プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・


          


No.91 
サギと殺しの 
       集団旅行 
     
   69年12月27日放映)
  
 

 脚本・池田雄一  撮影・東光一
 監督・山内柏
 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間 
 主役・啓子
 ゲスト・丹羽又三郎、団巌、若月たけし、穂積隆信、
     上田忠好、国景子、上田吉二郎ほか   


     

 









 

 ☆ことしも、いろいろなことがありました。
 でも、あざやかな事件解決は、あいかわらずのキイハン
 ター。さて、本年最後の事件は!?
 6人のハンターも、一年の総まとめアクションを展開
 します。おたのしみに!!−週刊TVガイド誌より−
 キイハンターたちがてんやわんやの大活躍!
 静岡県は浜名湖での洋上アクション。年末らしく一年の
 憂さをぶっとばす痛快な作品に仕上がっている。
 
 
−あらすじ−
 69年年末。忘年会を静岡の浜名湖で開こうとした黒木ら
 キイハンター。啓子が準備のため現地へ飛んだ。
 その頃、湖畔のホテルでは宝石店を襲撃したギャング
 3人組が仲間の一人を殺し、浜名湖に沈めていた。
 一方、同じホテルでは3人のサギ師が石油成金の
 花園を騙して大金を巻き上げるため、浜名湖の湖底
 に油田があると見せかけ、湖底を爆破しはじめた。
 その爆破で、3人組ギャングが沈めた死体が浮かび
 上がってきた。慌てるギャングに啓子は事件の匂いを
 かぎつけ捜査を開始する。
 啓子の連絡で、黒木らはギャングとサギ師の二つの
 犯罪グループを追う羽目になる。



 


No.92 
今年もよろしく 
    世界殺人協会 
     
   (70年1月3日放映)
  
 

 脚本・高久進  撮影・下村和夫
 監督・竹本弘一
 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間 /壇 
 主役・風間、壇
 ゲスト・田島和子、近藤宏、上野山功一、ミスター珍
 ほか
 

   

 ■シナリオナンバー92
 原題年賀状の発信は世界殺人協会
 役名:藤倉亜紀、乾、日高、仲上、曾根、藤倉、
 外人A、B、男、配下たち
 擬斗:日尾孝司
 出演回数:黒木・・・3シーン
 啓子・・・8シーン
 吹雪・・・38シーン
 島・・・2シーン
 ユミ・・・9シーン
 風間・・・54シーン
 壇・・・41シーン


 

 
 壇の約名はあるものの宮内洋氏の名はまだ空欄である。
 宮内氏以外のキャスティングも予定されていたのであろうか?


 

 ☆今回より国際警察特別室所属の若手捜査官役で
 宮内洋氏がセミレギュラー入りする。<次は
No.103
 役名は『キイハンター』の原点でもある『スパイキャッチャ
 ーJ3』(NET<現:テレビ朝日>木曜夜7:00〜7:30
 放送:1965.10.7〜66.3.31)で川津祐介氏が
 好演した【壇俊介】。
 壇 俊介の約名の由来は、『暗殺教程』(光文社文庫)
 <都筑道夫著>に記されてあるので、興味がある方は
 ご一読下さい。

 さて、今回の赤いシグナルは・・・・
 キイハンターの風間を助けて裏磐梯を舞台に壮絶なる
 アクションを展開する。後のアクションスター・宮内洋氏
 のデビュー作でもある。この時の加入が9年後の
 『Gメン75』・島谷刑事を生み出すことになる。

 当時の宮内氏は、付き人をしながら声が枯れるまで
 発声練習をし、そのひたむきさが番組スタッフの目に
 とまり今回の起用につながったという。
 ヘリコプターを駆使した雪上アクションが見物!
 今回のタイアップは裏磐梯高原ホテル。
 
 尚、シナリオと本編では雪原でのアクション・シーンに
 かなり相違があった。
 まず主な変更点は、シーン82。シナリオでは崖から
 トラックの屋根に飛び降りる風間のシーンが本編では
 中止。停まっているトラックから出てきた悪党を倒す
 シーンに変更。

 シーン85では風間のマシンガンが火を噴き仲上と
 曾根の拳銃が弾け飛ぶ。本編では壇と風間がミスター
 珍氏と死闘を繰り広げるシーンに変更されていた。
 また、シーン87ではトラックに乗ろうとする風間と壇。
 本編では壇がスノーモービルに乗るシーンに変更。

 最も大きな変更点は、シナリオ上ではヘリコプターに
 乗り込むのは風間、吹雪、壇の三人だったが、本編
 では風間、吹雪のみ。壇は地上でスノーモービルを
 駆使したアクションに特化していることである。
 シナリオでは風間が縄梯子でまず地上に降下。そして
 壇も縄梯子で降下するシーンが予定されていたが、
 本編では風間のみ。

 空中の風間、地上の壇、と区分けすることで両者の魅力
 を最大限に生かそうとした工夫が感じられた。
 その他細かな相違点がいくつかあるが現地の天候、
 諸事情により臨機応変に書き換えられたと推測できる。
 本編では最後までスノーモービルで活躍した壇であった
 が、シナリオのラストシーンはコンテナトラックに乗って
 去る・・というものであったことを追記しておきたい。
  
 
−あらすじ−
 国際警察は新型地雷の入札情報をキャッチし、キイハン
 ターの黒木らに捜査を依頼してきた。
 入札場所は裏磐梯のとある高原ホテル。入札に加わる
 国際テロ組織の一員になりすまし新型地雷を押収する
 のが今回の任務だ。黒木の指令を受けた吹雪は、一員
 として死の商人に接近することになった。
 ホテルではメイドに化けたユミ、支配人に化けた啓子、
 そして風間が既に待機していた。入札に集まったのは
 外国人を含む4人。その中には謎の女・亜紀がいた。
 啓子らが裏工作をしたにもかかわらず亜紀が落札者と
 なった。風間と吹雪は亜紀に小型発信機を持たせ尾行
 を開始する。亜紀が向かった場所は鉱山の精錬所跡
 だった。そこには第二次世界大戦中、日本軍で地雷を
 作っていた藤倉博士がいた。亜紀は藤倉の娘だった
 のだ。国際テロ組織の一味・仲上らは、藤倉博士を利用
 しようとしていた。
 真相を知った風間がテロリストに射殺されようとした時
 組織の男が放った弾丸で風間は命を救われた。
 その男こそ国際警察本部が送り込んだ潜入捜査官・
 壇俊介だった・・!



                              
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