 
 

 

 

 

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