No.16 美女占い!
          
金儲けの殺し方
               (脚本)小山内美江子(撮影)山本矩雄(監督)山内柏
               (出演)加茂さくら、東郷晴子、福田豊士、原口剛、大杉雄二、渡辺珠子、清水正、菊池正孝
                    宮崎あすか、美笹ゆき子


 ☆桜田警部と涼子、そして追出刑事とのユニークな駆け引き、謎めいた双子の姉妹に霊感占い。
 そして死体無き殺人事件、変装・・・、と外国の探偵推理小説のような洒落たムードで展開する
 ミステリータッチのサスペンス。
 冒頭の洋館でのシーンは、どんなドラマ展開になるのだろう?といった期待感を膨らませるような
 出だしであった。ドラマの進行中、視聴者の頭の中には絶えず<何だろう?>といった疑問
 が残り、知らぬ間にぐいぐいと引き込まれて行くような作品である。
 ラストにはどんでん返しも用意されていて、飽きさせない展開である。小山内脚本の面白さは
 事件のキイワードの出し方と視聴者の心理をつく緻密に計算されたドラマ進行の上手さに
 あると思う。再放送の際には、ぜひご堪能を。
 クライマックスは、近藤照男プロデューサーならではのエンタテインメント性に富んだシーンが
 登場する。

−あらすじ−
 警視庁の追出刑事から涼子に電話がかかってきた。警視庁までご足労願えないものかという。
 しかし、そこは涼子。追出をアイフルの事務所へ呼びつけることとなった。
 ぶつぶつ文句を言いながらアイフル探偵学校まで行く途中、突然車から女が出てきて、
 「あなたの近くで何かが起きたら、後ろへ逃げるように・・」とだけ告げて去っていった。
 怪訝な顔をする追出の頭上から、建設資材が落下。後に逃げたため事無きを得る。
 追出は、謎の女は命の恩人と思いこみ、一言礼を言おうと素性をつきとめようとする。
 追出が姿を消した為、桜田警部が直々に涼子の下に出向く事になった。
 桜田は、ある事件を追っていた。そして一人の人物を捜してほしいと告げる。
 警視庁という組織だけでは動きが取れないらしい。
 美人霊感占いの女性・サリー片岡という人物が顧問に納まっている怪しげな投資利殖センター。
 その会社の社員・倉田が、会社の金を持ち逃げし姿をくらましたという。
 一方、追出は捜していた女性の身元を突きとめた。
 その女性こそ、霊感占いの<サリー・片岡>であった。追出が警官と知ると、依頼を持ちかけて
 きた。双子の妹・みゆきを捜してほしいという。
 そこへみゆきから電話がかかってきた。
 「とんでもないことをした。もう帰れない・・」と言い残して電話は切られてしまう。
 

 



 もし、あなたの近くで何かが起きたら・・・・
   後へ逃げて!前に逃げたら命がない・・・。




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