No.9 1万円札ミステリー案内
脚本/山浦弘靖 撮影/下村和夫 監督/小山幹夫 <あらすじ>
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★シーン25<警視庁・瀬島の部屋(夜)>他
瀬島「被害金額は、一億円?!」 頷く、深町。沢村と涼子も固い顔で見合う。
涼子「そんなにですか?計算違いじゃないんでしょうね?」
深町「いや、次長が云うには、絶対、間違いないそうだ」
涼子「・・・・・・・・・」 と、婦警の金沢が珈琲を持って入ると、
金沢「テレビのニュースでいいように云われてますよ」
瀬島「うむ?」
金沢「銀行強盗の模擬訓練を強盗に利用されるなんて、ドジもいい所だ。近頃の警察はどこ迄、
たるんでるんだって」
沢村「云ってくれますね、まったく」
涼子「すみません、あたしの責任です。あの時、偽のジミーだって気付いていれば、こんな事には
・・・・・・・」
瀬島「そう深刻になりなさんな。あとで、なァんだという事もあるからな」
深町「そういう事です」
涼子「下手ななぐさめは結構です!とに角、犯人は私のこの手で必ず逮捕しますから!」
と云い捨てて、出て行く。
金沢「あ、珈琲・・・・・・・・」
沢村「______________ 」
★1985年・・・早いもので、もうすでに20年前のことになろうとしている。
この特集は、あるファンの方が当時、東映東京撮影所に行かれた際の見学記録
である。土曜夜9時のアクションシリーズ最終作品となった「スーパーポリス」。
当時、撮影所へ行こうとお誘いを受けたが、採用2年目の新米
巡査であった私は平日非番をいただけるわけでもなく、断腸の思いでお申し出を
退けざるを得なかった。
スタッフは『キイハンター』から『Gメン75〜82』を手がけられた精鋭の大半が引き
続き担当されていました。
では、当時の撮影現場に向けてタイムスリップしてみましょう。
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◇回顧録
正確な日時は忘れてしまったが、キィハンターからの近藤プロデューサー作品の
ファンであった私は、午前中から撮影があると聞いていたので、名古屋より夜行
バスに乗り、一路東映大泉撮影所に向かった。
午前9時撮影所に到着。守衛室でスタッフルームの場所を聞き向かった。
スタッフルームはプレハブの2階で外壁にはSUPER
POLICEの文字とロゴマークが。
そして何と丹波哲郎氏が画面同様白いソフト帽にスーツ姿でスタッフルーム階段を
下りてきたのだ。
丹波ボスは笑顔で私を迎えてくれた。そしてスタッフの案内で撮影セットを見学。
第9話の「一万円札ミステリー案内」の撮影が行われており、写真も何枚か撮らせて
いただいた。
スタッフルームで昼食を頂き、午後からは撮影所内でオートバイ爆破シーンのみを
撮影、あまりの大音響に驚いた物でした。
丹波ボスの長セリフNGなどがありましたが撮影現場は和気あいあいとしていました。
出演者の方々全員にサインをしていただき(家宝として残してあります)そして丹波ボス
が撮影待機中のところに行くと「どこから来たの?}などと気さくに話しかけてくださいまし
た。そして「お土産だよ」といって私の目の前で使用した台本にサインをして、私にプレ
ゼントしていただいたのです。
私は感激のあまり思わず「ボス、ありがとうございます」と言ってしまいました。
丹波ボスは「まさかキィハンターからのシリーズがこんなに長く続くとは思わなかった」
「Gメンではヨーロッパロケが楽しかった」などと話して下さいました。
そして楽しいロケ見学も終わりの時間となり、撮影所を後にしました。この日の撮影
見学は私の青春時代の大切な思い出です。
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