No.5 ビバリーヒルズコップ 現わる!! (脚本)高久進(撮影)内田安夫(監督)小松範任 (出演)ジョニー大倉、ローズマリー・オーガスト、テーオー・カーキネン マルセル・ジュッツイ、デマルコ・ロペス、アーサー・タンズレーほか ★今回を最後に「キイハンター」タッチのファッショナブルな素材は姿を消し、次回から 軌道修正。 扱う事件は、やや「Gメン75」タッチの重みを増したものになる。若干ではあるが、ラストの 幕引きで余韻を残した作風が復活した時もあった。 今回は、冒頭からロスアンゼルスの実景がふんだんに挿入され、全米ヒット曲の挿入、 字幕スーパー、外国人ゲストの多用で、画面はアメリカンムードいっぱい。 別班でロスへ風景ロケに出かけたか、あるいはどこかのフィルムの流用ではないかと思われる が、近藤照男プロデュース作品ならではの<国際性>の面白さが存分に味わえる。 事件の主犯役に「Gメン75」No.222、223(79ハードボイルドアクションシリーズ)や、No.227、 228での(79香港ロケ・カラテシリーズ)で個性的なキャラクターを披露されたジョニー大倉氏 がゲスト出演されている点も興味深い。 <立花警部VS北川清治>を彷彿とさせるほどの対決ではないが、三浦友和氏をべらんめぇ 口調にするほどの<沢村警部補VS影山秀行>対決もなかなかのもの。 悪党ぶりにもご注目。(^^) 対決後のラストは、ズバッと沢村の表情でENDとしてほしかったが・・。 ガードする女性が狙撃された・・と思ったら、スーパーポリスらが用意したダミー人形だった・・ という件は、まさに「キイハンター」〜「バーディ」タッチ。いや「Gメン75スペシャル」の鬼沢室長 タッチであろうか。 大介、三平、ユミらの病院職員に化けた潜入捜査や、ジミーの巨漢を生かしたパワフルな アクションは迫力満点。 しかし、「アイフル」「バーディ」などのように今一つ盛り上がりに欠けるのは、菊池俊輔氏の 曲のような躍動感が感じられないリズムのせいであろうか・・。 ★劇中の回想シーン。沢村が影山を助け逃げ込んだ路地裏は、Gメン75「Gメン対香港の 人喰い虎」で中屋刑事が発砲した場所と同じ。 作品のベースは「キイハンター」第一話「裏切りのブルース」。 −あらすじ− Super Police!the next episord・・・・ ロスアンゼルスで、2人組のニセ白バイ警官がマフィアの事務所を襲い、50万ドルを奪って 逃走した。 主犯はリトル・トウキョウでレストランを営む影山。だが、マフィアはロス市警よりも早く動き 影山と仲間の黒人を車ごと爆死させる。 数日後、影山の恋人だったカレンが来日。カレンはなぜか警視庁の沢村警部補を訪ねて来た。 ロス市警・ポリスアカデミーに出向していた沢村は、国際麻薬ルートの摘発を任され、 現地で影山を救ったことがあったのだ。 だがカレンは沢村の眼前で何者かに狙撃される。その弾丸はロスでニセ警官が使ったものと 同じだった。 一方、瀬島警視正は、ロスからマフィアの殺し屋がカレンを追って来日したとの情報を得る・・。 |
影山ぁ・・・、 てめぇ、そんなヤツだったのか! |