プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・



No.83 
霊柩車に乗った
      新婚旅行 
     
   69年11月1日放映)
 
 

 脚本・池田雄一  撮影・村上俊郎
 監督・山内柏
 出演者・黒木、啓子、吹雪、ユミ 
 主役・啓子、吹雪
 ゲスト・田武謙三、富田仲次郎、室田日出男、
     石井富子、福山象三、丹羽又三郎
     ジェラー・セルジェ、小林稔侍、久保一ほか 


   

  













 

 ☆プロデューサーは近藤照男氏のみ。
 スマートなアクションで魅せる吹雪一郎、華麗な諜報
 テクニックを駆使して闘う津川啓子の活躍編。
 霊柩車を使った麻薬取引事件。暗黒街の二大勢力
 がボスの娘の結婚式を利用し手を組む計画。
 組織壊滅を狙うキイハンターたちの奇想天外な活躍。
 暗黒街の結婚式、花嫁に化けた啓子さんの潜入捜査
 が見物。
 
−あらすじ−
 麻薬王と呼ばれる男を黒木らキイハンターは追って
 いた。吹雪は麻薬王が霊柩車を使って麻薬取引を
 していることを突き止め、霊柩車に乗り込んだ。
 麻薬を発見し麻薬王の部下を逮捕したが現れた
 麻薬王のため棺桶に放り込まれ火葬場へ・・・!
 間一髪のところで啓子に救い出された。
 麻薬王は暴力団・立花組と手を組み、国際警察の手
 により壊滅させられた組織再建を画策していた。
 その動きをキャッチした黒木は、組長・立花の一人娘
 ・リエがフランスから帰国することを知る。
 リエはアメリカから帰国する麻薬王のジュニアと結婚
 式を挙げることが決まっていた。
 組織拡大のための政略結婚だ。黒木は、式当日、
 麻薬王を捕らえ、組織壊滅作戦を決行。リエに化け
 た啓子を立花組に潜入させる。
 啓子はただ一人リエの顔を知る立花組長に注射を
 打って意識をなくし、まんまとリエになりすました。
 一方、吹雪は羽田空港で本物のリエを捕らえようと
 したが失敗する・・・!

 


No.84 
殺人狂騒曲 
     
   69年11月8日放映)
 
 

 脚本・高久進  撮影・佐々木祐二
 監督・小西通雄
 出演者・黒木(音声のみ)、吹雪、ユミ、島、風間
 主役・風間
 ゲスト・真理アンヌ、田島和子、山本耕一、高橋正夫
     北原義郎、上野山功一ほか

  

  

  ■シナリオナンバー87■
  「殺人狂騒曲」(仮題)
 提供:テイジン、ジャノメ、明治乳業、
                    明治製菓
  
  
シナリオとの主な相違点
  *ストーリー展開に大きな変化は無し
  *シーン45:ライフルでジャコブを狙う神岡と志田を捕らえようと
         する風間シナリオでは上の階から進入。
          本編では屋上から進入。
  *シーン122:吹雪に救われた風間が「余計なことをしやがって」と
          ワンクッション入れて笑顔で礼。(本編)
          シナリオでは素直に笑顔で礼。




 
 ☆近藤照男氏単独プロデュース作品。
 見所は、後の
「Gメン75」No.132「Gメン恐怖の四日
 間
」 前後編を彷彿させるような緊迫した展開。
 当時はGメン75のように登場人物の心理面を鋭く
 クローズアップするという手法に重きを置かれておら
 ず、どちらかというとストーリー展開重視。
 意外性に富んだ手法を楽しませてくれる一作となって
 いる。
 これは「キイハンター」の専売特許のようなものだが、
 「Gメン75」でのドラマ構成に多大な影響を与えたこと
 も事実である。
 Gメンの原点を感じながらも、楽しみたい作品。
 脚本は同じ高久進氏。
 シナリオ上での助け舟の登場シーンは、Gメンへと
 受け継がれた手法であった。
 尚、病院廊下、敷地内の大半は東映大泉撮影所で
 のロケ。タイアップは千葉の館山観光ホテル。

−あらすじ−
 黒人指導者を暗殺した犯人が南米で逮捕された。
 その裁判で証言台に立つ男・ジャコブが来日。
 ガン患者でもある彼は裁判にそなえ日本で手術を
 受ける為だった。
 証言をされると組織の全貌が明るみになることを
 恐れた国際テロ組織は、密かに病院に手を回し
 あらゆる手段でジャコブを暗殺しようと計画する。
 キイハンターの風間らは、ジャコブ護衛の任務を
 受け持ち、身辺警護をする。
 病院では執刀医の砂原外科部長、看護婦の留奈
 がジャコブの手術を担当。一方風間は患者に化け
 ジャコブとその身の回りを世話をするヘレンとともに
 組織の出方を待つ。執拗な暗殺手段が続き、風間の
 正体も組織に知られることに・・。
 そして組織が放った銃弾でジャコブは射殺されて
 しまった・・・。


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