プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・
No.95 俺は世界の 賞金稼ぎ (70年1月24日放映) |
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脚本・山崎充朗、江連卓、高久進 撮影・村上俊郎 監督・小西通雄 出演者・黒木、啓子、吹雪、ユミ、風間 主役・風間 ゲスト・フランツ・グルーバー、深江章喜、北原義郎、 中井啓輔、滝左太郎ほか |
☆孤島を舞台に展開する風間くんのアクション編。 【キイハンター ブラウン管破りの大アクション篇 鋭い眼光!俊敏!軽業師も舌を巻く千葉真一】 とTVガイド誌番宣記事が本編の見所を捉えている。 舞台の海龍島は架空の島であるが、実際のロケ地は 不明。 今回は風間くんこと千葉真一氏の魅力爆発! スリルいっぱいの展開と拷問される風間くんのシーン等 に流れる初期の劇伴が緊迫度を高めている。 黒木ボス、吹雪さんのクライマックス・シーンは実に爽快。 一級のアドベンチャー作品に仕上がっている。 −あらすじ− FBI指名手配の宝石密輸商・ドナルド、ソ連秘密警察 (KGB)指名手配の逆スパイ・ジャボニフラスキー、 フランス警察指名手配・ジョアンナが次々と葬られた。 彼らは全て賞金がかけられていたならず者。 ある日、啓子とユミは、とあるバーで張り込みをしていた。 狙う獲物は国際警察指名手配の麻薬シンジケートの男。 だが、その男も二人の眼前で殺された。 背後に見え隠れする賞金稼ぎの殺し屋の存在が明るみ に・・・。 そんな時、黒木は元国際シンジケートの幹部・キニスキー が組織を裏切りサンフランシスコから逃亡、日本へ向かっ たことを突き止める。 彼は日本側のボス・氷室に匿われているらしい。 国際警察は組織の全貌を掴み、組織壊滅のため捜査を キイハンターに託した。 黒木はキニスキー逮捕のため行動を開始する。 だが、シンジケートは裏切り者キニスキーに賞金10万 ドルをかけたことから世界中の賞金稼ぎと称する殺し屋 が続々と来日する。 彼らに先を越されてはならないと考えた黒木は風間を 賞金稼ぎの殺し屋に仕立て上げ、氷室のアジトがある 孤島・海龍島へ送り込んだ。 そこで風間は氷室らの配下、世界中の賞金稼ぎと死闘 を展開する羽目に・・。 |
No.96 死刑結婚式 (70年1月31日放映) |
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脚本・高久進 撮影・村上俊郎 監督・小西通雄 出演者・啓子、吹雪、島、ユミ、風間 主役・吹雪 ゲスト・南原宏治、原 知佐子、田口 計、中井啓輔、 江角英明、河合弦司ほか |
☆今回は『Gメン75』No.29と同じサブタイトルだが、内容 は異なっている。 興味深いのが若干設定は異なるものの、No.15「密輸 死体」とほぼ同じ展開でドラマが進行する点である。 「密輸死体」は『キイハンター』No.96「死刑結婚式」を ベースに手直しされた作品であった。 舞台は山梨県の河口湖。非情な暗殺者たちとの死闘を 展開する吹雪一郎の活躍が堪能できるハードボイルド アクション編。 尚、クライマックスで使用された吹雪さんのアクション・ シーンの一部はカラー編オープニングに再利用された ものであることが判明した。 −あらすじ− 死刑囚の南条が刑の執行前夜、仲間の手引きで脱獄 した。アメリカで国際麻薬組織の幹部だった南条は日本 へ逃亡したが、自分を追って来たFBI(アメリカ連邦捜査 局)捜査官・朝比奈の手により逮捕された。 朝比奈は組織のボスを射殺し組織を壊滅させていた。 そのことに恨みを抱いた南条は朝比奈に復讐しようと 企んでいたのだ。 南条が脱獄した翌日、吹雪は啓子と島を連れて湖畔の 教会へ向かった。朝比奈の結婚式に列席する為だ。 彼はFBIを退官し今は人里離れた山荘で暮らしていた。 朝比奈は吹雪がFBIに在籍していた時の先輩だった。 一方、脱獄囚・南条は結婚式を挙げた朝比奈と美佐 を狙っていた。 吹雪らキイハンターは朝比奈暗殺計画を知り、彼を ガードすべく行動を開始する。 だが、南条の仲間は既に朝比奈の山荘を包囲し、電話 線を切断、車も破壊し襲撃の機会を狙っていた。 吹雪と朝比奈、美佐は外部との連絡を絶たれ、山荘に 孤立する・・・。 |