Gメン75制作エピソード −今回は「週間TVガイド」誌より要約、引用− ☆本放送当時、「週間TVガイド」誌などに作品のあらすじが掲載されていたのは、皆さんご存知かと思います。 作品によっては、あらすじのみならず撮影秘話や面白いエピソードが添えられていたものもありました。 本放送をご覧になられた方には、その時の雰囲気を懐かしんでいただき、ご覧になられたことがない方には 当時の空気を少しでも感じていただけたら・・と思います。 てもとにある資料に基づき、紹介して行きます。末期の方が掲載枠も大きいため順に遡って行く予定です。 全話揃っていませんので、あらかじめお断わりしておきます。(_ _) |
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↑警視庁の中にいた アメリカ・マフィア 「コーザノストラ」 |
No.1 エアポート 捜査線 (脚本)高久進(撮影)下村和夫(監督)鷹森立一 (出演)川地民夫、田中真理、寺田農、室田日出男、田中浩、中田博久、宗方奈美ほか ★鳩子が女刑事に−週刊TVガイド・コミコミコーナーより− 評判番組「バーディー大作戦」が来週で終わって、24日からは新番組「Gメン’75」(仮題) が登場。 ハードボイルドタッチで七人の秘密警察官の活躍をえがきだす、ひと味ちがった刑事もの。 この七人の中の紅一点が、「鳩子の海」の藤田美保子。語学たん能で、インターポール にも顔が広い国際的な視野にたつ外事課勤務の女刑事という役。 スポーツも万能で、大の男を軽々と投げ飛ばしたりすることになっている。 「おまけに衣装はスポーティなものからドレッシィなものまでさまざまなんですって。 うれしいわぁ」と藤田美保子、ニコニコだ。 「こんどはホームドラマではないものに出たいと思っていたので、当分はこのGメンに打ち こみます」という。 彼女のほかには、この時間枠にすっかり固定している丹波哲郎、倉田保昭、藤木悠たち に、岡本富士太、原田大二郎、夏木陽介のめんめん。 ←岡本富士太さんを投げ飛ばそうとしている藤田美保子(現:三保子)さん ★藤田美保子が女Gメンで−週刊TVガイド・第1回記事より− 新番組「Gメン75・エアポート捜査線」 国際犯罪をはじめ現代社会が生み出すさまざまな事件に七人の秘密警察官が挑む。 七人のなかで、紅一点は「鳩子の海」の藤田美保子。 語学たんのうで、スポーツは万能、才色兼備の女Gメンという役に「派手なアクションと 目のさめるようなファッションをお見せします」とハッスルしている。 ←記念すべき第一回の番組解説記事 ★「Gメン75」さよならアルバム どんな種類の犯罪にも首をつっこめる自由な刑事集団だ! −女性自身 記事より抜粋− 本誌:Gメンというと、すぐあのタイトルバックのシーンが目に浮かぶのですが・・・ A :7人のGメンが空港の滑走路を、足並みそろえて歩くシーンですね。 C :あれは、スタート当時は羽田空港だったんですが、その後撮影許可がおりず、 自衛隊の館山ヘリポートとか、焼津基地とかを転々としました。 B :そういえば、あのシーンの撮影には大変苦労しました。 当初トランシーバーを使えなくて(予算的に買えなかった)、助監督がカメラから Gメンのところまで全力疾走で伝令にいったり、Gメンのほうも歩くラインがわか らず、カメラからはみ出てしまったりで、NGの連続でしたね(笑い)。 ”Gメン”とは GOVERNMENT MEN の略。警視庁の外部特殊チームで、犯罪の 種類にとらわれず、殺人であれ、麻薬密輸であれ、何にでも首をつっこめる自由な 刑事集団という設定でスタートした。 週間TVガイド誌新番組カラースポットより ★「Gメン75」ノベルズ(ペップ出版刊)−まえがきより− こうして選ばれた黒木警視を頂点とする七人の”Gメン75”−同僚にも自分の身分を 明かせない−のメンバーは、最初から一同に会してスタートしたのではない。 冒頭にも述べたように、昭和五十年(一九七五年)の事件をきっかけに最初は取り敢えず 一つの特設プロジェクトとして結成されたのである。 この事件の最中に顔を合わせるまでは、お互いに何の面識もなかったのである。 そして、”Gメン75”の発足にあたって、黒木警視は直接、総監から、一つの条件をつけ られていた。この同じメンバーを使って、更に一つの事件に立ち向かうこと、その結果と 適正から、”メンバー個々の人選は改めて行う”という− ★女刑事役に取り組む藤田美保子 鳩子 ヘンシーン!−週間テレビファンより− 茶色で統一したガルボハットにマキシスカート、そして真っ白なブラウス− 鳩子のドレッシーな変身ぶりで話題を呼んでいるのが新番組「Gメン75」。 藤田美保子の役どころはスポーツ万能で語学も堪能な秘密警察の女刑事。 ホームドラマからアクションドラマへと180度の転換に「初心に返ってがんばります」 と意欲を燃やしている。 ◆7人の秘密警察官 前列左から原田大二郎、丹波哲郎、藤田美保子 後列左から岡本富士太、藤木悠、夏木陽介、倉田保昭 ◆「ソフィア・ローレンそっくりだよ、うん」 クランクインから和気アイアイの丹波哲郎と藤田美保子。 《 以下、第一話・作品紹介記事より 》 「鳩子の海」で売り出した藤田美保子が、ホームドラマから一変、女刑事に扮して大活躍 する話題作。 彼女の役どころは、語学堪能、インターポールにも顔のきく外事課勤務の秘密警察官。 週刊テレビファン掲載の第一回解説 ★貴重な放送第一回を収録したテレビ誌を入手。(木林森さん提供) オープニング、エンディングの撮影時に取材したものと思われる。今だかつて見たことのないアングルの 番宣写真も新鮮だ。(週間テレビファン 昭和50年5月30日号〜葛、同通信社刊) ======================================================================== ★都会的で華麗な刑事ドラマ「Gメン75」がスタートした記念すべき第1回。 「キイハンター」からのスパイアクション映画風の雰囲気を継承しつつ、コミカルタッチの 作風を排し、ハードな部分のみを強調したしゃれたハードボイルドタッチの刑事ものとして 登場。 初期は、当時国民的人気を博したNHK朝の連続ドラマ<鳩子の海>(74年)で一世を 風靡した<藤田美保子(現・藤田三保子)>さんをクローズアップした番宣が目白押しで 人気番組だった「バーディー大作戦」までのイメージも崩すことなく新鮮さを・・といった スタッフのご苦労も垣間見える構成だった。 主題歌もテーマ曲も、前作までの軽快さを排し、より落ちついた雰囲気の曲に模様替え されての登場。 ドラマ展開は、まだ痛快アクション路線を踏襲していたが、回を重ねる毎に、徐々に 人間ドラマとしての地位を確立して行くのであった。 山陽地方の新聞記事 また、「キイハンター」同様、第1回から<Gメン>組織が設立されたわけではなく、本編は あくまで<Gメン>となるメンバーの顔合わせ的な内容であった。 バイタリティあふれる若きエリート警部補・関屋一郎を中心とした<Gメン>が設立される のは第2話であった。 黒木警視をはじめ、草野、山田・・と続々登場するのだが、テンポもよく、無駄のない 展開が絶妙である。各ロール毎に観ていくと、クライマックスの連打といった感じが伝わって 来る。見せ場の連続である。そして悲哀を込めたエンドへと一気に突き進むドラマ構成。 リアルタイムでは見逃したものの、地上波再放送で初めて観た時の感動は、今も昔も 変わっていない。尚、この作品のプロットは後の No.307、308 でも使用された。 |