Gメン75制作エピソード −「週間TVガイド」誌番組解説欄より要約あるいは引用− ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _) |
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★ ★ よくも私を 殺してくれたわね・・ |
No.346 幽霊に 殺された私 (脚本)高久進(撮影)下村和夫(監督)長石多可男 (出演)穂積隆信、三浦リカ、山本伸吾、高野浩之、上月佐知子、杉江廣太郎ほか ★雪のロケ地求めてスタッフ奔走!!(週刊TVガイド誌より) 雪を求めてロケ班は富士山麓へ。ところが、折からの降雪に「いいタイミング」と喜んだ ものの、除雪車が出ないため普通車では山に登れず涙の断念。 今度はその足で谷川岳へ向けて午前3時に出発。右往左往するロケ班の連絡を受けた 東京の制作デスク、窓の外でちらつく小雪をみながら「雪なら今こっちでも降ってるよ」 とやきもき。 当時のTVガイド誌番組表 右の番宣写真が記事に貼ってあった。(週刊TVガイド誌) 地道な捜査を展開する古田刑事の活躍編。 近藤照男氏が66年に手掛けた作品で「刑事(でか)さん」という東映作品がある。 未見の作品であるが、おそらく今回のような作風だったに違いない。 古田刑事役の谷村昌彦氏は、昔ながらの”刑事”を感じさせてくれ実にいい味が 出ている。 最初レギュラー入りと聞いた時は、度肝を抜かれたが、多彩な演技力には脱帽である。 過去、ゲストとして数多くの作品で個性的な演技力を発揮されていただけに、 Gメン側に添えるにはもったいないという気がしてならなかったのだ。 しかし今や、谷村氏の”古田刑事”主演作が楽しみで仕方ない。 さて、今回。 事件の真相を隠したまま、謎を引きずるようにドラマは展開するミステリータッチの作品。 出だしからぐいぐい引き込まれる展開が見事。 重みのある古田刑事のナレーションもいい。 最後に真相が明らかにされるが、あまりにも痛ましい。Gメン末期の中で見応えある 作品に仕上がっている。吹雪の上信越谷川岳でのロケだったが、天候に悩まされた ご苦労が偲ばれる作品でもあった。 谷川岳といえば「キイハンター」初期からのお馴染みのロケ地。千葉真一さんの山岳 アクション編などがよく撮影された場所である。 Gメンの撮影は他の番組よりもスケジュール等がきつく、限られた日数で密度の濃い ドラマを作り続けるにはスタッフもキャストもかなりの体力が要求されたに相違無い。 同じ場所に何度もロケに出かけるパターンが「キイハンター」以降、定着していたが、 当時制作デスクのスタッフに理由をお尋ねしたところ、「勝手がわかっていてロケが しやすいから」ということだった。 番宣記事にもあるが、この作品のロケは当初、富士山麓で撮影される予定だった。 ところで作品には菊池俊輔先生が音楽担当されていたときの劇伴が何度か流される。 「Gメン対エーゲ海の骸骨」ではじめてお目見えした曲で、懐かしさを感じさせてくれる。 翌週の「82女のサスペンスシリーズ」は、特報予告ではなく通常のパターン。 予告編の初めにシリーズ名が画面いっぱいに被せられていた。 −あらすじ− |