プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・
No.87 女殺し屋 シカゴローズ只今参上 (69年11月29日放映) |
|
脚本・高久進、佐藤肇 撮影・村上俊郎 監督・佐藤肇 出演者・吹雪、啓子、ユミ 主役・ユミ ゲスト・宗方勝巳、人見きよし、谷村昌彦、海野かつお、 石井富子、ほか |
☆Gメン75でもお馴染み若き谷村昌彦氏をゲストに迎 えて・・・のお笑い活劇。 アメリカから来た女殺し屋に化けたユミちゃんが、ギャ ングのアジトに乗り込み大活躍。 おっかなびっくり拳銃を構えてプロの殺し屋になりすま すユミちゃんと奇妙なギャングたちとのやりとりにご注 目。ユミちゃん自ら”国際警察の一員”と初めて名乗る 作品でもあった。 尚、ギャングに踊りかかるユミちゃんのシーン。実は このシーンはカラー編オープニングタイトルで黄色の カラーフィルターを被せて使用されたものであった。 −あらすじ− ギャングの鬼丸は1億円の麻薬取引で相手を殺し、 現金を奪う計画を立てた。 取引の相手は秋月という男。だが、逆に秋月の策略 にひっかかり麻薬を奪われた挙句、新聞紙を掴まされ てしまった。怒った鬼丸は、秋月を殺し麻薬を取り戻そ うとアメリカから腕利きの女殺し屋を呼び寄せた。 殺し屋の通称は、シカゴローズ。 鬼丸は子分の野呂と出目(谷村昌彦氏)にローズの 滞在先ホテルに電話をかけさせる。 ところが、2人が電話番号を間違え、キイハンターの 部屋に電話をかけてしまったことから事件が発覚。 電話を受けたユミが、日頃のうっぷんをはらそうと、 単身捜査に乗り出した。 女殺し屋・シカゴローズに成りすまし、秋月の運転する 車の前に飛び出した。そして秋月に近づくことに成功。 だが、秋月はユミの行動に不信感を募らせ正体を 探ろうとする。そこへ本物のシカゴローズがユミたちの 前に現れ・・・・。 |
No.88 スパイ忠臣蔵 (69年12月6日放映) |
−前編− |
脚本・池田雄一 撮影・下村和夫 監督・佐藤肇 出演者・黒木、吹雪、啓子、ユミ、島、風間 主役・全員 ゲスト・亀石征一郎、玉川良一、久米明、川辺久造、 松岡きっこ、ロルフ・ジェーサー、稲吉靖、 永山一夫ほか ボスも正装で颯爽と・・・ |
☆68年10月放送の沖縄シリーズ以来の前・後編もの。 特にシリーズ名は記されていないが、年末特別企画 扱いのシリーズ。特番らしくゲスト陣も豪華版。 赤穂浪士の討ち入りをパロディ化した現代版・忠臣蔵 という触れ込み。黒木が殺し屋・大石良雄、吹雪が 殺し屋を仇と狙う堀部安兵衛に化けたり、キイハンター たちの浅野方への潜入ぶりが痛快。 大都会を舞台に、全員活躍の見応えある作品に仕上が っている。 歌舞伎でお馴染みの名場面を戯画化するという異色 作。前編ラストは『Gメン75』風の横並びがカッコイイ。 尚、EDの島&ユミのカットは何故かNo.75「悪魔を呼ぶ 女」より流用。(下記画像参照/撮影:村上俊郎) 気になる後編は現存するシナリオを基に検証してみたい。 −あらすじ− 赤穂産業の浅野社長は、太陽の光に反応して心臓を 止める殺人兵器・P−47を製造して造花に仕込んだ。 P−47は毒ガスである。これを東側某国諜報機関の リバーに売り渡し、国際スパイにのし上がろうと企ん だ。だが、スパイの大御所・キラー上野が所属する 諜報組織もそれを狙っていた。 キラー上野は、自分への挨拶抜きで兵器を取引しよ うとした浅野に腹を立て兵器を強奪。 これを知ったキイハンターの黒木は、浅野陣営に潜入 。P−47を押収し、諜報機関壊滅を賭けて行動を 開始した。 しかし、浅野社長がキラー上野に誘拐されたことから 計画は頓挫。P−47奪還を恐れたキラーは、国際 上杉銀行頭取・千坂兵部に頼んで、金庫にP−47を 隠す。黒木らは金庫襲撃計画を練る・・・。 >>−つづく− |