メン75制作エピソード  
             −今回は「平凡スタア」誌より要約引用

 ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。
 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。
 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には
 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。
 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。
 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _)



  
        ↓
  髪が伸びたことに?
 
        ↓
 



 
 
 
 No.34 警視庁の中のスパイ 
        (脚本)高久進(撮影)山本矩雄(監督)野田幸男
        (出演)田中真理、中野誠也、寺田農、桜井浩子、堀田真三、結城なほ子他


 ★原田大二郎はなぜ殺されたのか?スタジオルポ Gメン75
 −平凡スタア(76・3月号)<文:加藤仁>より抜粋−
PARTII
 ・・・「出番でーす!」
 セットの中にあるGメン本部では、移動レールの上にすえたカメラが、岡本を中心にした
 レギュラー出演者のからみを、ダイナミックにとらえる。
 カメラをのぞいているのは、B班の野田幸男監督。
 スタッフは、きのうのメンバーと顔ぶれがまったくかわっている。
 いよいよ本番。そのとたん「あっ!ボスの頭が・・・!?」
 スタッフの一人が驚いたような声をあげた。丹波哲郎のヘアスタイルがきのうとは違って
 いるのだ。
 「いやー、こんなシーンが残っているとは気づかなかったから、けさトコヤへいっちゃった
 んだけどな〜」しきりに弁解する丹波。
 「カメラさん、目立つかい?」野田幸男監督も心配そう動に尋ねる。
 「シーンが若いから、大丈夫。この前とったシーンは、髪が伸びたことにしておきま
 しょう」・・・(以下略)
   
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★刑事が想いを寄せた女性は暗黒街に住む女性・・・。職務と私情に揺れる刑事、
 その葛藤の末に待っていた結末は・・・。刑事の哀愁をハードボイルド・タッチで描いた
 傑作であった。
 
 この作品は、No.33「1月3日 関屋警部補・殉職」と並行して撮影された作品であった
 とのこと。ある日の撮影は、正午から午後8時までは34話、午後8時から深夜までは
 33話といったスケジュールであったと上記記事には記されていた。
 それにしても丹波ボス〜。和気藹々とした撮影風景が目に浮ぶようです。。
 一方、津坂刑事役の岡本富士太氏の人気の高さにも触れられていた。
 当日の撮影所では女子高生ファンに質問攻めにされ、汗だくだった様子が面白可笑しく
 紹介されていた。
 
 午後8時から関屋警部補役の原田大二郎氏が撮影所入り。
 Gメン本部で開かれる宴のシーンの撮影であった。撮影に用いられる酒やビールは
 ”消えもの”といって撮影後は俳優やスタッフの胃袋におさまることになっているそうだ。
 関屋警部補も大いに飲みまくった様子が記されていた。
 そして「Gメン75」が76年3月末で終了する予定もあったが、好評を博し、秋まで延長
 決定がなされたという興味深い内容も掲載されていた。
 
 また、原田大二郎氏の降板後、横光勝彦(現・横光克彦)氏がレギュラー入りすることに
 なっているとのことにも触れられていた。
 この特集記事が掲載された「平凡スタア」は2月発売、制作は1月と思われるため、
 ドラマの制作サイドとしては、番組改変期の「白バイ警官連続射殺事件」を登場編として
 考えていたのかもしれない。(この作品予告は<特報>予告であった)
 2000年10月にスペシャル版として復活した新「Gメン75」が主に「白バイ警官連続射殺
 事件」を下敷きにした作風だったことから推察すると、あながち的外れとも思えない。
 スペシャル版は当時のレギュラー登場プロットを手直したのでは・・と思えて仕方ない。
 推測通りとすれば、おそらく当時の企画段階では、県警ぐるみの隠蔽工作に気づいた
 刑事役としての登場だったに相違ない。
 
 
 
 
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