プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・


          


No.101 
裏切者 
       の墓標 
     
   (70年3月7日放映)
  
 

 脚本・池田雄一  撮影・下村和夫
 監督・村山新治
 出演者・啓子、吹雪、島、ユミ、風間 
 主役・啓子、吹雪
 ゲスト・岡田真澄、国景子、ロバート・ダンハム、
 ジョセフ・トーヤ、永山一夫ほか
 

    

 
 ■シナリオナンバー98
  仮題も「裏切者の墓標」







 

 ☆セスナを使ったアクションシーンも見所のハード・ボ
 イルドタッチのスパイアクション。
 今回は諜報部員の宿命と裏切りへの苦悩、そしてその
 末路を意外性に富む展開でスリリングに描く。
 ゲストの岡田真澄さんが某国大統領配下の将軍と、彼に
 瓜二つの諜報部員の二役を好演。
 心理描写が多い今回の内容をいたく気に入られたとか。
 この回の視聴率をぜひ聞かせてほしいとスタッフに頼ま
 れたという裏話が週刊TVガイド誌に記載されていた。
 実はこの作品、撮影は1月中旬で2月上旬の放送予定
 であったが、TBS側の事情で延期されていたらしい。
 岡田さんは自分の演技に原因があるのでは?と心配
 されていたとのこと。芸熱心な姿にTBS宣伝マンも
 驚かれていたと記されてあった。

 シナリオとの大きな相違点はないが、ラストのシーン51。
 空を見上げるキイハンターは、啓子、吹雪、風間、島、
 ユミの5人の予定だったが、本編ではユミを除く4人に
 変更された。
 

−あらすじ−
 世界平和会議が日本で開催されることになり、某国大統
 領が来日した。彼はその席上、ある国の独裁政権の陰
 謀を暴き独自に平和を取り戻そうと計画。
 本国から陰謀粉砕に必要な機密書類を運んでくるライト
 将軍を待っていた。だが、将軍は羽田空港から何者か
 に拉致されてしまった。大統領の警護を担当していた
 キイハンターの啓子と吹雪は将軍と瓜二つの男がいる
 ことをつきとめる。
 その男は国際警察の秘密捜査官・田宮だった。
 田宮はライト将軍暗殺を企む秘密組織に捕らえられ5年
 もの間拷問を受け、国際警察を裏切った男だった。
 そんなとき、ライト将軍からの連絡が新聞に載った。
 啓子は指定された場所へ向かい、大統領の秘書・クララ
 と会う。クララは将軍が秘密組織に捕らえられたことを
 告げる。啓子は大統領の密使に化け、クララの手引きで
 将軍を救い出したが・・・。



 


No.102 
女の 
     死刑実験室 
     
   (70年3月14日放映)
  
 

 脚本・高久進  撮影・林七郎
 監督・小西通雄
 出演者・啓子、吹雪、島、ユミ、風間 
 主役・ユミ
 ゲスト・ナンシー・ホップ、八名信夫、滝田祐介、
 高須賀夫至子、田島和子ほか
 

   

 



















 

 ☆数百億円の遺産争いに挑むキイハンター・啓子、ユミ
 風間らの活躍を描く。
 遺産争いのストーリーは後の『アイフル大作戦』へと
 継承されて行く。『アイフル大作戦』No.17「
美女の顔紛失
 事件
」タッチのスリラー・サスペンス。
 おそらく同一プロットと思われる。再放送化が成された
 際に検証してみたい。
 女性の皮膚を移植し続ける恐ろしい犯罪に立ち向かう
 キイハンター・ユミたちの活躍をスリリングに描く。
 登場人物のどんでん返しも見物。
 いよいよモノクロ編も残すところあと2話分のみとなった。
 時代の流れで『キイハンター』も『プレイガール』、『ザ・ガ
 −ドマン』、『特別機動捜査隊』などとともにカラー化の
 道を歩むことになる。
 

−あらすじ−
 ロマノフ王朝の遺産相続人・ナターシャ王妃は数百億
 円ともいわれる遺産をジュネーブで相続することになった。
 ところが継承式を前にドライブしていた王妃は野見山と
 麻美と名乗る日本人の殺し屋の運転する車に追突され
 乗用車ごと崖から突き落とされた。
 野見山らは遺産を狙うものたちが雇った殺し屋だった。
 王妃は命を取り留めたものの、顔に火傷を負ってしまっ
 た。王妃の側近・千賀は整形外科医の名医・立石に
 手術を依頼する。だが、整形手術をするには美女の顔
 の皮膚が4人分必要だった。
 そんなとき、女子プロボウラーが蒸発するという事件が
 立て続けに発生した。
 キイハンターの風間らはボーリング場で消息を絶つ美女
 たちの謎を調べ始めた。
 ユミはボーリング場で不審なボウラーを発見するが王妃
 の遺産を狙う一味に捕らえられてしまった。そして謎の
 別荘に連れて行かれる・・・。



                              
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