No.1今晩は!ヤクザINアメリカ      

            (脚本)高久進(撮影)下村和夫(監督)下村和夫
            (構成)深作欣二、佐藤純弥
            (出演)高岡健二、根本律子、梅津栄、ルーク・ジョーンズほか


 
 >>番宣資料

 1.設立理由・・・
 ★
現職の刑事が、不屈の闘志と正義感に富む一般市民と手を組み自由な捜査集団
 を設立するという第1回。
 しかし、「Gメン75」同様、組織設立の詳細は番組では語られる事はなかった。
 ミスを犯し身分を剥奪された三平らの技術を葬るのは惜しいという瀬島警視正のセリフ
 から設立理由が推察できる。


 2.設定と役名・・・
 ★
組織設定は、「キイハンター」。警察側の設定は「Gメン75」。
 若手三人組(大介、三平、ユミ)の設定は「アイフル」「バーディ」の面影があった。
 原田三平(卯木浩二)は、当初<島田三平>という役名だったが、No.1シナリオの
 シーン29及び本編でのカット(下記写真参照)で<原田三平>と表記されてしまった
 為、「アイフル」「バーディ」の川口厚氏が演じた役名をそのまま継承することとなった。

  ←2代目・三平  ←初代・三平

 
深町警部の設定は「Gメン」の小田切警視や南雲警視のような雰囲気もあるが
 当初の番組設定では、スーパーポリスと現場で鉢合わせし、ことごとく対立する
 という「アイフル」「バーディ」の追出刑事のような位置付けであった。


 3.クライマックスシーン・・・
 ★セスナでのクライマックスシーン。
 本編では滑走路から飛び立とうとするのを阻止せんとワンボックスカーを突進させる
 シーンだったが、当初の予定では、滑走するセスナに三平が飛び移り、助手席の
 扉を開けて乗りこもうとするうちに機体は離陸。大空へ舞い上がろうとする機体の
 操縦桿を握り着陸体制に持ちこみ、セスナから飛び降りる・・・といったシーンが
 用意されていた。(シーン62)
 ダイナミックな「キイハンター」アクション路線を狙っていたと思われる。
 
  
←左:第1話準備稿、右:第13話決定稿アイフルロゴ話題


 4.アメリカロケ・・・?
 ★
ロスアンゼルスでの風景シーン以外は全て神奈川県の逗子マリーナで撮影された。
 風景のみならず、やはり出演者を引き連れてアメリカへ飛んで撮影するくらいの意気込み
 があれば・・・、と思ったものである。
 当時、番組スタート前にスタッフへ電話した方の情報によると、ロサンゼルスへ撮影に
 行かれているというお答えがあったそうである。
 現地俳優の使用等、制約の多い当時のアメリカ・ロケゆえ、国内撮影を交えたシーンに
 せざるを得なかった諸事情が垣間見える。
 尚、風景シーンの一部。高層ビルを空撮するシーンは、「Gメン75」の「唇を奪われた
 女刑事」のニューヨーク・マンハッタンの空撮と同じカットであった。
 

−あらすじ−
 Super Police!the next episord・・・・
 アメリカ全土で暗躍するマフィア・ジャパニーズヤクザ。その組織が絡んだ事件の公聴会
 がロスアンゼルスで開催された。ロス市警に研修中、沢村警部補が摘発した事件だった。
 しかし、公聴会の後、証人が次々に狙撃され暗殺者は現場から姿を消した。
 狙撃したビルの屋上には一輪の赤いバラが残されていた。それは何を意味するのか?
 そして、難を逃れた事件の証人は、東京へ飛び、沢村も後を追った。
 沢村の乗った旅客機には、ロス市警アジア特捜課のジミー巡査部長もいた。ウマの
 合わない上司の命令に従うよりは、個性が活かせる道を・・と沢村に告げる。
 一方、都内のある映画撮影現場。そこへ追われたマフィアの一員が逃げ込んで来た。
 警察学校の生徒である大介、三平、ユミがスタントマンのバイトで待機していたが、
 撮影と勘違いした彼らは一員を持ち前の技で叩きのめしてしまう。
 その事実を警視庁刑事部長の瀬島警視正が知り、帰国した沢村に3人の身柄を預けた。
 沢村は、ジミーと三平らを伴い殺し屋を追うが、意外な正体に愕然とする・・・。


 
 
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