メン75制作エピソード  
        −今回は週刊TVガイド誌より引用

 ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。
 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。
 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には
 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。
 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。
 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _)




 

 2代目女性Gメン
 速水涼子刑事

 
 
 
 
 


 
■放送当時の話題■
 ★なりふり構わずハッピーにひた走る・・週刊TVガイド誌より(77.9.2増大号)
 
女Gメン速水涼子は、とにかくよく走る。思いつめた表情で走る。
 それが唯一の演技なのかもしれない。が、走り抜き、ゴールに到達した時
 、どんな女優に変身するか−。


  

 「マリア、いまは水を得たサカナみたい。
 とてもハッピーなの」。
 5月に「Gメン75」(土夜9:00TBS系)の
 速水涼子役に抜てきされて三ヶ月。

 よほど、ここの水に合ったのか、「五キロも
 太っちゃった。いま五一キロ。ごはんがすごく
 おいしい。なんたって一日四回も食事するん
 です。けさもごはん二杯も食べちゃった」。
 
 画面では、犯人を追ってとにかくよく走る。その活力源はごはんというわけか。
 「そんなによく走るかしら。きっと足が丈夫にできてるのよ」。
 すらりと伸びた足をピンとふり上げた。
 第一回目の香港ロケでは、坂道をフーフーいいながら走りまわり、ついにダウン、
 寝込んだこともある。
 「でも、セリフだってちゃんとあるんだから、そっちの方も気をつけて見て下さい」。

 東京・練馬の東映撮影所。
 隣の部屋では”Gメン”の撮影中。
 「マリア〜ッ」のスタッフの大きな声。出番。
 一目散に走り出す。
 約十分後、「どうもお待たせしました」。
 五分後、「マリア〜ッ」。
 また走り出す。

 三年前までは、ゴールデンハーフの一員だった。
 歌はもう自信がないから、やめたいという。いまは”女優”森マリア。キリッとした表情で、
 「マリアの演技はどう?」と逆に問いかけてくる。
 「まわりが強い男の人ばかりでしょ。だからマリア、少しは女のやさしさを出してみたいの。
 でも色っぽいのはダメね」。

 ・・・(略)・・・

 「お母さんがセリフにカナをふってくれるからいいけど、本当の意味がわかるまでには
 ふつうの人の何倍かはかかっちゃう」。
 で、深夜、和英辞典と首っぴきになることが多い。

 ファンの反応が気になるらしく、「男性からのって少ないの。女の子ばっかり、それも
 中学生とか高校生。拳銃の構えがいいとか、センスがいいとか。本人が気にしている
 ことを、手ばなしでほめられれても困っちゃう」
 といいながらも、まんざらでもなさそう。
 撮影に入れば、丹波哲郎らと食事に行ったり、伊吹剛に弁当をつくってあげたり、毎日
 が楽しい。

 「きょうはとくにハッピー。新しいクルマが来るんです。ビュイック・ラクサス」。
 真っ赤なボディーだ。「マリア、色と同じで燃えてるの」と目を輝かせて、
 「ロケが終わったら富士の方まで飛ばそうかな」。
 
 ・・・(略)・・・
 
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★「連載ぴいぷる」特集記事からの抜粋です。
 当時の撮影現場の様子を垣間見ることが出来る部分を紹介させていただきました。
 犯人を追ってよく走る、、といえば何やら初期の関屋警部補を思い起こしてしまうが
 初の活躍編であるNo.106「
女刑事殺人第一課」で草野刑事とともに九龍城難民街を
 歩くシーンは新加入のGメンという雰囲気がいっぱいで新鮮だった。
 速水涼子刑事の肉親の悲劇、Gメンとしての第一歩を踏み出す過程が描かれた重要な
 作品ゆえ、いつの日かDVDソフトのラインナップに加えていただきたいものである。


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