プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・
No.89 国際殺人銀行 奇襲作戦 (69年12月13日放映) |
−後編− |
脚本・池田雄一 撮影・下村和夫 監督・佐藤肇 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間 主役・全員 ゲスト・亀石征一郎、玉川良一、久米明、松岡きっこ、 川辺久造、八名信夫、永山一夫ほか ■シナリオ上の登場人物役名(後編)■ 早野勘平、キラー上野、千坂兵部、大野くろえ、 清水一角、伊賀、佐田九郎、男(ダイヤル屋)、 一刀のボーイ、警備員A、女A、 フルーツ堂の女の子、 ■擬斗(後編)■ 日尾孝司 ■シーン■ 前編:1〜100 後編:101〜175 ■キイハンターたちの登場回数(後編)■ 黒木:11シーン 啓子:19シーン 吹雪:19シーン 島 :17シーン ユミ :10シーン 風間:22シーン 村岡:なし |
☆シナリオナンバー89、仮題『続 スパイ忠臣蔵』。 豪華キャストで贈る忠臣蔵パロディの事件解決編。 『Gメン75』では連続モノは1冊のシナリオにまとめられ ていたが、『キイハンター』では前編、後編は各々 独立した冊子となっていた。(下記画像参照) 後編の出だしは前編の解説。芥川隆行氏の名調子で ドラマは進んで行く。 但し、シナリオでは本編とは異なり講談調のナレーショ ンが予定されていた。 「昭和元禄四十四年師走半ばのエアポート、真っ赤に 燃ゆる太陽の下、花がしぼめば人が死ぬ、スパイ 忠臣蔵の物語の発端でございます。・・・」 展開上は本編とシナリオには大差は無いが、ラスト (シーン175)は少々異なっていた。 シナリオでは突っ走る消防車が街を凱旋するが、 本編では左の画像の如く、Gメン歩きに変更されて いた。勘平が見上げた目の先にある芝高輪泉岳寺 のシーンもカット。 討ち入りの日を銀行の忘年会の日と定めた黒木たち キイハンターの奇想天外な攻防戦。 美女を侍らせ乱痴気騒ぎをする黒木ボス、 仏像に化ける島ちゃん、自衛隊不発弾処理班に 化ける風間くん・・など、笑いの見所も多い。 −あらすじ− 赤穂産業の浅野社長は自決へと追いやられ死亡。 毒ガスP−47が隠された金庫は厳重な警戒であった が、黒木たちは浅野社長の弔い合戦、目指す金庫 の攻略に乗り出した。 銀行の頭取・千坂兵部は、世界中の犯罪組織と癒着 した黒幕で、国際警察がマークしていた男だった。 隠し金庫には黒い証拠でいっぱい故、ガードは固い。 そんな黒木の下に、村岡室長からの指令が届いた。 国際的な怪盗・佐田が黄金の仏像を盗み手配された ので追えとのこと。それどころじゃないと指令を無視。 風間らに銀行奇襲の指示を下す。 金庫は大野くろえという女性が警備していた。 吹雪はくろえから金庫の図面を手に入れることに 成功。一方、黒木はとあるクラブで浅野社長の秘書・ 早野と美女を侍らせて騒いでいた。 そこへキラー上野と千坂頭取が入ってきた。その千坂 頭取宛に贈り物が届いた。贈り主は何と村岡室長が 黒木らに手配を依頼した怪盗・佐田からだった・・・。 <<前編に戻る |
No.90 殺し屋たちの クリスマスイブ (69年12月20日放映) |
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脚本・高久進、佐藤肇 撮影・村上俊郎 監督・佐藤肇 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間 主役・ユミ、島 ゲスト・宇佐美淳也、財津一郎、溝口舜亮、中村孝雄、 戸上城太郎、室田日出男、中原弘二 フランツ・グルーバーほか |
☆財津一郎氏の雄叫びも冴え渡る異色作。 ニセ札犯として捕まった島を救出するため、真犯人 を探すユミちゃんの大活躍。 クリスマスイブの夜から翌朝までに次々と出遭う事件 をオムニバス形式で描くクリスマスムードいっぱいの 56分。 ユミちゃんと老ギャングのふれあいも見所。 ユミちゃん役の大川栄子さんが初めてウェディング・ ドレスを着ての好演が当時話題に。 Gメン75で関屋警部補と相撃ちし絶命した遊佐哲治役 の溝口舜亮さんも宝石店を襲撃する健役で登場。 −あらすじ− クリスマスイブ、高級クラブに繰り出して騒ぎ明かした 島とユミは請求書を見てびっくり。 だが、ユミのバッグにはなぜか1万円札が5枚も入って いたので、それで支払いをした。 ユミは黒木と啓子が気を使ってくれたと感謝する。 そんな二人の前へ警視庁の刑事が現れ、島をニセ札 偽造犯人として連行した。 1枚残っていた1万円札には透かしがなかったが、ユミ は島の潔白を証明すべく、イブの夜に捜査を開始。 そこへペテンとスリにかけては右に出るものなしと 異名を取る<魔の指・ジョー>が現れた。 そして健と名乗る男、老ギャング・・と次々に謎の男 がユミの前に現れる。 |