Gメン75制作エピソード −今回は「週刊テレビ番組」「週刊TVガイド」誌より要約、引用− ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _) |
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↑草野VS鬼沢? 滝壷での格闘も見所 |
>>エピソードガイトへ 78ハードアクションシリーズ第2弾 No.165 ジープに乗った悪魔 (脚本)池田雄一(撮影)下村和夫(監督)内藤誠 ★”刑事ドラマ”テコ入れ!?大仕掛けアクションで競う −週刊テレビ番組(78・6.24→6.30号)より− ・・・(略)吊り橋を爆破、ジープが谷底に転落するというアドベンチャーシーンを用意して いる「Gメン75」。28日放送の”ジープに乗った悪魔”での話だが、仕掛けは映画なみの 大がかりなもので迫力満点。草野刑事・倉田保昭の決死のアドベンチャーシーンも 予定されている。・・・・(略) ★一触即発!スリル満点−週刊TVガイド誌より− すさまじい爆発音と爆風、そのなかにまきこまれたGメン草野刑事の運命やいかに?! 「Gメン75」今晩は、好評のハードアクション・シリーズの第二作「ジープに乗った悪魔」。 悪魔というのはニトログリセリン。となると今晩のストーリーの下敷きになっているのは 「恐怖の報酬」というわけ。すなわち、一触即発のニトロを積んだジープが朽ちかけた 木橋を渡る。めり込むタイヤ、きしむ橋、ニトロの入った木箱が揺れる。 ・・(ストーリー紹介)・・突然、橋桁が崩れ、ジープは大きく傾いた。轟音とともに大火柱 が・・・。セッタイ釘付けになるから、雑用は早めにすませて。 当時のTVガイド誌記事(提供:睡蓮75さま) ★ハードボイルドは即ち人情劇なのだ−週刊TVガイド誌より− 銃撃戦、カーチェイス、爆破・・と刑事もののアクション化が目立つ昨今だが、「Gメン75」 も6月3日放送の「警官だけを殺せ!」が好評だったことに気をよくして、月に一度の <ハード・アクション・シリーズ>を入れることになった。 もともとハード・ボイルドが看板で、刑事以外の主人公は毎回ほとんど死ぬ結末が多かっ たのだが、物語自体は社会派、人情派が主流を占めていた。 月に一度、倉田保昭らの若手組活躍編を今度は前面に押し出してのこと。 29日放送の「ジープに乗った悪魔」が二回目となる。・・・ ======================================================================== ★週刊テレビ番組誌の放送予定日はおそらく29日の誤植であろうと思われる。 実際の放送日は78年の7月22日であったことから、予定より一週間早くON AIRされた のである。それだけ期待が込められた作品だったと思われる。 「キイハンター」で好評を博した山岳アクション編を彷彿とさせる雰囲気ではあるが、 上記の予定から若干変更を余儀なくされたアドベンチャーシーンもあった。 当初は「アイフル大作戦」No.3「ハラ!ハラ!殺人ドライブ」で谷隼人氏が演じたアクション の再現を狙ったとも考えらえる雰囲気が漂っていた。 この手のエンタテインメント性は、近藤照男氏が最も得意とする分野であるが、「バーディ 大作戦」終了後の「Gメン75」では、必然性のあるアクションのみに押えられていた。 古くは「ザ・ガードマン」、「キイハンター」、「シークレット部隊」、「東京バイパス指令」など がアクション全盛期のドラマであったが、アクションをウリにするドラマの乱立が視聴者 に飽食感を抱かせ、「太陽にほえろ!」や「夜明けの刑事」のような人間性に焦点を 当てたものが好まれるようになった。 しかし大量生産された刑事ドラマ全体のパワーダウンも否めず、視聴率も下降気味。 そんな背景もあったのか、77年放送開始した「大都会PARTII」から、”刑事ドラマ”に 再びダイナミックなアクションが戻って来た。 しかし「Gメン75」、「大都会PARTII」など、この時期のアクション路線は、人間性の描き 方とアクションのバランスが実に上手かったと思う。 上記「週刊テレビ番組」誌では、「Gメン75」のほかにも、「太陽にほえろ!」(凶器)での 藤堂ボスのボディアクションシーン、「七人の刑事」でのヘリ、モーターボートアクション、 「特捜最前線」での列車の上でのアクションシーンなどが紹介されていた。 さて、今回の「Gメン75」。大掛かりなアクションシーンばかりが話題になったが、 一捻りしたドラマ展開、史実を絡めたテーマにもご注目。 |