Gメン75制作エピソード −今回は「週刊TVガイド」誌より要約、引用− ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _) |
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領土問題の悲劇! |
No.283 オホーツク海の幽霊船 (脚本)山村英司、高久進(撮影)内田安夫(監督)堀長文 ★詩人で歌手の千葉裕にも注目!! −週間TVガイド誌(80年・11月)より− 貴方の瞳に映る 自分を見つめる そんな愛の一時を 大切にしたい・・・ 誰の詩だと思いますか? 実は作者は千葉裕。毎回華麗なアクションを見せている彼だが、シンガー・ソングライター として四年前にデビュー。詩集は数冊あり、来年はLPを出す予定だ。 そんな彼に「番組でも歌って!」とGメンファンから熱い声援が・・・。 左:週間TVガイド、右:ザ・ベストワン両誌のGメンPR記事より 九州地方の新聞記事 ======================================================================== ★当時人気の若手Gメン・田口刑事役の千葉裕氏は作詞もするシンガー・ソングライター という一面を持っていた。しかしファンの熱望にもかかわらず残念ながら番組の中で、 その勇姿を披露されることはなかった。 上記の記事は以下に紹介する作品のあらすじの前に掲載されていた。 さて、今回は沖縄シリーズを彷彿させるような史実を絡めたフィクションの面白さが堪能 できる作品。ゲストに原泉さんや河合絃司さんも!国家問題に押しつぶされるような 悲痛な演技が光っている。 謎めいた連続殺人の裏に、渦巻く北方領土問題。そしてその大きな問題に絡む様々な 人間模様が見るものを画面から離さない。 実在する国名をぼかしたままストーリーは重々しく展開するが、誰が見てもどの国を 指しているのかがわかるようになっているところがGメン75らしい。 Gメン75はTV映画界のゴルゴ13とも言えよう。 沖縄3部作や今回など、果敢にタブーに挑戦する当時の制作スタッフの心意気に脱帽 する。 ”現実”を”虚構”に組込み問題提起するラストは沖縄シリーズほど説得力はないが、 不気味なほど”現実”を見せ付けてくれる。80年作品の中で心に残る一作である。 ======================================================================== −あらすじ− |