Gメン75制作エピソード −今回は「週間テレビ番組」誌番組解説欄より要約、引用− ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _) |
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★★ ↑ 誤認逮捕が招いた悲劇 と警官の苦悩・・・ |
No.130 一卵性双生児殺人事件 (脚本)高久進(撮影)吉田重業(監督)山内柏 (出演)峰岸徹、織本順吉、竹井みどり、近藤宏、奥村公延ほか ★−週刊テレビ番組誌−より <エピソードガイドへ> 今晩は、一卵性双生児役に峰岸徹が初めて挑戦。 「映画のテクニックである程度カバーできるとはいえ、神経を遣いました」と峰岸。 役づくりに苦労の連続だったとか。 ======================================================================== ★テンポの良いカーアクションで始まった今回。そしていつになくなごやかな雰囲気で 始まるGメン本部での一幕。出だしとは対照的でドラマが進むにつれ、追う者と追われる 者双方のぶつかりあい、それぞれの苦悩を丹念に描き出す高久進脚本の面白さが堪能 できる構成となっている。 誤認逮捕の末、取り返しのつかない結果を招いた初老の警官の苦悩を軸に、憎悪に 燃える双子の兄弟の悲劇をも浮き彫りにするハードボイルドタッチの傑作。 特にこの時期の『Gメン75』は重厚なテーマでじっくり見せてくれる。 難しい二役を見事に演じきる峰岸徹氏や、同一画面で二役を自然に映す映像テクニック など見所も多い。画面から目が離せなくなる重厚な展開から一気に鮮烈なカーアクション へと突き進むクライマックス!静と動のバランス感覚は『キイハンター』などで培われた 制作スタッフの力量が感じられる。 今回の白バイ・チェイスは『Gメン』アクションの中でも一級のものではないだろうか。 77年度の中でマイベスト10を選ぶなら、迷わず入れたい傑作である。 |