メン75制作エピソード  
        −今回は「週間TVガイド」誌番組解説欄より要約引用

 ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。
 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。
 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には
 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。
 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。
 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _)




 

 ■■■番宣写真より■■■
 近藤照男プロデューサーをはじめ
 藤田三保子さん、宮内洋氏、
 小川真由美さん、大川栄子さんら
 往年のレギュラー陣のお姿が。
 
 


 No.128
 六万五千円の警察手帳 
        (脚本)池田雄一(撮影)下村和夫(監督)山口和彦

 ★土曜の夜に500回−週刊TVガイド誌−より >>エピソードガイド
 
公害病、大学闘争、万博、成田闘争、ディスカバー・ジャパン、ニクソン訪中、連続企業
 爆破、ロッキード事件・・・・現代史と並行して500週、土曜の夜のテレビの中で悪を追い
 つづけた男、丹波哲郎。
 昭和43年4月6日にスタートした「キイハンター」から始まって「アイフル大作戦」「バーディ
 大作戦」と終始30%に迫る高視聴率をとり続けながら、「Gメン75」10月29日放送で
 丹波は500本出演を達成した。
 歯切れのいい共演者たち、深作欣二、佐藤純弥(現・佐藤純彌氏)をはじめとする実力派
 のスタッフにも恵まれ、丹波自身がこの番組によせる愛情はすこぶる大きい。
 500本出演の労をねぎらうパーティもこのほど開かれたが、根っから陽気な丹波のこと
 「ムサ苦しい男はよして、若い女性だけ招待しよう」と冗談が出るほどに上機嫌だった。
 あわせてこの秋には「研鑚怠ラズ進境顕著ナルヲ認メ」られ、将棋二段を免許されてる。

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★丹波御大、出演500回記念の盛大なるパーティーだったそうだ。
 但し、連続出演ではなく、番組拘束500回目と言った方が正しいと思われるのですが。
 (失礼しました^^)
 「キイハンター」黒木鉄也役以来、一連のシリーズには欠かせないキャラクターとして
 親しまれてきた丹波哲郎氏。トレードマークの黒いソフト帽に黒スーツを基本にした
 スタイルは土曜夜9時のイメージとして定着していった。
 あれから24年(2001年時点)。いつまでもお元気で私達をアドベンチャー・ワールドへ
 導いていただきたいものである。

 
★さて、今回。
 刑事になりたくてもなれなかった男・俊とGメン・中屋武のヒューマンストーリー。
 父親を殺され、その犯人を捕まえたい一心で勉強し警察官採用試験に挑んでトップ合格。
 しかし、追い詰められた母親がふと犯した犯罪歴により一転不採用。
 その事実を母親に告げず、刑事を装い独自に真犯人を割り出した末の悲劇的な結末。
 情熱を持ってしても突破できない警察の採用規定という現実の壁。
 世の中には自分の意志ではどうにもならない事があるという<現実>を痛烈に感じ
 させてくれる。
 真犯人逮捕を見て涙を流しながら絶命する俊。男の名を叫びながら駆け寄る中屋。
 同期だったかもしれない男と男の追うもの追われるものという構図を越えたラストシーン
 が涙を誘う。
 悲劇的な結末に触れた立花警部補の目に光るものを逃さないカメラマン・下村和夫氏の
 職人技にも脱帽である。思わず見入ってしまう辛口ハードボイルド・ドラマの傑作であった。
 

 
 

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