メン75エピソード・ガイド  
  
   制作エピソードがない作品はあらすじのみ紹介して行きます。


    
 
 

  
 
↑No.343
 武装グループの要求は副総裁
 辞任! 
 
 
  

 
 

 




  



 No.343 ’82
    
オートバイに乗った
       
 
暗殺者
たち 
   
 (脚本)高久進(撮影)吉田重業(監督)山口和彦
         (出演)北詰友樹、福田勝洋、西沢利明、嵯峨善兵、重田尚彦、三鈴栄子、
              新井和夫、岩浪とも子、井村皍、久木念、伊達 弘、杉山孝志、
              有戸美知子、ウィルキンソン アーネスト
                                                    
 
 
  
 
 
週刊TVガイド誌の番組表、番宣記事

 単独主役ではないが、新Gメン・風間刑事の見せ場たっぷりの初主演作品。
 政府高官の国際汚職事件に絡んだ親友の犯罪をベテランGメンのフォローとともに追いつめて
 行く。
 通常、新春作品はコミカル色の強い作風だが、草鹿刑事らの加入によりムードが変わったため
 か、ほぼ全編シリアス路線。「裸の女の死体を運ぶ刑事」で魅せた草鹿の弱点が描かれる点も
 見逃せない。

 近藤照男プロデューサーお得意の国家犯罪が絡む素材をもとにスリリングに描かれるアクション
 編。鮮烈な劇伴とともにドラマを盛り上げて行く。
 大団円と思わせた廃工場でのクライマックスは、ここでは終わらせないというか往年のGメン
 らしい幕引きを堪能させてくれた。できるならば、説得は風間一人で・・と思った方も多かったの
 ではないだろうか。新人俳優でもありやや弱い部分が見受けられる風間役の藤川清彦だが
 荒削りながらも、熱い見せ場が用意されていた点はよかった。

 前々回の放送では津村警部補は”Gメンの津村”、今回は、”警視庁警備部の津村”色を打ち
 出していた点にも注目。小田切警視や南雲警視以上にフレキシブルなポジションであることが
 うかがえる。

 ラストのまとめ方はやはりGメン。国家権力の象徴でもある政府高官が、これで辞任か・・と
 思わせるも、高久シナリオは、そう簡単には幕引きさせないのである。
 巨悪はのさばる。スッキリしないものの、Gメンならではの問題提起をにじませた心憎い演出
 が、観る者をフィクションから現実に引き戻してくれるんですね。

 黒木ボスのナレーションは、正に激動の「Gメン75」の幕開けを言い当てていた。
 当時、既に番組終了は決まっていた。まだマスコミ発表される前だったから、ボスの言葉が
 本当に「Gメン75」終了へと繋がっているとは知る由もなかった。
 
 (敬称略)

 
あらすじ− 

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