No.44  殺人パニック 
         捜査官
 

              (脚本)高久進(撮影)下村和夫(監督)鷹森立一
              (出演)風間千代子、川崎あかね、中原早苗、ロルフ・ジェーサー、フランツ・グルーバーほか



   ☆Gメン75のような国際的なハードボイルド・ストーリーが堪能できる作品。
   来日したインターポール捜査官との合同捜査を通して、米軍基地やそこに生きる人間模様、
   そして親と子の愛憎を巡る悲劇を都会的なタッチで描く。   
   ドラゴン役・倉田保昭氏のカラテアクションこそクライマックスで炸裂したものの、「Gメン75」
   への路線変更を意識したかのようなシリアスな展開であった。
   実は、この回でモノレールに逃げ込んだゴードンとその仲間を裕二たちの車が追跡する
   というシーンがあるが、まさしく
Gメン75第1話「エアポート捜査線」のクライマックスにかけて
   の盛り上がりの
原型であった。
   カーブしながら疾走するモノレールの全景を映すカットは「エアポート捜査線」でも使用され
   ていた。


  −あらすじ−
   スナックで暴れたゴードンを連行した追出と行内両刑事。
   彼の素性に疑問を抱いた追出は、インターポールに身元照会を依頼するが、事件を
   知った捜査官・マイクが来日した。しかし、ゴードンはすでに釈放された後だった。
   彼は1962年、イギリスのグラスゴーで現金輸送列車を襲撃した強盗団の一味だった。
   マイクは、ゴードンの行方を追うと共に、日本で生き別れた妻と娘の行方も追っていた。
   彼はドラゴンの命の恩人でもあった。数年前、ヨーロッパで負傷したドラゴンを救ったのが
   マイクだった。
   そんな時、裕二らの調査でマイクの妻と娘の消息が判明する。
   米軍基地の町で生きているという。しかし何故かマイクに会おうとはしない。
   桜田や裕二の懸命な説得が続く。
   一方、マイクはゴードンを追い詰め、ついに逮捕した。そして追出刑事の護衛の下、
   本国に身柄を送還すべく空港へ向うその途中、仲間の強盗団が出現。

   ゴードンを奪還し、モノレールで逃走する。
   マイクも同じモノレールで追跡するが、強盗団の非情な弾丸はマイクの体を貫いた・・・!



一言くらい
     パパと呼んでやったらどうだ!



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