プロフェッショナル・キイハンター、次の赤いシグナルは・・・
No.73 殺人金庫 ただ今、発売! (69年8月23日放映) |
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脚本・池田雄一 撮影・下村和夫 監督・村山新治 出演者・黒木、啓子、吹雪、島、ユミ、風間 主役・ユミ ゲスト・ジェリー藤尾、アーサー・スターク、富田仲次郎、 白石奈緒美、高宮敬二、ハンス・ホルネフ、 ソトスほか |
☆今回はユミちゃんの活躍編。アメリカ側がワシン トンとリンカーン、ソ連(現:ロシア)側はレーニンと いう金庫屋。そして金庫破りのプロ・マルクスが引き 起こす攻防戦。 ギャングのボス・加保根が買った金庫にユミちゃんが 巻込まれるという大騒動。 ジェリー氏もカラー編と比べれば、シリアスな役柄を 好演。ユミちゃんとの駆け引きが見所となっている。 ボスも啓子さんも皆とともに大暴れのクライマックス! 警視庁から盗まれた大量の拳銃をユミが取り戻して 手柄を立てるというキュートなアクション編。 −あらすじ− 大都会の片隅で発生した連続金庫強奪事件。 ある日、吹雪のF B I 時代の友人から電話が入った。 秘密書類の入った金庫を守ってほしいという。 金庫は5つ。ユミを除く5人のキイハンターが手分け してガードすることになった。 だが、これはニセ電話だった。 金庫メーカーのワシントン商会とレーニン商会は 冷戦状態。レーニン商会が金庫破りの名人・ マルクスを雇い、ワシントン商会の金庫を次々と 破らせた。 ワシントン商会の信用は失墜。この冷戦に黒木らが 巻込まれてしまったのだ。 黒木の部屋で留守番をしていたユミのもとへ再び 電話がかかってきた。こんどは加保根の金庫を 警備してほしいという。 ユミは単身現場へ行ってみるが・・・・。 |
No.74 大渓谷に 着陸せよ (69年8月30日放映) |
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脚本・三芳加也 撮影・坪井誠 監督・竹本弘一 出演者・啓子、ユミ、島、風間 主役・風間 ゲスト・高津住男、穂高稔、夏川かほる、松山照夫ほか |
☆夏山の岩壁を舞台にした山岳アクション編。 冒頭のセスナを使ったスカイアクション、山岳モノらし く立体的な画面が迫力満点。 しかし、千葉真一さんが今回のロケでケガをした。 アクションの要でもあり、当時人気を博した風間役でも あっただけに心配された。 舞台は山梨県の三ツ峠で約1週間のロケ。 格闘シーンを撮影中に誤って共演者のナイフに触れ 左腕に長さ8センチ、深さ3センチの傷を負った。 ロケは当初、谷川岳を予定していたが、交通の便と 以前にもロケをしたということで、山梨県の三ツ峠に 変更された。 ☆近代映画 千葉真一特集号−69年10月発売−より 千葉さんにとって山岳ロケは二度目、以前も同じく キイハンターで谷川岳へ行ったことがある。それだけ に山男ぶりも板についたもの。 山頂付近にある屏風岩でのロック・クライミングの シーンでは自衛隊のレインジャー部隊と一緒になり 隊員も舌をまくくらいの鮮やかなアクションだった。 海抜1783メートルの三ツ峠にはすずらん、リンドウ 釣鐘草と高山植物が満開。さらに付近には野猿が 生息し、千葉さんのアクションにキャッキャッ。 思わぬファンに見守られてのロケに思わず苦笑い と楽しいロケ風景もみられた。 ============================================ 尚、この特集号巻末に、今回のダイジェスト版ストー リーが掲載されていた。 千葉さんのインタビュー記事”ズバリ!94時間お尋ね します”では、ハワイ・ロケの企画がこの頃出されて いたことも話題として紹介されていた。 以下抜粋・・・ 「17、趣味は。 釣りと車。もしかすると、近く『キイハンター』のロケで ハワイにゆけるかもしれないんです。もし、行けたら、 半日でもいいから船を出し、トローリングをやって来た いですね。」・・・ しかし、翌年のハワイロケはご承知のとおり、島ちゃん のみ参加でシーンもわずか。。 −あらすじ− 時価2億5千万円の金塊が密輸され、税関に押収さ れた。この金塊を護送するセスナ機が警視庁係官を を乗せたまま山中に墜落した。 税関員の夏絵がパイロットの花村とボーガンの名手 ・屋頭の3人で仕組んだ金塊奪取計画。 花村は金塊の詰まったケースを上空から落そうとして 機体のバランスを失い墜落したことから計画が 狂った。 夏山を楽しんでいたキイハンターの風間は、登山中 にこの墜落現場を目撃。 風間は墜落した機体から花村を助け出したが、 屋頭は花村が裏切ったと思いこみ、憎悪に燃える。 そしてセスナ墜落現場を目撃したもうひとりの男・ ピッケルの哲が現われ・・・。 |